HUG ME

片付けをしていて出てきたカード!
ドクター パッチ・アダムスです。

昔、癒しの環境研究会に属していた時、会主催で昭和大学講堂で講演会がありました。来日のお礼にお迎えしたのは、当時珍しかった、日本の60歳以上のチアガール達によるダンス!これにはパッチも大喜びで、客席にいたのに大きな体で立ち上がって拍手くれたほどでした。

パッチは、ご存じのように道化(ピエロ)の格好して病室を廻ります。来日当時、ある大学病院の小児病棟を訪ねると、それはそれは子供たちが喜んで大騒ぎでした。当時日本の病院では考えられない事でしたから・・。

ですので、昭和大学での講演は大きな意味を持ちましたが、これに当たり当時はまだまだ協賛を呼びかけても思うようにはいかず、ジョンソン&ジョンソンが真っ先に賛同くれました。私も歯科業界で知ってる方にお声がけしても、かなり反応鈍く、唯一オーラルケアの大竹社長さんが、快く協賛下さって感謝致しました。有難うございました。

このパッチの来日もあって、その後研究会では「笑いの重要性」が話され発信していったところ「笑い療法士」の認定につながり、今ではあちこちで「笑い」の重要性が問われています。

このカードを引き出しから見つけ、コロナの今こそ「そうよね!」とつくづく思いました。特に医療の最先端の方々には、日々制約ある中、このようなイラスト見たら、お子さんのこととか思いが募ることでしょう・・。大変ですよね。それは、罹患なさった患者さんのご家族とて同じ思いでしょう。

くったくなく「HUG   ME」と言える日が来ることを願いつつ、しばしパッチのカードを眺めていました・・。

コロナの終息を願い祈って、自分たちが出来ることは致しましょう。

 

あけび

見事なあけび(季節外れで失礼します・・)

この季節になると、ある患者さんから決まって届き、待合室に飾ると皆さん興味津々。

「どうするの?何これ?」

「えッ食べるの?どうやって?どんな味?」

「このきれいな色は、何で~!」と大騒ぎでした。こんな会話から診療が始まることをとても嬉しく思っていました。素で会話できますからね・・。

こんな変な歯科医院でした・・。

ですから、このあけびを頂くのは本当に楽しみでした。

無駄に見えたことが重要だった

俳優の片桐 はいりさん。すばらしい俳優さんです。その片桐さんのコメントが目を引きました・・。

5~6月、リモートで演劇を作りました。稽古が終わると同時に自分の生活にもどれて無駄がない。現場にいて、ああだこうだ言いながら作っていくもの。私は稽古場ではすごく笑っているんですけど、笑い声って、「賛成!」「私これ好き!」という意見の表明だと思うんです。でも、リモートでは出番でない時は音声も映像もオフ。無駄に見えるコミュニケーションがいかに重要か気づかされました。

以前、一人芝居で全国を回りました。「よく一人でやるね」よ言われましたが、一人で芝居なんかできませんよ。お客さんがいるからできるんです。お客さんの波動が芝居をつくる。だから一人芝居を経験した後あと、客として観劇する時には緊張するようになりました。

2000年代はインターネットと共にありました。
2020年、人は人と会えなくなった。もちろんウイルスのせいですが、助走はずっと前から始まっていたんだなと思うんです。

先日仕事した人は、一緒にいる時間の三分の二くらいスマホに目を落としていました。また、いつからか演劇の稽古場ではリンゴのマーク(アップル社のノートパソコン)に向かって芝居してるような感じになりました。スタッフみんなが広げているから。

今からネットなくして生活は出来ません。でも、映画館で映画を浴びること、ライブでももみくちゃになって騒ぐ喜びを、簡単に手放せないと思うんです。オンラインが便利にしたことと奪ったものを知ったうえで、どう生きていくか。後戻りは出来ない、この状況を生きていくしかないわけですから。

引き合いに出すのも畏れ多いお話しですが、昭和天皇が「雑草と言う草はないのよ」と仰ったということを思い出しました。

はいりさんの記事、何度も読み直しました。

 

ある光景・・・

コロナで空いてるスーパー。
メモを片手に速やかに買い物しようと急ぐ私。

パン売り場に寄ったら、私とそうは歳も違わないご婦人が、見つけたパンを何気にポン!と、スーパーの買い物かごに放り投げた!!
「アッ」とびっくりした私。

小さい時から食べ物は粗末に扱っちゃダメよと、夏休みに世話になったりした祖母やもちろん母にも言われて育った・・。今じゃ古い躾けかもしれないけれど・・。

帰宅すると、テレビでは暮れから仕事を失ったり、いろんな事情で困窮した人々が、食事や、食べ物を提供する列に並んでいる画像が流れ、所持金がわずかの方も大勢いらした。さっきのパンを放り入れたご婦人を見た後だけに、複雑な思いになりました。感傷的になりすぎかもしれないけれど、いびつな国・日本の現状です。

