私達が生きる意味 ドリアン助川さん

久しぶりにドリアン助川さんのお名前を目にして、思わず読んだ記事。先日のALSの事件に関するコメントだけに、心落ちつけて静かに読ませていただきました。

その立場の方の苦悩と絶望を思うと、その方のお気持ちをわからないわけではない・・が、社会に何らかの働きかけをして生きてこそ人間だという社会の空気が追い込んでしまったのではないか・・と思うと述べておられます。

重要なのは、関係の中に自分の存在を見出すこと、花が美しいと思うドリアンさんが「積極的感受」と言って、人間はこの世を目撃し、感受するものとして存在するというとらえ方だそうです。

木・鳥・太陽・音・光・ひと・人工物など世界のすべてを、見たり、聞いたり、感じたりして関係を持つことに生きる意味はあると。

ドリアンさんご自身が仕事も収入もなく惨めだったころ、多摩川の河原を散歩していた時に、コスモスが風がそよげば踊り、鳥は美しい声を聴かせてくれた、花が美しいと思うドリアンさんが、花との関係の中に確かに存在し、それで十分。ご自分の人生の一部になったと・・。人間社会ではダメだけれど応援しているよ、と生命に励まされた感覚だったと。

時には社会に役立たなければという意識から解き放たれて、鳥を数えた一日や、星が見えたことが最高だね、と思えることに価値を置く社会であれば、こうしたことが天からの祝福だとその方が思えていたなら、違っていたかもしれないと私見を述べておられます。

「社会で出来ることが減ったとしても、感受出来る世界は減らない」生きる意味も生きてみないとわからない。からだが動かなくても、生きる意味をあきらめる必要はない。みんな、この世を享受たらしめる仲間です。
あなたには、今日、話しかける木はありますか?・・と。

ドリアン助川さんのこの、関係の中に自分の存在を見出すこと、「積極的感受」私も賛成しますし、そうだといいなあとも思いますが、身体が自分で言うこときかない状況だったら途方に暮れ、日に日に不自由が増えていく毎日だとしたら、その中で自分を奮い立たせ積極的に能動的に気持ちを持って行けるものだろうか?と答えの出ない私です。

ましてや、ご不自由でお外にも出られなければ、外気に触れることもなく、空を見ることもおありにならず・・。ですので、「分身ロボット」という画期的な開発がなされ、お動きになれない方が社会との接点を得てお仕事されるために、分身ロボットカフェ!の試みも始まっていると聞きます。

その身にならないと、いやその身になっても好奇心旺盛な私さえ前向きになれるか?自信がありません。大したことのない日常でも、ドーンと落ち込んだり、あっけらかんと立ち直れたり・・は、まあまあの体調だからこそで、不自由な日常があったら私だったらどうだろうか・・と深く考えるコラムでした。

雲の流れ、鳥の声、ベランダの小さな芽吹き等など小さな感動見つけても、傍に人がいて「ねえねえ、芽が出たよ!」と会話が交わされてこその小さな喜びかもしれませんし、人それぞれ楽しみの見つけ方は違うのでしょう。

コロナ真っただ中のある日、骨の障害を持って身長が1メートル少しの女性が新聞にこう書かれていました。「私達障害者は、コロナに限らずいつもこんな風ですので、コロナになったからと言って特段のことはありません。健常な皆様は、とても不自由に感じられてるのかもしれませんが・・」とあり、ハッとして何度も読み返しました。

この方の記事もドリアン助川さんの記事も、とても深く考えさせられる内容でした。
今後もいつも反芻し、忘れないでいたいテーマです。

 

 

 

上羽絵惣(うえばえそう)

夕刊にこの名前を見つけ思わず「やった!」です。

私もこのような難しい店名は知らなくて、あることで日本画用絵の具の専門店と知りました。国内最古の絵の具屋さんで、この度新聞に出たのは、この会社が2010年から胡粉を使って手掛けているネイル!の話題です。

