チョコレートもらっただけなの!

昨夜遅くに親戚の者が慌てて、電話してきました。

3歳の孫がアナフィラキシーショック起こして、大変と。この近くではないのですが

びっくりしてすぐ対応指示して病院を手配、受診が間に合って処置頂け助かりました。

以前より牛乳・卵のアレルギーあり気をつけていたんだけれど、ちょっとママが

目を離したすきにお友達からチョコレートをもらって口にした直後、息切れ・

呼吸がゼーゼーしてきたとのこと。ママも本人もびっくりだったと思います。

今まで気をつけていたんだけれど・・・みんなどこの親御さんもそうです。でも

ちょっとのことが大ごとになります。今回の親戚の子供は対応早く助かりましたが

アレルギーと言えども侮れない時代になりました。アレルギーのあるお子さんには

可愛そうですが、もっとかわいそうなのは、対応が遅れることです。お子さんの場合

理解して管理することが難しいので、保護者や教育現場などの周囲の大人が理解を

深め事前に周囲に伝えておくことが必要です。症状が出てから30分以内に「エピペン

」という症状を一時的に緩和するアドレナリン注射の応急処置したかどうかが、命を左右

します。エピペンはアレルギー専門医の診断を受け処方してもらえます。知っておくかど

うかが大事なことなので、書かせていただきました。この子のアレルギーは牛乳と卵だけ

と思っていたけれど、頂いたチョコレートもほんの一かけだったんだけど、チョコレート

にピーナッツオイルとか何か合わないものが入っていたんでしょう。今回親戚の場合大事

にならずよかったですが、皆様も身近にアレルギーのお子さんいらしたら、一度きちんと

調べて、対応を準備しておくと安心です。子供同士お菓子のやり取りは、ほほえましいこ

とでもありますが、アレルギーのことを言い聞かせておくことも大切なことです。小さい

うちからかわいそうですが、知らないうちに口にして大事に至らないようにすることの

ほうが大切です。みんなで、協力して大切なお子さんたちを守りましょう。

 

友人宅の垂れ桜

友人宅の垂れ桜の写真が届いたので、皆さまお楽しみください。

この方は、お花の手入れが本当に上手で、いつもおうちの

そこここに可愛いお花が咲いています。ご家族もきっとおうちに

帰るのが楽しみなことでしょう。先日株分けした鉢植えも

見事に咲かせて現代版「花咲かおくさま」です。

それにしても見事ですね!

友人宅の垂れ桜

異邦人

このところ、私事で2週続けて静岡に行くことになった。新幹線で三島、初めて降りる駅

不安だなぁと思いながらタクシー乗り場へ。「どうぞ!」の声が明るい。富士山を目の

前にあちこちの家の庭に春の花が咲き始め、ラッパ水仙が真っ盛り。目的地を伝えると

なんとも丁寧なお答え、「東京からおいでになったのですか?疲れたでしょう。この富

山見ながらきれいな空気吸ってゆっくりしてください。この町は三島市とくっついて

いるけれど、政治的にいろいろありまして大変なんですよ。でもみんながこの町がよくな

るといいねと思っているんですよ。若い人が増えてきてね」その礼儀正しさと、日本語が

とても丁寧なので、見知らぬ土地に来た不安がふっと消えました。なんという穏やかな

優しさなんでしょう。タクシーってあまりに疲れていると、口きくのもいや!というこ

ともあるけれど、やもすると乗ってから降りるまで一言も口をきかないことが多い都会の

タクシーとはひと味もふた味も違う運転手さん、降りる時もこちらを気遣って、ちゃんと

顔を見て「ありがとうございました」なんて最近言われてなかったなぁと当たり前のこと

なのに、とても嬉しいタクシーさんでした、そして何よりその土地の事を歴史から何から

よくご存じで、自分も町の一員という風情でした。これも当たり前と言えばあたり前です

が、あたり前のことをきちんとしていただくと、感動に近いおもいになりました。

私達の世代は「あったり前田のクラッカー」というおふざけがあったり、最近では

「あたりまえ体操」という大ヒットもありますが、なかなかできない当たり前を、普通に

していただくことが本当の「お・も・て・な・し」と思ったことでした。駅に降り立った時

オーバーですが異邦人のごとく心細かったのですが、たった一人の運転手さんの温かさに

救われたのでした。不安をもって知らない土地に立つ思い。この季節は卒業・進学・転勤

引っ越しと移動の季節です。当地にもきっと移ってらっしゃる方が多いはずです。三島で

巡り合った運転手さんのように、その地で初めて出会った方がその土地の印象を決めます

私達もそう思って、人に親切に温かい応接を心がけたいと思います。同じ日本でも(笑)