何がどうしてこうなったのでしょう・・。
2021年が始まりました。

歯科の予防、ある思い出・・

暮れに長年お通いのご夫妻がわざわざご挨拶に見えました。お忙しい中を・・。

思い出せば、20年も前でしょうか?
当院に通われ始めてすぐの頃、ドイツに駐在が決まり赴任されました。

程なくしてお子さんの話題も出来、途中で一時帰国の際にはメンテナンスに寄られ、ドイツの暮らしぶりを伺って楽しみでもありました。

小さいお子さんを連れてレストランに食事に行った時、はしゃぐお子さん見た隣のテーブルのドイツ人が、静かに「お行儀良くしないといけない事を子供に話しかけて下さった」と。「いやーっ、有難いと思いましたよ」と。この尾藩士を聞いて、日本も昔はそうだったなぁ~と感じ入ったものでした。

また暫くして、国際電話が受付に入りました!
ドイツから! 赴任中の患者さんから・・。

「もうすぐ帰国しますが、子供がこちらの歯医者さんにかかったら、カリエスリスクが高いからとのご指摘で、帰国したらリスク検査をするようにと言われました」。奥富先生のところで出来ますか?とのことでした。

1998年から山形県酒田市の熊谷崇先生の研究会に入れて頂き、「虫歯も歯周病も感染症である」との勉強続け、診療室も治療優先から「予防」へとシフトし始めたところで、カリエスリスクを調べる「唾液検査」をしていたので、ドイツからのお電話にも「帰国したら唾液検査をしてカリエスリスク調べられますよ!」と申し上げましたら、後日ドイツで診て頂いた先生が「どれはよかった、日本でもやってくれるようになったんだね」と言われた由。

逆に、当院としては、既にドイツでは一般的にカリエスリスクを調べ、むやみやたらに削らないのだなぁ~と感じ入り、当時未だ少なかった予防への取り組みが「やるべきこと」として確信を持った覚えがあります。

はたしてこお子さん方は帰国後すぐに来院され、サリバテスト(唾液によるカリエスリスク検査)をし、当時はフィルムでしたが、重いニコンのカメラで口腔内写真を撮って患者さん・親御さんにお見せし、当院と患者さん側と一緒になって、お口のケアが始まりました。朝霞にお住まいではなかったですが、熱心に通われ、途中進学などで中断もありましたが、大きな治療もなく口腔内を保っています。
あの時、ドイツの歯科医の先生が予防の観点からご指摘下さったことで、二人のカリエスフリーの成人が誕生です。

予防予防とただ言わず、カリエス・歯周病の検査をし口腔内写真を折にふれ撮って、患者さんも画像や数値などで確認しながら、医療者側と患者さんとで伴走するのが歯科の予防と心得ました。

この意味で、20年も前に、ドイツの先生からのご指摘により、日本以外では歯科のとらえ方が違うことを身をもって知って、医院としての予防の取り組みに一段と拍車がかかり、歯科衛生士だけでなく、歯科助手・受付スタッフみんなで、患者さんと共に学びながらの予防体制に繋がりました。

今では当たり前の歯科の予防も、確かな裏付けと双方の理解があってこそ進むものだと痛感しています。その意味で患者さん方に教えて頂いたことが、宝物のように感じます。

デーツ

新聞で見つけた「デーツ」の記事。
ドバイ支局にお勤めの日本の方が、出かけに「デーツを一粒、二粒食べる新たな習慣がついた」と言うものです。

炎熱の環境下でも実をつけ、栄養価が抜群、砂漠の民はラクダの乳と共に主食として重宝してきたそうです。

ナツメヤシの実を乾燥させたもので、干し柿の様な味がして、私も大好物。いつも持ち歩いています。お菓子つまむより断然お薦め。腹持ちゆく程よい甘さが気慰めにもなります、色々試した結果このメーカーのが私は好み。

皆様も是非バックに5~6粒しのばせてみてはいかがですか。

吉田健一「わが人生処方」から

年をとるといふのは、年輪や殻が厚くなることでなくて、
水に落ちた物体の、どこまでも拡がって行く波紋に似たものであるといい

                                                                                                            吉田健一     

  人は若いうちは、時を早送りしたり、わずかの空隙も埋めようとしたりして、とにかく今と言う瞬間の外に出たがる。だが人生の黄昏に足を踏み入れると、今と言う瞬間に充足し、その刻々の変化に、生きているという感触を得るようになる。
                                                                                                            鷲田清一  折々のことばより

こんな感染予防インフォメーション!

