「違う」と言う機会 (季節の地図 柴崎友香)

少し前なのですが、興味深い記事があった。以下にご紹介します。

仕事をしていると必ず経験することに、自分の仕事ではないことを頼まれる、納得のいかない指示を受ける、があると思う。私自身、会社勤めをしていた時にしばしばあった。頼む方は「ちょっとやっといて」と言う感じかもしれないのだが、その度に理不尽な状況に疑問を抱いたり、このやり方にするとかえって面倒になるのにと悩んだりした。

一つ一つの業務はそれほど大きな負担ではない。それに対して私は、異議を申し立てたり違うと言ったりしたことはほとんどなかった。立場が上の人に向かって交渉するよりも、黙ってやっといた方が早く済む。年齢も下で権限もない自分がつべこべ言ってはいけない、いつか周りの人が解決してくれるのでは、などの気持ちもあった。

それが間違っていたことに気づいたのは、自分が辞める時だった。後任の人に引継ぎをする段になって、自分が引き受けてきた仕事は全部、その人がやらないといけないのだとわかった。前任の人はやっていたとなれば、その仕事に異議を申し立てるのはますます難しくなるだろう。最初にその仕事を頼んだ経緯は忘れられて、前からそうなっている、と物事は進んでいってしまう。自分にも「正解」がわかっていたわけではないけれど、質問すればよかったこともあるし、話し合えばもっと良いやり方がみつかったかもしれない。

違いますと言うべき時に言えなかったことの後悔がある。業務をやることになったとしても、なにかのやり取りがあれば次の機会は変化があったかもしれない。

何も言わなければ、それでいいと思われてしまう。

仕事だけでなく、家族など身近な人間関係でも、社会のもっと大きなことに対しても、通じる事なんじゃないかと思っている。
そして「その時言わなかったからもうダメ」と言うことでもなく、気づいた時に異議を申し立てていいし、そのとき自分ができることをできる限りやっていくのがいいのだと思う。

 わが身にも、小さいけれど大きな気づきをくれた記事でしたので、ご紹介しました・・。

植物性ミルクは牛乳の代わりになる?

豆乳に加え、アーモンドやオーツ麦など人気の植物性ミルク。様々な使い方で牛乳と同じように使われているが、はたして栄養面でも牛乳の代替になるのか?管理栄養士の解説が載っていました。

「一言でいえば、見た目は似ていても、代替にはならない。含まれる栄養素の種類や量が違い、牛乳で接種できるものを補えるとは言えない」とのことです。そうなんだ・・。

日本人が一日に牛乳を約180㎖取るように示されているバランスガイドでは、カルシウムの重要な供給源と位置付けられているからで、普通牛乳100gにカルシウムは110mg含まれる。同じ量の豆乳では15mg。いわゆる植物性ミルク商品にはカルシウムの含有量は不明だそうです。

逆にアーモンドミルクにはビタミンEや食物繊維などと特長がパッケージに書かれているので、比較するには定量的にみる必要があり、それぞれの栄養成分を詳しくチェックする必要がありそうです。

又、乳糖不耐症や食物アレルギーなどで牛乳が摂取出来ない場合、植物性ミルクは代替と考える方も多いのかもしれません。その場合にも、食事のバランスがとれているかをチェックした上で選択しては如何でしょうか?と説明しています。

体に良い食べ物を取り入れたいと思うのは人情ですが、一つの食べ物を別の食べ物におきかえれば、得られる栄養素も失う栄養素もあると理解して、食事全体のバランスを考えてはいかがでしょうか?とアドバイスです。

アーモンドミルクはコレステロールが0と言うところに注目が集まっているようです。私も牛乳と似たもの・・くらいの認識だったので「栄養素はそれぞれに違いがある」ことを知って今後は区分けして利用しようと思いました。

にもかかわらず笑う

アルフォンス・デーケン先生の有名な言葉「にもかかわらず笑う」は、かつて日本医大癒しの環境研究会に、発会から参加し勉強させて頂いていた折、デーケン先生がお帰り際にっこにこ顔でおっしゃって頂きました。それからずーっと心の芯にあります。

本を片付けていたら、1984年以来精神科医として、ホスピスの場で多くの高齢者に接し、看取った患者さんは2000名を超え、ずっと老いと死を診て来たという柏木哲夫先生の文庫本「老いはちっとも怖くない」を見つけました。表紙も変色し貫禄ついた文庫本の、一番気に入ったページを紹介します。

18ページ「ユーモアで元気に」(老いを前向きに受け入れ)
ハワイを訪れたとき、友人に聞いた話です。(柏木哲夫先生)
92歳になる日系移民のおじいさん。顔中にこれまでの苦労を物語る深い皺がありますが至って元気「長生きの秘けつは」と尋ねると「息するのを忘れぬことじゃ」。
歯が一本もありませんが、ステーキを美味しそうに食べます。長年の習慣で食事の時には入れ歯をしません。そうしてると歯茎が強くなって、たいていのものは食べられるそうです。「どんな時に入れ歯を入れるのですか」と尋ねたら、「歯を磨く時じゃ」。友人はおじいさんのユーモアのセンスに感心し、これこそ長生きの秘けつだと思ったと仰ったそうです。奥さんは87歳。ご主人に劣らず元気でユーモアのセンスは抜群。川柳の会に入ってるそうで、最近の作品は、
「合わぬはず、じいさんそれは私の歯」。

老いてユーモアがある人に出会うとホッとします。老いを前向きに受け入れていないとユーモアは出てきません。老いを嘆き、辛さとやるせなさだけを見る人からは出てきません。上智大学のデーケン教授は、ユーモアを「にもかかわらず笑うこと」と定義します。