知らない土地って不安ですからね。中央歯科は「くらしホスピタル」。歯科のことだけで

なく皆様のお役に立つべく情報を整理してお伝えし、会話を大切にご不安が減るように

お役にたってまいりたいと考えています。お気軽にお声かけ下さい。

夜桜えび

用事でこのところ三島を往復しています。熱海を通り過ぎた頃からお魚の看板が増えます

駅弁情報は次回として、まずは季節の「桜えび」です。今回は冷凍ですが釜あげ桜えびを

買ってきました。ふっくらしてやわらかくそのままが美味しそうです。大根おろしもいい

でしょうが、サッとあっためてそのまんまがベストですね。あまーい!美味しい!

添えられたパンフレットの説明がとっても良いのでご紹介します。

夜桜えび (夜曳きと宵売り)

駿河湾では春と秋、夕方になると桜えびの漁船が出漁します。桜えびは夜行性のため、

昼間は深海にいた桜えびが夜になると月の光を求めて、活発に浅瀬に群れを成して浮いて

きます。その浮いてきた桜えびを漁獲するため、夜に行われる桜えび漁のことを、夜曳き

と呼びます。宵売りとは、その夜に水揚げされた桜えびを翌日の「競り」を待たずして

水揚げされたその場で販売する制度です。

まんまとお店の宣伝に載ってしまったようですが(笑)そう思われても仕方ない美味しい

桜えび。「夜桜えび」という呼び方、夜曳き・宵売りという日本語の夜の情景浮かぶ言葉

の美しさにもノックアウトでした。桜えびも美しい上に美味しく、日本語の案内にも

なんとも満足でした。このパンフレット読んで、闇の中出漁し新鮮な桜えびを市場に出そ

うと活躍する漁師さんの掛け声さえ耳に浮かんだことでした。日本の春の風景でしょうね

豊かな国・四季のあるありがたさ。美味しさとともに折々にふれられて幸せです。

夜桜えび

黙々と

桜五輪咲くと開花宣言・・と今朝のニュースで知らせていました。千鳥ヶ淵からの中継と

今朝の新聞は「お花見弁当」の案内でまぁにぎやかなこと。つい見入ってしまいます。

「美味しそう!!」こんな豪華お弁当持ってお花見行きたいなぁ。

そんな中、黙々とSRPする今朝一番の衛生士・神子島さん。見晴しよい個室で、暮れから

のシクラメンも見守っています。SRPの軽快な音に患者さんも、うとうとされて予防

処置を受けておられます。皆様の口腔内がよりよく保たれて、寿命よりも長く歯が保てま

すように。美味しく召し上がれますように。大笑いできますように。衛生士さんの仕事は

緻密で効果的、中央歯科は皆様のお口の健康を守ることを願い、一人一人頑張っています

 

