ご退位の日

4月10日にご結婚60年をお迎えになられたとニュースは伝えておりました。あのお馬車のパレードから60年なのですね。

いつもいつも天皇皇后両陛下を身近に感じて尊敬申し上げ、わが身を振り返る時、あのようにありたいものだと畏れながらニュースや報道で拝見する度思うようになり、自分の年齢を鑑みています。

ローブデコルテにティアラのご正装で、お馬車に乗った美しいお姿を拝見したのは、私がいくつの時だったでしょうか・・?テレビ画面越しに興奮したのを覚えています。

テニスコートで出会われ、お二人でお支え合いになりながら、私達国民と共に歩む皇室のご様子を拝見でき、様々考える縁を頂きました。とてもお真似できることではありませんが、あのようにありたい・・と思う様々なことは、大きく心に沁みております。

「ご誠実でご立派でご信頼申し上げ、心からご尊敬申し上げる方」と婚約記者会見でおっしゃったあの日の美智子さま。

当院の待合室には、皇后さまご推薦の「でんでんむしのかなしみ」他たくさんの愛読書でらした絵本があります。この貴重な60年の間に教えて頂けたメッセージ。一つ一つ大切にしていこうとおもいます。

慰霊の度でのお二人の深い深いお辞儀なさる姿に、畏敬の念とともに、年齢重ねる自分もそのお姿の端くれにでも近づきたい・・と思うことしばしばとなりました。

「皇室は祈りでありたい」美智子皇后さまのお言葉は深く心に染み入ります。

どうぞこれからもお身体専一にあそばしながら、人生の旅をお続けになる上皇・上皇后さまのご様子に触れることが出来れば、国民皆嬉しく安堵することでしょう。

穏やかでお元気なこれからの日々を、国民の一人として心からお祈り申し上げたいと思います。

輝くバラのお話(再掲載です)

天皇陛下ご退位を控え、天皇皇后両陛下の記事をあちこちで拝見致します。中でも民間初の皇后となられた美智子様の記事には、なるべくしておなりになった・・と多くの示唆に富んだ記事があります。

中でも、皇后様のお母様・富美子さまの弟にあたられる副島様のお話しにいたく感動いたしました。

お小さい時の美智子様がこのようにおっしゃったんだそうです。
「おじさま、陽にあったっているバラってすごくきれいね。でも、日陰になっているバラもあるからよけいきれいに輝いて見えるのね」と。

影になっているものにまで目を向けられる洞察力がすばらしい。輝くバラは日陰のバラがあってこそのものと、幼少時から認識されていらした・・と。

誰かが輝くためには誰かが支える必要がある。だが、支える人が輝かなくては、輝くはずの人も輝かない・・と副島さんは付け加えながら、美智子様の慈悲に満ちた深い心を、お小さい時からお持ちでらしたとしめくっておられました。

いつかこのブログに書きましたが、出先でお見かけした皇后美智子様のお車が目の前を通過なさる時のお姿。ソファの背に寄りかからず背筋お伸ばしになって、前かがみになりながら我々沿道にいるものに微笑むそのお姿に、一瞬の事でしたが感動いたしました。

お小さいころのバラのエピソードを伺って、その感動はあらためて心に染み入るのでした。とてもとても及ぶものではありませんが、このエピソードを心にとめ、私もそのように、周囲の人へ感謝をもって過ごしたいと思います。

チョコレートではありません

香さんが持ってきてくれた中国茶。最初遠目に見つけて、海外土産のチョコレートと勘違い(笑)。

大きなボール状の葉を2回ほど湯切りして、人数分のお湯注ぐと、ほのかに品の良いかおり。二煎、三煎目もとっても美味しく、豊かな昼休みになりました。丁度届いた待合室の婦人画報に中国茶の特集。お稽古したくなりました。

そう言えば以前NHKの夜の番組で、風吹ジュンさんが中国茶を解説してたっけ。中国料理の脇屋さんも丁寧な解説してらしたことを思い出したりしながら楽しみました。

 

グレイヘア

作家・林真理子さんはなかなか魅力的な作家さんで、美しさへの並々ならぬ意欲と挑戦をされているみごとな女性です。雑誌STORYに連載の記事には、「そうそう・・」と思うこともしばしば。この三月号もまさに今話題の「グレイヘア」。