私がこの古式豊かな胡粉のお店を知ったのは、あるがん患者さんのお世話をするナースからでした。ナースがサポートする闘病中のその方は、抗がん剤により爪が割れたり変色したり・・でとても気持ちが落ち込んでいたそうです。そんな時、ケアして下さるナースからこの「胡粉ネイル」を勧められたそうで、市販のネイルと違って有機溶剤不使用なので臭いもなく、何より変色した爪をカバーでき、見た目も変り喜ばれたそうです。臭いがないので家族の近くでも遠慮なく使え、サラサラきれいに塗れると評判。早く乾いて、消毒用アルコールでも落とせお水でも落とせるそうな。爪にやさしい商品として、あちこちの病院内のサポート・サロンにも置かれるようになってきたそうです。

色数も32もあって、男性でも、ペディキュア(足のマニキュア)にも使えそうです。

その身になってみないとわからないですが、女の方で爪が割れたり変色したりしたら、めげますよね・・。男性でもどなたも同じでしょう。
有機溶剤不使用のマニキュアで「気持ちが明るくなったら」とてもステキなことですね。

この胡粉、ホタテの貝殻を10年ほど天日干しし細かく砕いた粉末だそうです。

日本の美しい色と伝統の技術で、日々の生活がちょっとでも明るくなったらそれは素晴らしい試みだし、ご利用範囲が広がりますね。

がん患者さんの声にならぬ声に気づいて「いいことみっけ!」して差し上げるナース・ケアの方がいらっしゃるんですね。
そのこともすばらしいですし、上羽絵惣さん、主に女性スタッフさんがアンテナ張って企画され、新しい取り組みなさるという老舗の心意気!を感じました。

患者さんから「気分転換出来、楽しんでいる」「気持ちが明るくなる」の声をきき、上羽絵惣さんも励みになって益々張り切ってらっしゃるそうです。

かつてある女流作家さんがおっしゃいました。

「病気になっても、病人になることはないわ!」

上羽絵惣さん、これからも頑張って下さい!

まぁ!かわいい!

陽射しの強い当院では、観葉植物さえ枯れ枯れ・・だったこの夏。
毎朝早めに来て手入れが欠かせませんでした。

夏の始めに買った小さな観葉。水気が少なく直ぐ枯れちゃうかと思ったら、アララ・・可愛い新芽。

ハート型です。なんて可愛い!

防護服着てフル装備の毎日。思わず笑みがこぼれました。

お花や緑に目を留める余裕持って、日々過ごしたいと思います。
こういうのを見つけると、嬉しいですね。

きれいな造形

家族に栗好きがいて、それを知ってるかたが早々とご当地の初物を下さった。

小ぶりかな?と思いながらゆっくり茹でたらぷっくり大きくなって、中は黄色の色濃くまるでクチナシで煮たよう・・。茹で上がりもこ~い焦げ茶色ツヤツヤで、毛が3本!ならぬ何て言うのでしょう?ベレー帽のつまみのようなチャーミングなひげ?

とにかく自然の造形の美しさに見いってしまいました。休日のこの日のランチは茹で栗となりました。ホクホク甘くて下さったかたのご好意身にしみました。

料理名人

たまたま見つけた手のひらに乗る大きさの、ちっちゃな栗カボチャを友人に差し上げたら、ご覧のような素晴らしい一品になって美味しく召し上がったようです。ひき肉詰めて蒸しあんかけかけたそうです。さすが料理名人の友人です。

花のワルツ

うたた寝してしまった深夜、明日の仕事の準備が途中!と目を覚ませば、花のワルツが🎶
防音室で練習するオーケストラ員の画像に胸つまり、他のオーケストラのトップが集まったと聞きました。