黙々と

プロが集まって・・

大好きな指揮者・佐渡裕さんが、昨年ベルリンフィルで初めて指揮をした時のドキュメン

タリー番組の中でしみじみ語っていました。

「つまらない音楽をしたいと思ってる人はいない。ここが指揮者のよりどころね。命令

では動かない。自分の意志でやりたいと導くことが指揮者の極意かな?」

心に響いた言葉でした。

3月11日の震災直後、このベルリンフィルから日本に向かってメッセージを頂戴したこ

とがありました。指揮者のサイモン・ラトルが「皆さんは一人ではありません」と静かに

だけど力強い言葉で勇気と希望を下さいました。

音楽は理由なくハートを伝えるものであるけれど、今日は言葉でお伝えします・・と。

少ないからこその言葉の厚みと重み、心の底から心配下さっているお気持ちおふれるメッ

セージでした。音楽家としてだけでなく深いお気持ちと人となりが深く伝わりました。

佐渡さんがベルリンフィルに招聘され初練習の時、まず最初にこの震災の時に頂いた激励

のメッセージのお礼を、ゆっくりドイツ語で述べた時、メンバーと佐渡さんの心が通じた

ことが静かに伝わってきました。その後の練習風景はなにか国を超え気持ちが通じ合っ

たもののように感じました。ベルリンフィルは、一人一人が本当のプロで、コンサート

マスターが13人もいるそうです。この日のショスタコービッチの5番は、まだ36歳の

樫本大進がコンサートマスターでした。小澤に見いだされ着実に成長された大進がベルリ

ンフィルのコンサートマスターに決まった時、すごいことだなあと思いましたが、いいも

のはいいとはっきり述べ、練習中も金管のトップが、指揮者の佐渡さんに解釈の説明求め

る様子、それに誠実に応える佐渡さん、その答えに納得してその指揮に応えようとする楽

団員の方達にプロの姿勢を見ました。コンサート後のインタビューでも、「あの時もっと

はっきり言ってもよかったんじゃないの」という他のパートの楽団員もいて、本当に開か

れたオケだと思いました。カラヤンという伝説的な指揮者で有名なベルリンフィルだから

こその伝統の上に、この自由な空気の循環。それぞれがプロ中のプロでありながら、意見

を言い合い共感をもって音を響かせあっていく様子にチームという言葉が頭をよぎりまし

た。いつもながら汗だくの佐渡さんのもと、この日のショスタコーヴィチは最高の評判を

とりました。文頭に書いた佐渡さんのコメントが物語っています。

 

 

何の役にも立たないんだけど・・

先ほど帰られた、メンテナンスの患者さん、栄養のプロでいらして、あの3年前の

3月11日当院でメンテ中に地震を経験した患者さん。来月も福島にお邪魔するんですよ

とのこと。「あらっ栄養のお仕事でいらっしゃるんですか?」と聞くと

「大したことないですよ。単なる炊き出しです・・」と。「一度伺ったら、3年たっても

この状況に、伺わざるをえません」と静かにおっしゃるご様子に、かえって事実の重さと

ご自分の忸怩たる思い(意味合いは少し違うかもしれませんが)が伝わって来ました。

「この国には溢れるほどお金があるのにね」「どうして3年たっても仮設に住まわなけれ

ばならないのでしょうか?」。日本中の皆さんがきっとこんな気持ちであろうと・・。

だから一度うかがうと、再度何かお役に立ちたい・伺いたいという気持ちにかられるんで

すよ。短い会話と、選んで話される慎重な言葉の数々に、現地を体験なさった方の深い

お気持ちを感じたことでした。ずーっと思ってましたが、私も遅ればせながら福島を訪ね

させていただきたいとおもいました。本当に図々しいくらい遅ればせながらですが・・。

昨日の暖かさに比べ、今日のこの寒さ。被災地はいかがなんでしょうか?先日仮設の方が

部屋の湿気が抜けず、お布団も床のカーペットもカビだらけの状況が放送されていました

このような状況、国はすぐにでも手を差し伸べられないものでしょうか? 春に向かうと

いうのに、我慢を強いられている被災地のみなさまが、安心できる普通の暮らしに戻られ

ますように心から願います。冬の後には必ず春が来るのです。皆様に春が届きますように

 

 

 

バランタイン のカシミヤ

春らしくなって来て、桜の開花ニュースも始まりそうですが、朝夕はまだまだ冷える日も

あります。桜が咲く頃、「花冷え」という美しい日本語もあります。

先ほどメンテナンス終わられた方が、何ともきれいなグリーンのカシミヤのカーディガン

をお召しでしたので、見れば見覚えのある金ボタン。「ひょっとしてバランタインです

か?」とお聞きすると、「よくお分かりになったわね。もう30年くらい前のもので

しょうか。色もきれいだし、あったかいの」とおっしゃって触らせていただくと、その

カシミヤのソフトなタッチにびっくりでした。学生時代にバランタインのカーディガンを

友人と「清水の舞台から・・」のつもりで買って、大事にとってあることを思い出し、帰っ

たら引っ張り出そうと思いました。何とも上等なカシミヤ、その手触り、厚み。逸品に

ふさわしいカシミヤです。確かスコットランドのメーカーで、カシミヤ100%です。

お聞きすると、ピンクもお持ちとのことで、桜の季節の肌寒い日に重宝するの!との

ことでした。久しぶりに本物の本物にあったおもいでもう一度撫でさせていただきまし

た。腰までのちょっと長めの丈が、何ともオーソドックスで、ヨーロッパ的です。思い出

すと、このバランタインのカーディガン出始めた頃は、ワンピースが流行り、ワンピース

の上にこのカーディガンを肩にかけたステキな女性が青山・六本木あたりにいらして、学

生の私達の憧れでした。伝統のブランドというのはこういうことだなぁとつくづく思い起

こさせて頂いた患者さんの逸品でした。

お帰り際、首に捲かれたマフラーが、杉綾(ヘリンボーン)のやはりカシミヤのステキ

なもので、逸品を大切に愛用なさっておられるお人柄がしのばれました。よいものを拝見

させていただき有難うございました。豊かな時間でした。

バランタインのカシミヤ

 