何でも行きつけのへアサロンで「そろそろ私も、流行のグレイヘアにしようかな」と言ったら「ダメダメ」と首を横に振られ、「まだグレイヘアは、林さんの顔に似合わない」と言われたそうな。林さんはその答えを聞きたくて質問した・・と。

この記事によると、ヘア担当の方は「グレイヘアが似合う人っていうのは、実はあまりいないんだよ」と。顔かたちが元々美しく、スタイルもよい、何よりもセンスが良くて、ファッションもメイクも決まってる。こういう女性じゃないと、グレイヘアで「素敵」ということにはならないらしいというのが林真理子さんとヘア担当の方の合致した意見のようでした。こう言う会話が出来ること自体、スゴイ信頼関係でらっしゃるわけですが・・。

加えて林さんは「ありのまま」という言葉は蜜のように甘い。そのままでも自分は自分。とても素晴らしいの!という自信は、もちろん持ってもいいものであろう。しかし「ありのまま」は一つ間違えると居直りになってしまう。「ありのまま」というのは、何の努力もしないということではない。いろいろ試した末の決断であるべきだ。「ありのまま」でいるためには、いろいろなテクニックもいるし、手間もお金もかかるはずとも林さんはこの記事の中で語っています。

グレイヘアではあの魅力的なお声の近藤サトさんが有名ですが、もうお一人の代表草笛光子さん(85歳でらっしゃる)にお会いした林さんは、その美しさと、毎日の地道なご努力にビックリし、ほったらかしの「ありのまま」等ありえないのだ・・とご意見を締めくくっています。ありのままでいるための努力は厳しいものだからと。

記事を読んで大いに共感しました。
何より行きつけのヘアサロンの方が、はっきり似合う・似合わないを言って下さるお付き合いできていることがすばらしいと思いました。普通たいして知りもしないのに、簡単に「よくお似合いになりますよ」などとお世辞言うのがこの国の現状です。
自分磨きは本当に難しいですね。

林真理子さんのように、作家でありながら様々「美への挑戦」をしてらした、そして自分をよくご存じでらして、実際おきれいになられた彼女だからこその、価値あるご意見と何度も読み返しました。

私的には、歳を重ねたからこそ清潔で、すっきりと私らしいお洒落をしていたいと思う今日この頃です。おしゃれ、身だしなみは、人へのエチケットと思っています。ただこの「私らしい」が曲者ですね。独りよがりにならぬように心がけたいと思います。

そう考えると、お口のお手入れも、お洒落の一環ですね。口臭等もってのほかです。
歯ブラシ・デンタルフロスは持ち歩き、外食後もお手洗いなどで心がけたいものです。

郵便局で

振り込みに寄った郵便局で、「エッ何?」火山岩みたいな展示。見てみると喫煙者の真っ黒になった灰と、隣のピンクの健康な灰。右端には瓶に入ったタール!でした。

そばには肺癌検診ののパンフレット。どうもアフラックガン保険の宣伝の一環でしたが、目で見ると良くわかりますね。気持ち悪いかもしれませんが、インパクトあると思いました。
当院は禁煙支援診療所ですので、こうしてアチコチで活動広まることは大歓迎です。

反対側に乳ガンに気づいて頂くために、乳房に触れられる??模型が展示されていましたが、いまいち皆さん引いておられました。誰か一人が触れば?続くのでしょうが。郵便局のなかでですからねぇ(笑)。微妙!?でした。
良い展示とはおもいましたが・・。日本人にはなかなか・・。

 

でんでんむしのかなしみ 新美南吉作

いっぴきの でんでんむしが ありました。
ある ひ その でんでんむしは たいへんな ことに きが つきました。
「わたしは いままで うっかりして いたけれど わたしの せなかの
からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるでは ないか」
この かなしみは どう したら よいでしょう。
でんでんむしは おともだちの でんでんむしの ところに やって いきました。
「わたしは もう いきて いられません」
と その でんでんむしは おともだちに いいました。
「なんですか」
と おともだちの でんでんむしは ききました。