ガランとした客席の中で演奏されるケセラセラ!私が毎日口ずさんでいる曲ですが、心に沁みました。

くるみ割り人形からの「花のワルツ」は豊かで優しい響きに本当に癒され、残務もあっと言うまに片づき、いい気分で眠りにつきました。やはり生の音楽と演奏される方々の声やお気持ちを伺うと、感無量なおもいがありました。

音楽会にちょっとお洒落して行きたいなぁ~と思うばかりでした。

きれいな言葉

先日の大阪選手の優勝は、大きな意味を持つものでした。

テレビや新聞で彼女の優勝を称えると同時に、人種差別への彼女のおもいも伝えられました。彼女のマスクに託した思い・・は確かに、世界中に静かに伝わったと思います。

それにしてもインタビューでの大阪なおみさんのことば。

なんてきれいな言葉で、何と品があるのでしょう。テニスプレーヤーとしての彼女だけでなく、一人の女性として、人として、見事だと思いました。

アナウンサーでも「エッ?」と思うような言葉遣いを耳にする昨今、なおみさんのきれいな、心に届く言葉を耳にして、豊かな気持ちになりました。

ありがとう、なおみさん。

「おもい」を伝える言葉。
強いおもいをあんなにサラリと伝えられるステキさ!
美しいと思いました。

コロナ影響?子どもの歯に異変(歯科医師の投稿より9・13)

北海道の歯科医師の先生からの投稿です。

新型コロナウイルスの影響で、小学校の春の検診を、9月にやっと実施できた。今回は1~3年生の児童を検診した。例年は、虫歯も歯肉炎もほんの少ししか見当たらないのだが、今回は、”7割近い子に汚れ、虫歯、歯肉炎が見られた” 私が診てきた過去32年間に例のない惨状だった。
いつもは女子の口腔内の方が男子よりきれいなのだが、今回は女子の方が明らかに悪かった。それで検診医と教職員とで要因を推測してみた。

登校日なら学校で通常、間食はしない。ところがコロナで休校中は、家に菓子やジュースがある。また暑さ対策もあって、糖分が多いスポーツ飲料を多く飲む、感染を心配して、歯科医院の受診を控えている。男子の方が親が仕上げ磨きをしているようだ・・・と言った理由が考えられた。

学年や地域での比較も統計処理もまだだが、悠長に構えていい状況ではない。

出来るだけ早期の検診・治療が望まれる。
食後に歯を磨くだけでなく、お菓子やジュース、スポーツ飲料を飲食した後は、水やお茶を飲んだり、うがいをしたりして、口に残さないこと。ご家庭での工夫をお願いしたいと言う内容でした。

この投書を読んで、私共も全く同じく感じています。むし歯が見つかっても子どもの歯の治療には慎重で適切な診断が必要ですが、お子さんだけでなく、それは成人でも同じです。体重が4キロ増えた!とカラカラ笑う方も居られます。そうした方のお口の中は、北海道の先生ご指摘の子供と同じ状況、虫歯が進み古い詰め物が取れる・・歯茎が腫れたりしたけど痛くないから放っておいた等々。定期メンテナンスにしっかり通われていた時にはわかってらしたことも、すっかり忘却の彼方!です。

高齢者は「むせる方が増え」「躓く方が増え」「メンテナンスに来た意味すら忘れた」方もありましたが、久しぶりにコミュニケーションとることで「アッそうだったそうだった、自分で手入れして、定期的にメンテナンスに来るから大過なかったんですよね」と会話を楽しむように、定期メンテナンスの意味を確認される高齢者はじめ皆様方のコロナ自粛後の現状です。自粛は解除になっても、まだまだとても油断できない現状ですから、日々この繰り返しが毎日起こっています。

学校や会社に行けない・・行きたくともい行かれない・・の状況が、こんなところに影を落とすとは思っていませんでした。先日はがん患者さんの通院自制・自粛を憂いて、有明がんセンター医師と患者さんの相互の理解を深める番組もありました。