成長

平成22年七夕が初診の、当時中学生だった方の、昨日メンテナンス後の院長とのご様子

です。部活以来はまっている楽器を見せてくれました。

初診当時、学校から「虫歯があるといわれた」とのことで、メンテナンスに来院のおばあ

ちゃんからのご紹介で、しぶしぶの初診でした。小さな虫歯がありましたが、虫歯の成り

たち等お話ししたうえで、必要最小限の処置をしました。ちょうど成長期の体の変わり目

もあったのでその後、歯肉炎のフォローも含めメンテナンスが始まりました。遊びたい盛

りの中学生が、学校帰りに「痛くもかゆくもないのに、歯医者に通う」って大変なことで

す。彼はがんばりました。そして志望の高校に合格! 遠くなるので、今のようには

メンテナンスに通えない!と言ってましたが、写真にあるように、「アルトサックス」と

いう楽器を続けたいとのことなので、お口は大切!とお話しして、理解くださいました。

遠くの高校になったのに、時間を作ってお口のメンテナンス続けて下さり、その後虫歯の

再治療もなく良好です。高校生がこのような、よい習慣を身につけてくれて、予防が

大事とお伝えして本当によかったと感じています。昨日は大事な楽器を見せて下さり

院長も私達スタッフも嬉しかったです。高価な楽器を大事そうにケースにしまう姿に

初診の時の虫歯たくさんあった時の彼はいません。自分で考え、行動し、はっきり考えを

述べるようになったやさしく頼もしい青年の姿でした。診療時間最後に滑り込むので私

達を気遣う言葉もかけてくれ、その大人に近づいてきた成長ぶりが嬉しいひと時でした。

院内の壁に「習慣がつくる心もからだも」という日野原先生直筆の文字が二ヤッと笑った

気がしました。ご来院の度、成長ぶりを拝見でき嬉しく楽しい一日になりました。

成長

成長

成長

 

合格!おめでとうございます!

厚いコートを脱いで、薄手のコートの方、コートなしの方が多くなりました。

「スプリングコート」という由来も「春」から来てるんでしょうね。

だとすると、大好きな中華の「春巻き」はスプリングロールで・・意味は?

うーん・・何でしょう?

先ほどメンテナンス終わった、高校3年生。「希望の大学の生命科学部に合格!」とのお

知らせでした。やったね!受験中もよくメンテに通われがんばりましたから。

小さい頃からパパ・ママに連れられて、メンテナンスしており、カリエスフリーです。

あっという間に大きくなって、いよいよ大学生。大学行ってみないとわからないと

次回から土曜日のご予約とられて帰られました。中学の部活でヴィブラフォンを始めた

時には珍しい楽器を選んだので、びっくりすると同時にその感性に驚いたものでした。

昔聴いた打楽器奏者で、美しい吉原すみれさんのお話ししたりで盛り上がったりしたこ

とも懐かしく思い出されます。大学に入っても部活続けられるといいのですが・・。

厳しい受験を乗り越えスッキリした青年の、白く健康な歯を見て、これからもお口のお手

入れ続けられ、きれいなお口で元気に皆さんと交流してってねとエール送りました。小さ

い頃から知っているお子さんの成長を拝見できるのも、町医者の醍醐味です。

これからもお通い頂く中でどんな風に成長されるか、本当に楽しみです。午後からはお母

さまのご予約、ホッとなさってきっと満面の笑みでしょう。お祝い申し上げたいと思いま

す。もうすぐ桜も咲きそうですし、よかったですね。

 

今日はね、ママについてきたの

今日はお母様の処置後の消毒の日でした。当院でメンテナンスしている7歳のお嬢さん

が、「今日はママについてきたの」とダッフィーのぬいぐるみも一緒でした。

ダッフィーがあんまりかわいいお洋服着てるので聞くと、おばあちゃまが昔、娘(ママ)

のぬいぐるみに作ったのを、ダッフィー君用に作り直してくださったんだそうです。紺の

ダボパンに、ミルクコーヒ―色のニット。ボタンはくまちゃん。こんな小さな患者さんと

のたわいない会話が、週末の待合室にあったかい空気とほのぼの感を作って、貴重な休日

メンテナンスに来て下さる土曜日の待合室が、いっぺんに和やかな春になりました。

ありがとう、まことちゃんとダッフィー君、また来てね!

