春を待つ気持ち

カレンダーでは啓蟄でも、東京でも小雪が舞う一日でした。

3月も明日は8日。もうすぐ3月11日あの日から三年になります。

未だに仮設住宅での生活を余儀なくされている方々を思うと、胸が痛みます。先ほど支援

物資の配給というニュース見ました。均一に配られるのかと思いましたら、失礼ないい方

ですが、まるでバーゲン会場のように、人々が群がって生活用品を手にする様子に、思わ

ず涙してしまいました。ふっくらしたお布団を抱えて去るおじいさんもいれば、ガラガラ

に入るだけの、やっとの食料を手押し車に詰め背中丸めて帰る高齢のおばあちゃん。年長

者にこんな思いさせる日本って、豊かな国なんでしょうか。せめて高齢者には平均してお

届けできないものでしょうか?トボトボ帰る姿に涙せずにいられませんでした。昨日のニ

ュースでは、今回の震災で被災なさった方の80%が3年たっても「被災者」と感じてら

っしゃるというなんともお気の毒な思いを伝えていました。ある女性は、がんばっている

つもりだけど、出かけて「仮設」に帰ると「これが我が家と思うと辛くなる」とおっしゃ

っていました。4月1日から消費税も上がります。震災の被災者にいつまでも試練を強い

るこの国は、はたして人にやさしい国でしょうか。

前の号でも書きましたが、ご病人も一番怖いのは「孤独」だそうです。被災された皆さん

を言葉で理解するのは容易くとも、お気持ちにかわれません。でも、いつでも、いつまで

も忘れないでいることは出来ます。がんばってらっしゃるご苦労な日々に想いを寄せ、

心を寄せ続けたいと思います。春を待つ気持ちはどなたも同じです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です