改めて、亡き日野原先生に頂いたことば

  「習慣がつくる こころも からだも」 

を噛みしめています。
北海道の歯科医師の先生の投稿は意味あるものとしてみんなで受け止め、コロナ禍でどう自分の健康を守っていくことが出来るか、考える縁になるといいなぁ~と思っています。

 

ひらり一言より

再掲載かもしれませんが・・。

「ふと思い出す顔が、笑顔であるように生きたい。」

               加藤登紀子

不安・やな事・思うようにいかない事・・などなど、コロナ禍では「なんだかなぁ~」ですが、下を向いてるより、意識して上を向いて見ると、思いがけず雲の形が奇妙だったり美しかったり、面白い人を見かけたり、気づけば自分も妙な格好してたり・・と変なこと、面白いことが見つかります。

しょうがないじゃない!?と、笑っちゃうのもいいかも。
だって仕方ないですもの・・。

必ずどっかで上向くはず↑です。

 

クレッシェンド型?デクレッシェンド型?

以下、週刊朝日編集長・文筆家川村二郎さんのコメントです。(随分前のものですが、今読むと私にはすんなり入ります・・)

人生は音楽で言うとクレッシェンド型と、デクレッシェンド型の二つに分けることが出来る。前者が徐々に大きくなる末広がりなら、後者は段々に小さくなってフェイドアウトする。どちらがいいかは、言うまでもない。二つに分けるものは何かと聞かれれば、好奇心と探求心ではないかと答える。

国語学者の大野晋さんや、日本の美のお目付け役とも言うべき白洲正子さんといった方々の生き方を間近で見ることが出来た。こうした方々に共通するのは、亡くなるまで旺盛な好奇心と探求心を持ち続けた、子供ような心を失わなかった。その姿を見て、末広がりの人生を送るためには、好奇心と探求心がカギらしいと考えるようになった。二つをまとめて、知識欲と言ってもよいかもしれない。

知識欲を満たすうえで最も身近にある方法は、読書である。若いころどなたにだったか?「すべての本(もと)は、本にありきだよ」と言われたことがある。年とるにつれ、この言葉の持つ意味と重さを痛感し、もっと読んでおけばよかった!と思わない日はない・・とかつて日野原先生にお会いするたび申し上げたら「川村さん、人生、何を始めるにも遅すぎるということはありません」と言われた。

昔の物を読みかえしていると、温故知新の大切さに気づかされる。本は知的財産の金庫である。

いい年をして知らなかったことを知った時、知的好奇心が満たされた時の喜びは、電車ですぐ座れた時の嬉しさなどとは、比べ物にならない。

わかって嬉しかったことは人に話す。そういう人の周りには、人が集まる。これぞクレッシェンドの人生でしょうと川村氏は述べておられ、今の私はストンと腑に落ちた次第。
さて、やってみようかしら・・。

 

 

懐かしい風景

小さい頃から馴染みの森戸海岸。今ではカッコイイリゾート地のようにいわれるけれど、森戸は田舎と昔から知ってる人はよくいいます。そこが又魅力な、素朴な海辺です。

コロナで海の家のヨシズ張りも見られず、昔からのかき氷のあの機械ももうみられないけれど、ついシャッター押してしまうのは、こんな風景。

ガイドブックやサイトに載るようなカッコいい葉山とは違う。なんだか懐かしく、ホッとする森戸の海辺。

海の家「なぎさ」のおじちゃんも、牛乳屋の丸メガネのおじちゃんももういない・・。道端のカニももう何年も見ない・・。海ほうずきの話をしたら、何それッ!?て言われる始末。

サッカーと言う生地の、夏の家庭着を着ていた祖母と庭の赤いカンナと芙蓉の淡いピンクの花を思い出します。それに七輪。水中メガネだけで潜って栄螺を取ってきてくれた叔父と仲間の同級生も一緒に、七輪で直焼してお醤油垂らしてかぶりついた栄螺の美味しさ忘れられない。