今日はね、ママについてきたの

今日はね、ママについてきたの

 

 

 

STAP細胞証明できず・・

今日は朝から、とても春めいて木々にも新芽や小さな蕾が見受けられました。

先日このブログにも「かっぽう着のリケジョ」の記事とオレンジジュースの記事書きまし

た。(がっかりして昨日削除しました)見た目も研究室も、科学者らしくないところが

にわかに脚光浴びて、理科系の女子学生の希望の星といったお扱いでマスコミも湧きまし

た。かく言うわたしも、オシャレなリケジョとかわいい実験室にすっかり感心して、ブロ

グに3編も書きました。熱しやすい自分を反省しています。

ところがこの報道。昨日はいよいよノーベル賞受賞者の理化学研究所理事長・野依博士ま

で登場して「きわめてずさんで、あってはならないことだ」とのコメント。食品偽装の会

社が深々頭を下げるがごとく謝罪する姿に、又学生間で言われる「コピペ」などという

いかにも軽薄な言葉も登場!なんともはや・・の気持ちになりました。

IPS細胞の成功以来、生命科学がテクノロジーに走り「作りました」という研究がもて

はやされる風潮があると新聞のコメント。IPS細胞の誕生以前より、科学研究における

「倫理観」というものが盛んに言われていましたが、科学における倫理観と言うよりも

科学者も人であるわけで、「人としての姿勢」が大切なんではないかと今回深く深く

思いました。人であることというのは、何をするにもとても大切だと思います。レベル

は違いますが、私達のような歯科医院であっても、歯科医師も歯科衛生士も歯科助手も

受け付けも・・専門職としてだけでなく、「人として」という観点がないと皆様と誠実にお

話することはできませんし、治療も進みません。

ノーベル賞目指す科学者やネイチャー・サイエンスに載るような、世界的な発見をする方

と比較しては失礼かもしれませんが、やはり「人として」やるべきこと、やってはならな

いこと、又すべきことあると思います。

科学者としての基本姿勢や倫理観を育てる科学教育のあり方は十分だったか?とこれも

新聞にありますが、その前に科学者としてでなく「人として」のありようは如何なのか?

科学者ならば、科学者としての矜持はいかがなのか。私自身を顧みてもすぐワーッと興奮

して舞い上がってしまう自分はどうだろうかと苦笑しつつマスコミに流されやすい自分を

恥じたことでした。

最高権威である科学誌の審査が機能せず、共同研究者が苦渋の表情で言いにくそうに

コメントし、草の根的なレビューが機能したことが幸いと言えば幸いでした。

「カルチャーが変わった」「「時代のなせるわざ」という野依博士のコメントがすべてを

物語っていました。コツコツと積み上げた中から私達に有効な科学の発見があります。

ラボでの地道な毎日を過ごされる科学者の方々、その卵のみなさん、どうぞ科学者として

の信念と、自然への感謝と畏怖の念をもって研究の日々を過ごされ、そのご苦労が実りま

すように、又人が幸せになる実りになりますようにお祈りします。このことがよい意味で

次のステップにつながることを、みんなが願っていることでしょう。

STAP細胞証明できず・・

 

 

 

無意識に食いしばっていませんか?

最近、「食いしばり」と言うことばが盛んに言われます。

そういえば、知らないうちに食いしばっている方多いようです。いかがですか?

