再びIVY・石津謙介さん

青山三丁目角に、かつてあったVAN!
一世を風靡した石津謙介さんのVANジャケットです。今再び人気がじわじわ・・だそうで、本も売れているのだそうです。

当時はこのアイビールックに身を固め、洒落た紙袋を小脇に抱えて、みんな歩いていました。若々しくて清潔で、カッコ良かったです。

再び人気!?と聞いてなんだか嬉しい。石津謙介さんって、ご自分の考えがハッキリしてらして、それはファッションだけでなく、すべからく筋が通っていたと思います。

一度何かの本で、「いかなごのくぎ煮」を推薦してらして、今まで見た”いかなご”とは見た目が違うので取り寄せてみたら、見た目もさることながら、その美味しさにビックリ!以降くぎ煮はここに限る!と確信、感謝したい気持ちでしたら、石津さんは岡山ご出身でした。

食べること含め、生活そのもの、発言もファッションの一部なんですね。今こう言う方おられるでしょうか・・。懐かしい思い出ですが、今また若い人の目が向いてると言うニュースに素敵なことだなぁと感じます。

 

 

 

 

 

頭の体操

この物体が通り抜ける形はどんな?でしょう。
頭が柔らかくなりますね。 大好きピタゴラスイッチより。

 

ミルポア

ソフリットとも言います。先日銀座のイタリアン・ベットラの落合さんも紹介されていました。

セロリ・人参・玉ねぎをひたすら30分くらい炒めただけで、味も何もつけてませんが、そのままトーストにのせても、付け合わせにしても、煮込み料理にも使えます。今回手を抜いて、ニンジンがちょっと大きめでしたがドンマイです・・。

野菜の甘みをじっくり感じて、思いのほか量も食べられ、ホッとする味です。
バターで炒める方もありますが、私はお気に入りのオリーブオイルで。

セロリが大株で、新鮮で安い時に作ります。
ちなみにセロリの葉は、サッとゆでてから刻んで絞り、ちりめんじゃこか、桜えびと炒め合わせ、ご飯のお供(ふりかけ)を作ります。

ミルポアは炒める手間はかかりますが、炒めてるときに変わるいいにおい、色の変化、音!その時間も楽しいです。お試し下さい。

オーラルフレイル

最近とみに言われる、”口から始まる心身の衰え”
先日、平野浩彦先生(健康長寿医療センター)が丁寧に説明しておられました。

口の機能が落ちる(オーラルフレイル)→柔らかいものばかり食べる→さらに機能が落ちる→食欲落ちる→栄養偏り体力も落ちる→誤嚥性肺炎起こしやすくなる

まさに階段を転げ落ちるがごとくですね!
オーラルフレイルになると要介護は2・4倍、死亡率は2・1倍だそうです。

昔は歳とれば歯は失って当たり前・・でしたが、1989年8020運動が始まり(この当時80歳で20本の歯が残ってる人はたった10%)、歯科でも予防が言われるようになり2016年には8020は50%にまで上がったそうです。みんな頑張りましたね!(歯科の現状は海外から見たらまだまだ・・)

しかしながら、歯が残ってみると「残った歯がある口を如何に使うか」が重要になってきたそうです。それはそうですよね・・。なので、歯科の専門以外の人を如何に巻き込んで、いかに支援していくか!が重要となってきたと平野先生。
納得です。

・ある例として、香川県まんのう町ことなみ地区(高齢化率50%)の木村歯科医が発案した、バス買い物ツアーが、地元の高齢者の健康アップ・お口の健康アップに大きな成果を上げていると紹介されました。これには地元スーパー・管理栄養士・歯科衛生士など参加し、口の事だからと歯科だけでなく、その他の専門家たちが「生活の場」に出て行って取り組む様子が紹介されました。参加した高齢者は「楽しい、又来たい」と満面の笑み、気持ちが上がりますよね。すばらしいご活動です。

・又、毎日の生活の場でもっと気楽に「口」を使ってみること

・究極の口腔トレーニング
 特に、「うがい」は誰でもやれるが、なめられませんよ!と平野先生。

そう言えば、コロナになる前から当院では「うがい・手洗いをして頂く」ことが診療前の準備でしたが、「ガラガラガラ!」と洗面所から大きな音だけ方・・。使用後、洗面所をビチャビチャにする方など・・いろんな方いらっしゃいました。こう言う方々は概して、肝心な歯ブラシは結構大雑把!