心のふるさと森戸・・・。
夏も終わります。

「考える腹」は幼少期に育つ・腸の花畑に栄養を

消化器官に生息する100兆もの細菌たち。彼らを元気にさせるには、みそやしょうゆ、納豆などの伝統的な発酵食品がいいらしい。「腸は第二の脳」とも呼ばれる。もうご存知かと思いますが、このお話は、食と旅専門のジャーナリスト。マイケルブース氏のコラムからの抜粋です。

食の世界で今最も熱い話題と言えば、どこそこのシェフの・・でなく、もっと本質的なもの。細菌です。私たちの消化管には約100兆個もの細菌や微生物が生息しており、元から身体に備わる細胞の数を優に上回っています。言ってみれば、自分を自分たらしめている細胞より多い細菌を連れ歩いているわけです。

最近は、この菌が脳の働きと無関係でないことも科学的に理解されつつあります。

「虫の知らせ」を英語でgut feeling(gutは腸)と言うけれど
これはつまり「考えるおなか」が仕事をしているってことなのか。何かを決めるとき、冗談で「おなかから指令が出ているんだ」などと言ってた私だが、もはや冗談では済まない。食の話と何の関係があるんだと、皆さんは急に言われてさぞ不思議なことでしょうとマイケルさんは言ってます。

当院HPにも「腸内フローラ」の記事は随分前に掲載済みです。この腸内フローラ(マイクロバーム)についての新たな知見は、食生活への一層の関心を呼び起こします。塩素消毒水・化学添加物・過剰な抗生物質もまた、腸内フローラに悪影響を及ぼします。

こうした意識の変化に伴い、プロバイオティクス(生きたまま腸まで届く微生物)の評価も高まっているようです。
小さな容器に入った甘いだけのヨーグルトより、もっと伝統的な発酵食品に含まれているようです。これらは消化器官の中で、乳酸桿菌や乳酸菌の働きを自然に高めてくれると言われます。

日本の伝統的食材、それもみそやしょうゆ、納豆にとどまらず、塩辛や鮒ずしといった魚介系発酵食品のファンには朗報でしょう。

ザワークラウト(乳酸発酵させたキャベツ)にキムチ、更にはチョコレート(甘すぎなければ)やチーズ(できれば生乳つかったもの)までもが、肥満や糖尿病、うつ病を治すのにも一役買ってくれるかもしれません。
何れにしても、心身のバランスを整えるために腸が必要とする細菌を含んだものが。身近に沢山あります。

だが、こうした食品の日本人の消費量は、特に若い人の間で減っています。そして悩ましいのは、人生の大半を共にする嗜好や味覚が養われるのは、幼少期だということです。従って腸内細菌が好みを形成するのも、この頃なのですとマイケルは述べています。

子どもの嫌いな食べ物を口車にのせて食べさせるのはよくないといわれますが、一方で、昔からある自然食品を出来るだけいろいろ食べさせるのが、親のつとめだという厳しい現実もあるようです。

幼い頃からその味に親しんでいない限り、大人になってから好きになるには相当の努力を要します。味を知らなければ、「考えるおなか」が郷愁を呼び覚ますこともないのです。

腐った魚の味に郷愁を誘われるなんて、私(英国生まれのマイケル)からすれば理解に苦しみますが、それが日本人なのだろうと述べています。私的には日本人でも、そのようなものに慣れてない地域の人も多く、マイケルさん言うように、小さい時に食べていないと、ベロがなかなかいうこと聞きませんね。ベロの記憶にないと・・。逆に小さい時から何気に口にしていれば、どうってことはないのです。要するに、味の記憶ってすごい重要ですよね。

アメリカの野心あふれる病院では、他人の便を腸内に移植する試み迄始まっている。食コラムにあるまじき着地点となっってしまった。どうかお許しを・・。ととんでもない最後の文で締めくくっています。  マイケル・ブース 

 