特に携帯電話・スマホの普及により、いつも画面を見つめているうち、噛みこんでいると

いう方が多いようです。言われてみると不思議なのですが、人ってお口を閉じていても

「歯は合わさっていない」のが普通です。ご自分で確かめてみてください。

いかがですか?もし合わさっていたら、意識して上下の歯を離してみて下さい。

やはりIpadやパソコン・スマホとかに夢中になっているとギューッと噛みこんでしまう様

です。

TVでは、食いしばり・かみこみを防ぐ方法の一つとして、家にいる時でしたら、「歯を

合わせない」と書いた付箋を、主に仕事するところ、キッチンなどに貼るという方法が

提案されましたが、付箋見たら、かえって意識して噛みこんでしまうわよ(笑)という方

もいました。そういえば夢中になっていると私もギューッとかみしめています。なぜこん

なこと言うのかと言いますと「力」で歯を失うということがわかってきたからです。

「食いしばり」というのは長い時間歯をかみしめることを言います。歯を接触させたまま

でいる状態です。歯にはかなり大きい「力」がかかり続けます。本人に自覚はありません

自覚がないので、このままにしておくと歯は痛められ、浮いて力が入らなかったり、しみ

たり、痛んだりという風になります。「食いしばり」は音もなく同室の人も気づきませ

ん。俗にパワータイプの方が最も気をつける兆候の一つと言われています。

ですから、お口は閉じていても「歯は合わさっていない」ほうが顎も歯もお休み・楽なん

だとおわかり頂けると食いしばりの弊害が軽減されますね。

最近では当院でも、「バイトプレート」(プラスティックの歯型)をつくり、お好きな時

歯にはめていただき、負担を軽減なさることによって、肩こり・お疲れ・噛み込による歯の

ダメージなど症状が軽減する方も多いようです。一時期アスリートしか使わなかった「バ

イトプレート」ですが、多くの方が利用されるようになってきました。

お悩みの方は一度ご相談ください。

下左の画像はバイトプレートの一例

右のワインラックは「口を閉じても歯は合わせない」にちなみ?浮いてる(接触していな

い)赤ワインの瓶です。(関係なかったかな?)

 

 

無意識に食いしばっていませんか?無意識に食いしばっていませんか?

 

3年たちました。春の陽ざしが届きますように。

今日は3月11日。早いものでもう3年。被災された方にはご苦労の3年であったと

拝察します。ニュースではまだまだ解決されない事ばかり、未だ仮設住宅にという映

像を見ると心痛みます。原発事故で立ち入り禁止になった福島県の警戒地域(現在は

帰宅困難地域として)内には、牛3500頭、豚約3万頭が飼育されており、その

半数以上は餓死し、野生化したものは殺処分となったそうです。その中で生き残った牛

の命を守るために、近隣の13牧場が今も約700頭の牛を飼育し、「希望の牧場・ふく

しま」の吉沢正巳さんは事故直後も牧場に残って約360頭に餌をやり続けているそう

です。「ここの牛に経済価値はない。家畜でもペットでもない。何のために飼うのかと悩

んだね。でも俺は牛飼いだから殺しはしない」最大の被害者ともいえる牛を生かすことで

福島の現実を伝え続けることができる。学術調査もできる。エネルギーの事を考える

きっかけにもなる。それらが復興の希望につながると信じて、吉沢さんは人生をかけて

牛を生かし続けるのです(JAFメイト3月号より)

いつぞや、被災地にイノブタが異常に増えて、吉沢さんのような飼育を続ける方が守り

に守った牛のエサを、イノブタに食い荒らされたというニュースを書きました。どれほど

肩を落とされたことでしょう。でも、吉沢さんのコメントにあるように、残された飼育牛

の血液検査などが始まり、ようやく被ばくの実態を調べようという動きも始まりました。

ご不自由な生活の中でも、人々の未来に役立ちたいと踏ん張る方々がいます。避難先に連

れていけないペットたちに給餌ボランティアする人々。「原発を作った僕ら世代には、彼

らの命をつなぐ責任がある・・と毎日200キロの運転しながら日々頑張る方々、」帰ると

きの鳴き声がせつないそうです。餌を置いてきても大量の鼠に食べられてしまってペット

の口に入らなかったり・・。そんな放送もありました。「他人事でなく、今より深く災害の

事を考えて下さい」震災語り部の重いことばが胸を打ちます。あの日を思い出し、私達に

できることは何か、いつでも使える電気・水道・ガス。三度三度の食事、恵まれているのに

たわいもないことに愚痴こぼしてしまう自分、今の幸せに感謝しながら、今日一日をすご

したいものです。

どうか被災された皆様に、希望と春の陽ざしが届きますように。いつでも、いつまでも

3月11日を忘れないで、私達心寄せさせていただきたいと思います。十分がんばられて

いらっしゃいますので、くれぐれもおからだ大切になされてください。

ご苦労お察ししながら、応援続けましょう。

 