和光市の国立埼玉病院のある受付廻り、廊下の張り紙です。何とも洒落て、ジョークもあって、担当部所や先生方、看護士さん含め病院の姿勢が伝わります!
他にも感染予防徹底されてるなぁ~が随所に見えて、素晴らしい有り難いと感じます。

昨年お正月あけ武漢から始まったコロナ!
和光市はいち早くダイアモンドプリンセス号の感染者を、和光市内の国立の施設宿舎に受け入れ決めました。当時さぞ大変だろう?と心配しましたが、あの頃からの大変なご経験の蓄積が、今こうして地元基幹病院の穏やかな対応に生きていると感じます。

猛烈な第三波に直面の今、大変な現場に違いなくとも、このような然り気無く余裕を感じさせるインフォメーションに、ホッとしながら相変わらずの病院の大変さに心から感謝し、労いの言葉をお届けしたく思います。毎日のご尽力ありがとうございます。

私達も、意識高く!モラル高く!大切な人のことを思ってやれること致しましょう!

緊急事態宣言!?やっぱり手洗いですね!

再び有名なSAVGNAC(サビニャック)の牛乳石鹸モンサブォン?です。
今年の干支ですから、もう一度ご覧ください。

コロナ感染予防対策で、スーパーでも何処でも、”アルコールしさえすれば!?”みたいですが、先ずは丁寧な「手洗い」しましょう。

もちろん石鹸使ってね!

トイレを使っても、ちゃんと手洗いしない人の、いかに多い事か!!

そして手洗い後は、自分のハンカチ・タオルでなく、コロナ禍では使い捨てペーパーで拭きましょう。

こんな些細なことがとても大事!
先ずは丁寧な手洗い励行です。

今まで当院で見ていると、小さいお子さん程手洗いは上手。きっと幼稚園・小学校でのご指導の賜物です。
逆にチャチャっと簡単なのは、中高年のおじさま。ダメですよ~!そしてちゃんと手を拭かない方も散見されます。

世界中には、お水も十分になく、石鹸なんてとんでもない高級品・・と言う国も沢山あります。
我々はすべて整っているのですから、コロナ撃退の祈りを込めてせめて「丁寧な手洗い」を心がけましょう。

そしてマスク。鼻迄覆ってきちんとマスクしてらっしゃる方を見ると安心しますね。

いつかテレビで、コロナ対応看護師さんが帰宅された際、玄関入る前にコートを脱ぎ、靴と共にアルコールしてドアを開け、「ママ~!」と駆け寄った小さなお子さんに「待ってね?」と優しく言って手やバッグをアルコールしてからお子さんハグしていた姿に、思わず「ありがとうございます」と画面に向かって言ってしまいました。こういう方々に支えて頂いてのコロナの日常なんですね。

家族で、みんなで楽しくご飯食べる日常も、今は、ご注意事項踏まえて面と向かって座らない、おしゃべりしながら食べない・・と暫しガマンガマン!
感染しても入院できない状況を、何とかみんなの辛抱で乗り越えねば・・。大切な人が感染して治療受けられないなんて、誰も嫌ですからね

基本が大事な、コロナ感染予防!
私達にできることは、きっちりやりたいものです。

冬の後には必ず、春が来ますように・・。

タバコとがん

新年早々失礼します。
ライフワークの禁煙・受動喫煙防止の立場から・・。

これは10年ほど前の中川恵一先生の「がんのひみつ」という小さな子供向けの本からです。10年経っても数値的に変わりはあっても、関係性は同じです。

日本の喫煙率は減ってきたとはいえ、「タバコ大国」です。タバコが原因の肺がんは男性で70%・女性で15%、20歳未満で喫煙を開始した人は、吸わない人の約6倍も肺がんによる死亡率が高いと(2008年)。

ノドのがん・胃がん・食道がん・肝臓がんなども、タバコが大いに影響します。タバコを吸う人は吸わない人より、何と1・6倍もがんになりやすい。

広島・長崎の爆心地から1㎞以内で放射線を浴び。生き残った人の発がんリスクが1・7倍ですから、タバコに因る影響はものすごく高いリスクです。喫煙習慣がなくなれば、特に日本男性のがんのリスクは大幅に減るのです。