平野先生は「うがいは、されど”うがい”」で口まわりのトレーニングンに最適と

・「ブクブク」は→お顔をよく動かして、しっかりブクブク

・「ガラガラ」は→のどを開いて、絶妙に息整えて 

要はこのしっかりした口腔トレーニングが、究極のオーラルフレイル対策ですと
そして「口を如何に楽しく使うか・・」ですよと加えられました。

確かに、何でもやらなければ老いるのみ。パタカラ体操も、大声出すことも、先日案内した「若隆景」を連呼することも、やらなければそれまで。できなくともちょっとでも続けていると、出来るようになるから不思議です。

人生最後まで「食べる楽しみ」は持っていたいですね。
だからこそ、大した時間もいらないので、口を動かしのどをよく開く小さな口腔トレーニングを心がけて、美味しくいただける日々を大事にしましょう。

パッション

若い頃買った栞(今はしおりなんていわないかな?)。
ブルーもマティスらしくて思わず買った栞。あの若い頃のパッションは無くとも、好奇心持って、面白がって生きていたいと思うけれど。けれどけれどで何もしないのは、ダメですね。

日野原先生99才の折、聖路加の理事長室でお目にかかる機会を頂いた折、前の週ヨーロパにご旅行だったそうで、黒海で泳がれたと!「黒海ですからね、どのくらい浮くのかと確かめたかったの」とさりげなく仰ってビックリ。さぞや周りが大騒ぎして大変であっただろう・・と驚く私達を笑うように、明日は野球チームに行ってやらないと、と軽々と仰る日野原先生でした。

「いくつになっても新しいことを創めなさい」と。

その随分前から「新老人の会」を作られ、お楽しみの会かと思いきや、平均寿命が上がるのに高齢者の健康が若い方の平均データと比較して評価されるのはおかしい!だから70以上の新老人に集まって貰い、楽しい時間を過ごしながらからだの健康データを採りたい!が会発足の真意でした。
そう言えば「医療はサイエンスとアートをどう案配するか」を説いた方でした。

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幸せって何だろう(再掲載いたします)

幸せになりたい、と思って生きてきた。今も幸せになりたい、とおもっている。しかし、さて、幸せって何だっけ?私が口に出して「しあわせ」と言ったのはいつだったか?二日前だ。意外と近い。
友達が遊びに来て、乾杯して美味しいもの食べて「しあわせ~」と言っていた。そう。私が実際、口に出して「しあわせ~」と言うのはお風呂上がりのビールだったり、友達と乾杯して美味しいもの食べた時である。

なんだ。わりと、ささやか。
たとえば、長年かけたプロジェクトが決まった時。「しあわせ~」と叫ぶ人がいるだろうか?「やったー!」とガッツポーズはするかもしれない…また少し違った気分だったと記憶する。

みな幸せになるために生きていると思うのだが(これにあまり異論はなかろう)さて、しあわせを感じる時と言うのは、美味しものを食べた時とか、機嫌のいい日にふわりといい風が吹いた瞬間とか、そんなものではないだろうか?「しあわせ」と言う言葉に大仰な意味を持たせ過ぎでは?幸せの呪縛・・。

もしかして、しあわせは目指すものではないんじゃないか、と言う気がしてくる。何とか日々を生きていれば、それなりに人生を拗ねずに真摯に生きていれば、自然にくっついてくるのではないか?おまけみたいに。

しあわせの瞬間は、いつもささやかだ。客観的に見たら大変な時にだってそれは来る。お腹の病気で三か月入院して二カ月半絶食をしていて、やっと許可が下りてほうじ茶を飲んだ時、本当に美味しいと思った。あれは、しあわせな瞬間だった。退院して帰って来ると、眠っている寝室に、リビングから夫と娘の笑い声がもれ聞こえて来た。今、しあわせだと思った。

しあわせの確約は出来ない。しあわせになるために生きる、とはどういうことだろう、と考えてしまう。

しかし、自分なりに真面目に人生を生きようとする人には、きっとしあわせは、ひょいっと顔をのぞかせるのだと思う。どんな人にでも。
                   あるエッセイより   北川悦吏子

今起きている戦争で、人々のささやかなしあわせ、かけがえのないしあわせが見るも無残に壊されている。じっと言葉少なに見つめる、小さな子供たちの純粋な目は何をどう見ているのだろう・・。

 

                          

抗菌薬に気をつけて

最近また言われ始めていることですが、以前は有効だった抗菌薬(抗生物質)が効かない「薬剤耐性菌」によって、2019年に世界で127万人が死亡した、そんな推計を米ワシントン大などの国際グループが発表し、この耐性菌による死者は50年に年1千万人になるとの推測は、想定より速くその数字に近づいていると警鐘ならしているそうです。薬剤耐性の問題に取り組む国立国際医療研究センター病院AMRリファレンスセンターの都築慎也医長は、この世界規模の分析の存在感は大きいと評価しています。