春を待つ気持ち

カレンダーでは啓蟄でも、東京でも小雪が舞う一日でした。

3月も明日は8日。もうすぐ3月11日あの日から三年になります。

未だに仮設住宅での生活を余儀なくされている方々を思うと、胸が痛みます。先ほど支援

物資の配給というニュース見ました。均一に配られるのかと思いましたら、失礼ないい方

ですが、まるでバーゲン会場のように、人々が群がって生活用品を手にする様子に、思わ

ず涙してしまいました。ふっくらしたお布団を抱えて去るおじいさんもいれば、ガラガラ

に入るだけの、やっとの食料を手押し車に詰め背中丸めて帰る高齢のおばあちゃん。年長

者にこんな思いさせる日本って、豊かな国なんでしょうか。せめて高齢者には平均してお

届けできないものでしょうか?トボトボ帰る姿に涙せずにいられませんでした。昨日のニ

ュースでは、今回の震災で被災なさった方の80%が3年たっても「被災者」と感じてら

っしゃるというなんともお気の毒な思いを伝えていました。ある女性は、がんばっている

つもりだけど、出かけて「仮設」に帰ると「これが我が家と思うと辛くなる」とおっしゃ

っていました。4月1日から消費税も上がります。震災の被災者にいつまでも試練を強い

るこの国は、はたして人にやさしい国でしょうか。

前の号でも書きましたが、ご病人も一番怖いのは「孤独」だそうです。被災された皆さん

を言葉で理解するのは容易くとも、お気持ちにかわれません。でも、いつでも、いつまで

も忘れないでいることは出来ます。がんばってらっしゃるご苦労な日々に想いを寄せ、

心を寄せ続けたいと思います。春を待つ気持ちはどなたも同じです。

指導と支援

子育て中の方はご存知ですが、現在お子さんの市の検診は3歳児の前に、1・6歳児検診

というのがあります。歯科的に言えばちょうどミュータンス悪玉菌が、赤ちゃんのお口の

中に悪さをする時期で重要でもありますね。

一昨日TVで市の検診特集をやっていて、この中でのお母さま方の言葉が大変気になりま

した。「行くと保健師さんからいろいろ言われるのが、プレッシャーになって行きたくな

い」と。例えば、子どものお口の遅いことが気になっていると、「お母さんが話しかけて

ないんじゃないの?言葉かけしてる?」といわれるなど、保健師さんにしてみれば、少し

でもよかれと思って言うことでしょうが、日中お子さんと二人っきりで過ごしていたりす

るお母さんには、いっぱいいっぱいのとこがあって、「指導」ととられてしまうのでしょ

う。「支援」したい・力になりたいという保健師さんの気持ちにちがいありませんが、お

相手(お母さま)のお心持によって、その日のコンディシヨンによって、受け取りようは

違うようです。どちらにも悪気はないのです。

私にも同じ経験あります。当院では1998年から禁煙支援をしております。全面禁煙施

設として、タバコは虫歯・特に歯周病の原因の一つでもあるので、お口の健康を守る意味

でも、患者さんをおもい禁煙のお手伝いさせていただいております。でも1998年当

時は「指導」でした。今思えば、本当に独りよがりの指導だったと思います。「お口の中

を見れば一目瞭然」とばかりに、聖路加病院の禁煙教室で多少の勉強したこともあって

皆さんに良かれとお話ししました。今考えれば「知識のおしつけ」だったと思います。

「うるさいなあ」と思われたかもしれません。こちらが一生懸命すぎて、相手がいっぱい

いっぱいなこと気づきませんでした。そんな中でも禁煙成功し、感謝なさる方も多かった

ので、「指導」になっていることに気づきもせずでしたが、「精神対話士」の講座にいっ

て、「指導」と「支援」の違いをはっきり学びました。講義するのでなく相手の話をきい

てコミュニケーションなのでした。ドッチボールでなく、キャッチボールなのでした。

TVで「保健師さんに叱られるのが嫌で検診に行かない」というお母さんの言葉に、ハッ

としました。それぞれの日常をうかがい、思いをお聴きして、「みんな大変よね」と

理解・共有できたらいいのですね。スマップの歌にあるように、一人一人違っていいと

言いながら、みんなと同じ!がいいと言う社会。お母さま方が悩まれるのも当然です。

お子さんを社会全体で見守るというのは口で言うのは簡単ですが、このようなお母さま

の声をきくと、まだまだなのかもしれません。一番さみしいのは「孤独」ということだと

以前患者さんに伺ったことがあります。子育て中のお母さまが大変な中にもおもいを共有

できる仲間がいる・遠慮なく言える、それぞれでいいんですよと安心して子育てできる社

会にしたいですね。私達が小さい頃は隣近所のいろんな世代の方のかかわりの中で、随分

いいおせっかいして頂き、今では感謝することばかりです。他人とのかかわりの中であり

がとうを交換できるご近所付き合いもいいですね。保健師さんもきっとお役に立ちたいと

思って皆さん頑張ってらっしゃいます。

このTV見て一方的・事務的ではいけないとつくづく感じました。子育て中のお母さまの

心の叫び聞けて、よい勉強になりました。

 

 

 