「わたしは なんと いう ふしあわせな ものでしょう。わたしの せなかのからの
 なかには かなしみが いっぱい つまって いるのです」
と はじめの でんでんむしが はなしました。
すると おともだちの でんでんむしは いいました。
「あなたばかりでは ありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」

それじゃ しかたないと おもって はじめの でんでんむしは べつの おともだちの
ところへ いきました。

すると その おともだちも いいました。
「あなたばかりじゃ ありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」
そこで はじめの でんでんむしは また べつの おともだちの ところへ いきました。

こうして おともだちを じゅんじゅんに たずねて いきましたが、
どの ともだちも おなじ ことを いうので ありました。
とうとう はじめの でんでんむしは きが つきました。

「かなしみは だれでも もって いるのだ。わたしばかりでは ないのだ。
わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」

そして このでんでんむしは もう、なげくのを やめたので あります。

                でんでんむしのかなしみ 新美南吉作(大日本図書)
                                   より引用 

春だもの・・

通勤途中、いつもと反対側を通ったらコンクリの隙間にスミレ!昔ニュースで根性大根!とか言うのがあったっけ。

小さなスミレが沢山沢山!よくこんな所から咲きましたねぇ。拍手~。
頑張れ!

喫煙者の方の健康を危惧します・・

コンビニ入り口に大きな立て看板。レジ後ろにはタバコの山。

電子タバコもタバコです。喫煙者の皆さま、ご自分のからだを大切になさってください。やめられないのはあなたが悪いんじゃなく、脳の依存(タバコを吸ってたいと言うニコチン依存)です。吸ってるあなたの意志が弱いのでも何でもありません。あなただけでなく周りの方々も受動喫煙に知らずに晒されています。

タバコをやめたいあなたを応援します。電子タバコもタバコです。応援団は沢山います。おからだ大切になさってください。かけがえないあなたですから。

新たな出会いの季節♪

御入学、御進級 おめでとうございます。

それぞれに新しいスタートを踏みだされた事と思います。

 

素敵な毎日になりますように〜♪

                                                                  佐藤(*^。^*)

夜さくら

大先輩の方から頂戴した和菓子。ちょうど桜も満開の平成最後の春。

さくら色の箱を開けると、夜咲く桜を思い浮かべる水羊羹が・・。夜桜思わせる美しい桜は道明寺粉で表現されていました。塩漬けの桜の葉のが別に添えられており、香りを添えて召し上がって下さい・・と。

お味はもちろん、水羊羹に浮かぶ道明寺の、食感の違いがいかにも浮かび上がる桜の花に見え、上等な甘味でふ~っと目を閉じて味わうゆかしさです。
和菓子に見る日本の美と豊かさを、再認識しながら有難く頂きました。

母と夏みかん

頂き物の夏ミカン。酸っぱいけれど香り良く美味しそうなので、房から出し蜂蜜かけてホームの母に持っていきました。

果たして!「酸っぱぁ~い!ダメダメ」と目をつぶられてしまいました。熱海の方からのですがそもそもご本人は召し上がらないそう・・。

家ではやせ我慢か?食べられるよ!美味しいよ!と食べるものあり。さすがに何でも食べられる私も降参!ドレッシングにしようかな?香りは抜群の夏ミカンでした。

新元号発表

義母に付き添った出先のテレビで発表の瞬間。「令和」(れいわ)イントネーション難しいなぁ~」」が実感でした。

平成も小渕さんが発表された時とっても違和感あっても早31年。慣れてしまうと懐かしい親しみに変わりました。令和もきっとそうにちがいありません。

万葉集が典拠とのことでにわかに書店は大わらわ・・。何より穏やかな平和を願いたいと思います。

そんな中ふるさとの足利学校に江戸時代の万葉集が20巻発見されたとのニュース。小さい時森江先生?とおっしゃる方が管理なさっていて、よくいろいろなお話し伺った覚えがありました。
五月の新元号開始と共に一般公開されるとのこと。古い静かな町が又賑やかになるのかなぁと故郷に思いを馳せています。丁度有名な藤の花の開花ですし。いつかの刀剣女子騒ぎのようになるのでしょうか?