細菌は、抗菌薬に対抗する遺伝子を別の種類の細菌からもらったり、じぶんの遺伝子が変化したりして、耐性菌になります。抗菌薬を乱用するほどこうした機会は増えます。耐性菌を減らすには、必要のない時に、抗菌薬を使わないことが重要です。

特に大きな問題は、かぜの人に出される抗菌薬で、風邪の原因はウイルスだから抗菌薬は効かないうえ、下痢や嘔吐と言った副作用が起きることもあります。前記のAMRリファレンスセンターのグループ調査によると、2012年4月から17年6月、かぜやのどの痛み、鼻づまりなどの急性気道感染症で外来受診した3割に、抗菌薬が出されていました。過去の調査よりは減りつつありますが、改善の余地はまだ大きい実情のようです。AMRの都築さんは、「かぜに抗菌薬は効かないといった感染症に対する知識を深めることが、対策の推進につながる」と話しています。

一方、医師が必要があると判断して抗菌薬を処方した場合は、よく話をきいて、自分で薬の量を増減したりしない様にとも注意を促しています。すべからく医療者と患者さんの「十分なコミュニケーション」が望まれます。

また余った薬をほかの人にあげたりするのも禁物です。注意深く使い、乱用は避けましょう。不安な時は、薬局の薬剤師さんなども気軽に相談にのってくれます。最近ポリファーマシー(多剤投与)も問題になっていますので、身近に相談できる薬剤師さんを探しておくことも、いざと言う時とても助かります。

枯山水の庭

実相院と言うお寺の庭をつくった方の話を聞きました。庭をデザインし作る方は作庭家と言うそうです。枯山水なのに、今まで見たものとは異なりました。丁度作庭の時、11年前の震災の時で「水・海」をデザインすることに躊躇いがあったとのお話しで始まりました。

そこで置く予定の石(岩)に聞くことにしようと試みたそうです。「あなたの魅力をどうやったら伝えられますか?」と。庭をつくると言っても、時代を映し心を伝えたいと思われたそうです。そうしていると「ここだよ・・」石の声と気づきがありましたとおっしゃいました。

石(岩)が教えてくれたので、自然の尊さを伝えるべく、一般の多くの方に苔を植える作業に参加いただき、苔はでこぼこだけれど、人が関わることで、四季のある日本ならではの庭が出来ましたと、穏やかな笑みを浮かべながらのお話しでした。

このような過程を経てつくられた庭ですから、ただ心静かに見ているだけで、自然と想像力を刺激され、おもいを馳せるようになるのかもしれません。
とても豊かで、ステキなお庭とお話しでした。

若隆景

大相撲春場所は、新関脇 若隆景の優勝となりました。

若隆景 WHO?と言うくらい知らなかった私です。私が相撲ファンでなかったからかな~?それもそのはず新関脇の優勝は86年ぶり!
双葉山以来だそうです!!

そして福島出身の力士では50年ぶりとあって、地元は大喜び。でもこの若隆景、代々お相撲さんの家なんですね!福島の震災で被災した方々へも、「これで少し元気づけられたかな?」と静かにコメントするとても真摯でステキなお相撲さんです。

これから活躍期待される若い力士ですが、一つみんなを悩ませるのが名前の「発語」の難しさ!!アナウンサー泣かせ・・と言われます。
実際私も「難しいなぁ~」と感じ、毎日の”滑舌トレーニング”にこの「若隆景」を入れることにしました。

パタカラの後に、「若隆景・若隆景・若隆景・・」と5回繰り返せたら、大したものですよ~!出来たら、少しピッチ上げてみて下さい。「わかたかたか・・」になっちゃったりして!笑えます。

初優勝おめでとうございます。「わかたかかげ♪♪♪」さん!

あなたの子どもは

あなたの子どもはあなたの子どもではない
子どもは「生命」の渇望からの子どもである
子どもはあなたを通って来る
しかしあなたからではない
子どもはあなたと共にある
しかし子どもはあなたのものではない

あなたは子どもに愛を与えることができる
しかし考えを与えることはできない
子どもは自分の考えを持っているのだから
あなたは子どもの体を動かしてやれる
しかし子どもの心は動かせない

子どもは明日の家に生きている
あなたはそれを訪ねることも。夢みることも出来ない。
あなたは子どもを好くようになれるであろう
けれども子どもがあなたを好くようにならせようとはしなさるな
人生は後に退き昨日にとどまるものではないのだから

あなたは弓である
そしてあなたの子どもらは
生きた矢としてあなたの手から放たれる ・ ・ ・ 

弓ひくあなたの手にこそ喜びあれと

               カーリル・ギブラン
               霜田静志 訳