消費税改定についてのお知らせ

当院にご来院の皆様には、日ごろご自宅でのお手入れを十分にしていただきありがとうございます。 そのお気持ちに応え、歯ブラシなど今までできるだけお求めやすい価格で提供してまいりましたが、4月1日よりやむを得ず外税として消費税分を頂戴いたします。販売品の他・ 保険外の「自費で作られるもの・自費での処置」が該当します。

最近では、型を取らずにその日に入れられるセラミック(自費)が好評です。可能であれば金属よりご自分の歯と同じ色のセラミックのほうがお口元も断然きれいで、次の虫歯にもなりにくいようです。とはいっても ホームケアとプロケア(定期メンテナンス)があってのお口の健康維持ですので、ご自宅・職場でのケアと当院のメンテナンスをぜひお続けください。「ご自分の健康はご自分で守れる」このステキな健康感をお持ちになった皆様に、中央歯科クリニックは、元気で楽しい・美味しい生活のお役に立ってまいります。

プロフェッショナル

三月に入り、寒い中にも陽ざしが幾分春めいています。実家の庭で85歳の母と主人と

ふきのとうを摘みました。土に埋もれてまだ蕾でした。紅梅は満開・白梅はぼちぼち咲き

始めていました。「今年は梅がなるかしら?」の母の声に希望を感じました。元気でいて

欲しいと思います。ふきのとうは今日蕗味噌にします。

昨日のNHKプロフェッショナル、70歳(女性の年齢失礼ですが)の日本で一番の同時

通訳の方の紹介でした。「通訳は格闘技」とおっしゃるその熱意というかプロとしての

すごさに圧倒されました。同時通訳というのは、当たり前ですが「同時」に訳さねばなら

ないので、相手がしゃべると同時に瞬時に訳すわけで、マイクに向かうアップのお顔に

一分のスキもありません。しかもこの方はただ訳すのでなく、「行間」を訳すとおっ

しゃって日本語にもこだわってなさっています。又これほどの方なのに、仕事前には

必要な英単語と和訳をノートに書き出し、復唱されています。「どうして?」と聞かれて

も困るけれど、言葉と言葉の持つ意味を大切にしたいし、言葉にそれを発した人のおもい

ありますからね・・と。「知識と努力は裏切りませんよ」と。福島で同時通訳の前の晩には

ホテルで「ふるさと」という言葉をどう訳したら「故郷」の意味伝わるか苦闘する姿に

プロ根性を見ました。ホームタウン?うーん違うのよねェ。「ふるさと」ってもっと違う

でしょう?悩んだ末、結局本番では「our  home」と訳されていました。すごくわかりま

すよね。「our  home」! そうそう「ふるさと」って感じします。カナダ・韓国・・海外の

参加者からも、心のこもった、日本語と英語のニュアンスにこだわったこの通訳の方!と

会議終了後絶賛のハグされて、さようならしてらっしゃいました。

歴代の日本の首相も彼女を指名なさるそうです。同時通訳の仕事中だけでなく、オフタイ

ムには「和歌」を勉強なさって、日本の意味とおもいを伝えるために日々努力なさる

プロの姿に感動しました。再放送をぜひもう一度拝見したいと思います。

桃の花

いよいよ3月。大雪におおわらわ、ソチに寝不足・・の日々送っているうちに早くも

3月です。明後日は桃の節句。当院もたーくさんある小さなお雛様を各ユニットに

飾りました。3日は月曜日で休診ですが、来週一週間くらいは飾っておくつもりです。

昔はお雛様は「早く出して早く片付ける」と女の子をお嫁に出すたとえで言ったようです

が(笑)女性もバリバリ仕事をし、家庭を持ってもお仕事する時代になって、そんなこと

いう人もいなくなりました。

患者さんから「桃の花」頂きました。すごい大枝!でやっとの思いで切って早速飾らせて

いただきました。小さいお雛様はパウダールームに飾ってある手のひらサイズのものです

。赤いお座布団にちっちゃいお雛様がかわいいです。

午前中来院の小学一年生の女の子さんが、可愛い折り紙をもってきてくれました。ちょう

どお雛様に見えたので、お雛様みたいね!と折敷に飾ったら大喜びでした。ほかのお子さ

んからいただいたビーズのネックレス(院長先生にと頂きました・・笑)も一緒に。

この小さな女の子たちが、元気に健やかに明るく育ってくれますように。桃の花のつぼみ

が時間とともに、ぽっぽっと咲き始めました。春はもうすぐですね。

桃の花

桃の花2

桃の花3