当地に一人暮らす母90歳は、「タクシーが呼べなくなると困る・・」と今から心配しています・・。

 

近所の桜と・・

通勤途中の近所の桜。
青空と雲の飛び具合と桜が、何とも普通で妙に感動、写メしました。

この桜の前のマンションのお宅は、借景お花見出来て良いなぁ!と角を曲がるとマンション玄関口に沢山のクリスマスローズ。下向いて咲くクリスマスローズが、「桜ばかりでなく私達も見て!」と言わんばかりの群生でした。こんなに株が増えるなんて知りませんでした。地味な色と花弁ですが、風情がありますね。

桜は桜、クリスマスローズはクリスマスローズなりに独自の美しさです。お花はみんな花ですね。

そういえば話は飛びますが、かつて昭和天皇は「雑草という花はない」と仰ったと記憶しています。先日ある大学の生け垣に「カラスノエンドウ(名は正確かどうかは知りません)」が小さな紫の花をつけていて、スイトピーの小さいのみたいで可愛かったでした。

スピノサウルス類の歯の化石発見!

和歌山県の地層から、大型恐竜スピノサウルス類の歯の化石発見!のニュースには度肝を抜かれました。年代は白亜紀前期(やく一億三千万年前)でアジアで見つかった同類の化石では最も古い部類らしい。

発見者は会社員の方で、ミカンを買うため訪れた和歌山で、海岸に立ち寄った際転がってる石に目が留まったそうで、今までにも何回も発見している方だそうです。表面に縦線がありエナメル質が厚いので確信したと。

待合室に置いてあるオモチャの恐竜は子供達に人気ですが今度この恐竜の歯の話をしてみようと思います。

因みに発見者に「どうやったら化石は見つかりますか?」と質問がありましたが、答えは「無欲です。見つけてやろうと思わないことです」のお答えが痛快!でした。会うべくして出会った化石。この方だからこその発見だったんですね。

いいお話しでした。ロマンが広がります!

(朝日新聞より)

昆布だし

昆布でだしを取る場合、ご存知のように水につけ、火をつけたら沸騰前に、昆布を取り出します、それでは「何故、昆布は海の中で”だし”でないのか?」またまたチコちゃんからの「?」です。

答えは「昆布が生きてるから」!

な~るほど。

おだし取る昆布は乾燥・干してありますものね。
元の昆布は大~きなもので、有名な利尻や日高など結構なお値段します。でもいい昆布はやはりお味が違いますね。

だしはいわゆるうまみ成分を抽出したものです。

昆布だしは、グルタミン酸でよく言うアミノ酸。細胞の中にいて。細胞膜に閉じ込められていて外に出ないのだそうです。海中から採取され干されて乾燥した昆布は、いわゆる死んだ状態ですが、細胞膜が壊れて味が外に出る仕組み・・とのチコちゃんの説明でした。

ようやく春めいてきましたが、冬の間何度も登場した「湯豆腐」「鱈ちり」の鍋には、良い昆布が必要です。食べ終わった後、敷いた昆布を刻んでお薬味と混ぜ、箸休めにして利用していましたが、この日出演の昆布博士によると、だしを取った後の昆布にも、栄養は未だ十分に残っているとのことで、つくだ煮やふりかけにどうぞと勧めておられました。

昆布だしには、おかかのだしや煮干しのだしとは、また違う「うまみ」があります。私達、日本に生まれた幸せのひとつかもしれませんね。

蛇足ですが、甲状腺疾患のある方は、昆布は美味しいのですが召しあがり過ぎないよう、お気をつけてお楽しみ下さい。

 

若者が羨ましがる年寄りになってやろう!

こんな題名と、この笑顔では買わないわけにいきません(笑)。買いました!

この沿線で有名な帯津三敬病院の帯津先生。全人医療をなさってらっしゃる方です。週刊朝日に連載もありますが、心大きくて豪快な先生。
ページめくるたび、「そうよねぇ」ってことばかりです・・。

帯津先生にあやかって、読みながらなんだか笑顔になっってしまいます。

ぜひ本屋さんでこのお顔見つけて下さい。なかなかこんな笑顔、作ろうとして出来るもんではないですよね、すばらしい。

何だかくどくど考えたり、悩んでることなどちっぽけに見えてきた帯津先生の笑顔です。