デーケン先生亡くなる

上智大学名誉教授・カトリック司祭のアルフォンス・デーケンさんが亡くなったと新聞に。88歳でいらした・・。

このブログにも何度も書かせて頂いたが、かの昔、日本医大の医療管理学教室が「癒しの環境研究会」を開き初回から参加させて頂いた私は、そこでデーケン先生にお目にかかる機会を得た。

「にもかかわらず笑うのですよ」

この言葉は、それから何年経っても忘れないどころか、ますます複雑化する高齢社会において、仕事上でもプライベートでも、いつもいつもこの言葉を思いだす。

自分も年とともに仰る意味が少しづつわかるようになってきた昨今。

「にもかかわらず笑うのですよ」

デーケン先生のおっきな笑顔とともに思い出すこの言葉。
感謝申し上げたい・・。
デーケン先生ありがとうございました。

ほんとほんと・・

やはり生身のコミュニケーションですね!

ステイ・ホームで人と人との会話もままならずで、「話をすることの大切さ」をイヤッというほど感じましたが、さりとてリスクをどう回避するか?

人間の叡智と、一人一人の端折らぬ努力が問われています。

笑う!

大好きなカード売り場で、こんなのを見つけた!

コロナでさまざま我慢?な毎日。思わず笑ってしまうこのカードには、「笑う!って大事だよ」と書いてある。

ただ笑う!笑っちゃう。思わず笑ってしまう。

作り笑いだっていいんですって!

傘の柄?

シーズン過ぎましたが空豆買ったらこんなのが出てきました!

傘の柄?自然はアートですねェ。

形はステキだけど、中身のお豆はたった二っつでした!

握ってみたらほんとに傘の柄。
楽しかったから、中のお豆たった二っつでもまっいいか!

笑っちゃいましたが何でやねん。この形!
日常いろいろあって、退屈しないです・・。

ソフトドリンク・ケトーシス

久しぶりにこの言葉を新聞で見ました。
お馴染みの「ペットボトル症候群」のことです。

このペットボトル症候群という言葉さえ忘れられるほど?飲み物はペットボトルが、当たり前になりました。

そこへこのコロナ。
在宅も増え、リモートも増え・・で、仕事してても我が家ですとつい何か飲みながら、つまみながら・・とついついやっちゃっいますね!

会社に行く→就業時間があって、昼休みがあって・・と言うある意味規則正しい・・と言いますか、在宅ですと仕事に集中していてもそこは我が家。PCの周りにお気に入りの飲み物・おやつなど置いてはいないでしょうか?

ソフトドリンク・ケトーシスは、清涼飲料水・スポ―ツドリンク等を大量に飲むことで、高血糖になり、喉が渇くから又清涼飲料水を飲み・・と、短時間で著しい高血糖になりと、とうとうインスリンがなく、作用しない状態に陥るものです。

軽症の2型糖尿病のなかでも、特に若い肥満の人が多いそうです。清涼飲料水・スポーツドリンクだけでなく、ミカンの缶詰(最近はあまり食べませんよね)やアイスクリームの大量摂取でも発症するそうです。

うす甘い清涼飲料水でなくとも、熱中症予防でおなか、ガブガブですね。ですから出来れば水やお茶にして、塩分は梅干でも・少量の岩塩でも取れます。
きったスイカ売ってますからお塩を少しふって食べてもいいですね。果物にも当分ありますが、スイカは飲み物ほどではありません。どうぞどうぞお気をつけて、コロナも熱中症も正しく予防して、参りましょう。

そうそう、塩アメもいいように思われますが、一定時間口の中で転がすので習慣になり、しょっちゅう舐めていると、むし歯にもなります。お気をつけて・・。
アメに関しては、”のど飴むし歯”という言葉まである位、むし歯のリスクであることをお知らせします。