ハワイの老夫婦は、老いにもかかわらず老いを笑い飛ばして生きています。元気だからユーモアが出るのではなく、ユーモアが出るから元気なのでしょう。

「にもかかわらず」と言う状況で最も笑いにくいのは、死が近いときでしょう。にもかかわらず、笑うことができる人はいました。末期の肺がんの人で、せきがひどく苦しい時、「このせきは小錦に来てもらわないと、とれそうもありません」と言いました。関取と「せきとり」をかけたこの人独特のユーモアでした。死が近いにも関わらず、ユーモアを無理なく振りまくことができる人はすばらしいと柏木先生の本にあります。このページと入れ歯のページは、入れ歯の記述があるからでなく、ひどく印象に残って何度も読み返したものです。

デーケン先生は、自己紹介の際「私はアルフォンス・デーケンと言います。何もデーケン」とニヤッと仰って笑いを誘ったあの日を思い出します。

ギョギョギョ!

何という大きさでしょう!

駿河湾から南に400キロ沖、水深2091メートルの深海で、世界最大!と言う魚が発見されました。

テレビ画像で見るとなんとも大っきい!他の魚を威嚇してどかせてしまう大きさです!威厳があります・・!

発見された2メートル53センチ!のこのお魚「ヨコヅナイワシ」と言うそうな。
「デカい~!」

そう言えばいつか、さかなクンが番組でなんだこれは「ギョギョギョ!」と言ってたのがこれ!ですね。さかなクンがビックリなんですから、よほどのお魚なんでしょうね!

またこの時期に現れるはずのない、又海面近くに居ない「竜宮の使い」が現れたとのニュースも。自然界に異変が起きているとの指摘もあり、それは関係ない・・の意見と様々です。6月に40度の猛暑、7月に入りあちこちで大雨となっています。不思議なことが起こると、どうか大きな自然災害などが起こらぬようにと、祈りたくなります。

後悔のない・・

思ってもいなかった、とんでもない悲劇が起こった。
それから間もないある日お盆法要に向かう車中で、相変わらずの渋滞、忙しそうに足早に歩く人々、いけないと言われているのに運転しながら携帯いじってるドライバー。いつもの光景を見た。

何事もなかったかのように人や車が行き交い、巨大都市の東京は脈動している。道脇の百日紅のピンクも、ニュースを聞いてるはずなのに、いつもながら夏にふさわしく咲いている。咲き終えたむくげの花がポトンと落ちている。

新聞に「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の一節を思うとあった。

友人から「一日一日後悔のないように過ごしたいと思う」というメールが来た。毎日毎日繰り返される戦争のニュースに、からだも震える今回の悲劇。さまざまおもう、忘れられない夏になった。

エレベーターで偶々出くわした小学生が、虫かごを持っていて中にまだ色の薄い、弱弱しいカマキリがいた。どちらからともなく声を発した時「このカマキリ6年生位と思います」と笑わせてくれた。

この子たちに幸あれと思ったこの夏のある日。 

目分量

・目分量と言うのは大したもんだなと思う。 宇多喜代子
  「厨に暮らす、語り継ぎたい台所の季語」より

若い頃、台所に立つと、ミシンをかけている母親に「お醤油ちょっと入れなさい」「はい、って言ったら火を止めなさい」と指示されたと、俳人は言う。食材をどう使い切るか、家族の誰に合わせて今日の味付けをするかなど、料理の手順と塩梅を背中で量りつつ。その上で匙加減と言うか、一定の可動域も残す。
なんと知的な作業。

この文を目にして、小さい頃の台所の映像が目に浮かぶと同時に、お醤油のにおいと湯気を思い出したから不思議です。

そう言えば話は違うけれど、もう20年くらい前のことですが、日野原先生の予防を提案するクリニックで、食事療法必要な患者さんにだったかな?「手ばかり」(食物を手に乗せてだいたいのg数を見当する)を教えていた場面に出くわしたことがあり、料理をする私でさえ、手のひらに乗せたトマトが何gってわかんないなぁ~と思ったものでした。

この記事読んで、目分量ってとても大事だと思うと同時に、感覚って日々研ぎ澄まされるものとも思いました。

新型たばこも吸っちゃダメ!

先日違う意味で?何かと話題だった、公益法人日本医師会ですが・・。
ワクチン記事の脇に「教えて!日医君!新型たばこも吸っちゃダメ!」と載っていました。

紙巻きたばこに比べて、健康への影響が少ないイメージのある新型たばこって、本当に安全?日医君がわかりやすく解説します。と言うものです。

「あなたのため、そばにいる人のため、禁煙は愛」
   https://www.med.or.jp/forest/kinen/

最近、急に40度近い暑さになったこともあるのでしょうか、外でマスクを外す人が増え、それに伴い路上喫煙が目立ってきたと買い物中に感じています。先日は細い道で、渋滞している車の脇をおそるおそるスーパー帰りに通ったら、プ~ンとタバコのにおい!車中で吸ってる方からでした。咲き誇った紫陽花の花を横目に、喘息気味の私にはとてもつらいものでした。喫煙者ご自身の健康も心配です。

ルバーブ

毎年アカパンサスの花が咲く頃、気になるのはルバーブ。赤いふきだから野菜になるのかなぁ~。近所にはないので毎年同じデパートに出向きます。
今年もあった!あった!ホッ。

いつも必ず買ってると、通りがかりの方から声かけられます。「何して食べるんですか?」私はジャムしか知らないし・・。だけども煮上がった鮮やかな色!とほのかな酸味が我が家は大好き。
昔はルバーブパイにしたけど、今は専らジャムとして、パンにつけたり、ヨーグルトやアイスクリームに添えたり。

ともかくこの色!今年もつくることが出来て感謝感謝。