さらに、タバコの最大の問題は受動喫煙による周りの人への影響です。この点は飲酒と大きく異なります。今では受動喫煙は、その場で漂う煙によるセカンドスモークと、その場では吸わなくても、吸った方の呼気から漂うことによるサードスモーク迄、周囲に大きな害があることがわかってきました。飼い犬にまで影響があると昨今言われています。

コロナ禍でステイホーム、家にいる時間が長くなっていますから、ゆめゆめ、自宅での喫煙・換気扇下の喫煙・ベランダでの喫煙・移動する車中での喫煙など、家族や、階下・上の階・隣家の住民・又車中での子供や同乗者への受動喫煙など、今一度確認頂ければと思います。

このコロナ禍、紙タバコ・電子タバコ・加熱式タバコ含め、喫煙者のコロナ感染リスクは吸わない人の1・7倍と言われております。

2021年を、「禁煙の年」になさってみてはいかがでしょうか?

やめた方は、皆さん「あんな臭いものよく吸ってましたよね(笑)」などと禁煙後は仰り、お食事も単なるお水までも「とても美味しくなった!」とおっしゃいます。

禁煙、トライしてみませんか?
そばにいる方も、何よりご自分のからだが喜びますよ、きっと。

そして朝の空気の気持ちよさにお気づきになるはず。
がんばりましょう。

声なき声・・

年末片付けしながら、テレビでは「このドキュメンタリーがヤバイ!」というのをやっていました。片付けが終わらないので、チラッチラッと見るだけでしたが、こんな言葉だけ耳にととどまりました。

是枝監督がね!

 「拡声器でなく、聴診器で聴けることに耳傾けたい・・」とおっしゃったとか。

  声なき声を聴きたい・・と。

今ではお医者さんですら、聴診器を当てて下さることが珍しい昨今。なんだかとても感じ入ったことでした。

そういえば、105で亡くなった日野原先生は、小学校の子供たちに「命の授業」と言って
沢山の聴診器をもって、二人一組になった子供たちに相手の心臓の音を聴かせ、「命の大切さ」を伝える活動を長くされていましたっけ。

  声なき声

  声にならぬ声

  声に出せぬ声  

  自分ははたして、聴けているでしょうか・・。

新しい年に・・

2020年は、お正月早々原因不明の肺炎が中国で!のニュースとともに開けました。その後一年、コロナ禍の中で右往左往の日々となり、それぞれに沢山のおもいにあふれた年であったと思います。

医療従事者最前線の方々は、お盆もお正月もない日々と思うと、ステイホームでも家でお正月を過ごせる自分は、感謝とともにこの方々にこのように頼っているだけでいいのだろうか?と忸怩たる思いです。政治家は口ばかりで、言ってることとやってることが、ちぐはぐで、国民は戸惑うばかり・・。
折角医療の専門家もいるのに、政治家が互いに顔色見るばかりで本当にもどかしい・・。

気がつけばマスクが日常になり、気がつけばお化粧も以前のようにしなくなり、目さえ整えておけばいいや!とばかりに、口紅塗ることも忘れたのは私だけではないでしょう。年末の売れなくなった商品の一位に、「口紅」がノミネートされていました。

そうだ!と元旦早々、口紅取り出して塗ってみました。大好きなDior 13番。真紅です。
しばらくお洒落もしてないので、違和感あるかなぁ~と思ったら、口紅塗った瞬間、「ニコッ」と笑う自分が居ました。

そうだ!この日を待っていたんだ!
オシャレしたかったんだ!と。

昨年一年、なんだかなぁ~の気楽な服装ばかりしていた自分が、不満で不満で仕方なかったことに気づき、今年は、未だまだコロナ禍であっても、ワンピース着たり、きりっとシャツを着たり、スリット入ったスカートもはいて!かかとのある靴を履こう!と思った事でした。

まだまだ大変な状況が続くと思われますが、心折れない様に、自分でメインテインしたいと思います。スーパー行く時に道端に芽を出してる名もない花や草に足止めたり、面白い人が居たら「キャッ!面白い!」と足止めて注目したり・・(失礼ない範囲で)、愉しいこと・ステキな事・流れる雲にも目を留めて、みんな頑張ってるぞ~っと一日一日を大切に、愉しいことみっけして過ごしていきたいと思います。

困難な日々ですが、逃げられない現場で集中下さってる人々に、毎日心から感謝とともに祈りながら、自分は「意識高く・モラル高く!」過ごしてまいりたいと思います。

2021年が
オシャレを楽しめる日々になりますように。
お喋りしたり、ハグしたり、笑いあえる日々が復活しますように。
穏やかな年になりますように、祈りましょう。

命と向き合い戦う現場の皆様に、心から「有難うございます」をお届けしたいと思います

    ♡ありがとうございます♡