何でもプラス面とマイナス面ありますので、ご注意下さいね。

電子タバコの感染リスク

8月11日付で、アメリカ・スタンフォード大学の調査で明らかになった喫煙者に関する報告です。

タバコや電子タバコを使用している若者は、コロナの感染リスクが吸ってない人の9倍になるとのことです。

13歳から24歳の4351人を対象にオンラインで、電子タバコ・紙巻タバコの使用経験と過去30日間の使用歴・PCR検査の受診歴と診断結果を基にだしました。

それによると電子タバコの感染リスクは非喫煙者に比べ5倍高くなり、紙タバコの2・3倍を上回りました。紙タバコと電子タバコ両方を使用した若者は非喫煙者の7倍の感染リスクでした。

若者の電子タバコの使用は、肺への損傷が大きいことが指摘されます。過去にも若ければ若いほど、タバコに因って肺が傷つき易いことは知られていました。このことからも若者が電子タバコを吸ってると、コロナに感染しやすいと言えるようです。

紙タバコに比べ、デバイスを繰り返し使用したり、他人とデバイスを共有したりするので、感染リスク高まる可能性が大きいと言う指摘もあります。

コロナでなくとも、タバコのリスクは依然から言われ、当院は院内でも、このHPでも日ごろお伝えしています。

電子タバコがタバコではないような感覚で黙認使用されていますが、このスタンフォード大学の報告読んでも、タバコがご承知のようにお身体に害がある上、コロナにも罹り易いというデーターが示され「タバコは体にいいこと一つもない」わけですから、是非に禁煙をお勧めします。

ステキな若者が、電子タバコ吸ってる姿は、カッコいいものではありません。

又何度も申しますが、吸ってる方が意志が弱くて禁煙出来ないのでなく、脳の依存だけです。
是非、”タバコ臭のない”暮らし。いい空気を胸いっぱい吸っていただきたいのです。
電子タバコもタバコです。
自らコロナの感染リスクを背負いこむこともないでしょう。

余談ですが、コロナに感染して軽症で自宅待機の場合、家庭内に喫煙者が居ると、自宅待機も出来ないそうです。受動喫煙の心配ですね。

入院も出来ない、ホテルも空かない、自宅は喫煙者が居るから療養できない!さてどうなさいますか?

加山雄三さんがお水で誤嚥・・?

あの往年の若大将・加山雄三さんが、マンションでお水を喉に詰まらせ救急搬送・・と!

いつもお元気な加山さんですからにわかに耳を疑いました。しかし若大将も83歳! 少し前に軽い脳梗塞も起こされていると伺い、91歳・97歳の二人の母だけでなく、身近な人も、自分も心配になりました。

「お水くらい!」この油断が禁物です。
誤嚥して気管にでも入ったらさぁ大変、肺炎起こします。

97歳の母のいるホームでは、お食事の前に必ず嚥下体操して下さるようです。肩の上げ下げ、首回し運動だけでも違います。

そして今私は、「かかかかかか・・」と一秒間に「か」を6回以上発音することをお勧めしています。
「か」は舌の根っこを動かさないとならないので、誤嚥予防に有効です。
ぜひ皆様もやってみて下さい。やればできるようになりますよ。

私も最初は6回がやっとでしたが今は、一秒間に8回出来るようになりました。でも起き抜けですとやはり出来ません。ベロが寝てる間落っこちてるからですね。ですので、起きたらまずゴロゴロペッ!して、歯ブラシでカラ磨きしてから「かかかかかか・・」致します。

健康に良いとされる起床時のお水を先ず一杯!も、「危険」が一杯ですよ!いきなりは要注意です、お気をつけて下さい。

加山雄三さんのご快癒とご退院を願っております。

桜守り

どうしても見たかった京都の桜守りの藤衛門さん。
93才。

桜を知り尽くし、老木に愛情かけお手入れされる中で、インタビュアーが今の心境を尋ねました。

「今の心境?」
豪快に笑いながら「ひなたの氷・・」と。

私 しばし画面から離れられませんでした。