歌壇・スマホ三態

朝日歌壇の、ある日の永田和宏選が興味深くおもしろい

・かくれんぼもう降参とラインきて公園に戻る小六の子ら (堺市)黒田麻里子

・次々とスマホ渡しつ渡されつ校門に撮る卒業 (焼津市)増田謙一郎

・休日の街でスマホをオフにして今日の私は空白になる (横浜市)佐藤隆司

いまどきのかくれんぼはラインで降参するのかと驚く、とある中、卒業写真もスマホだし、スマホをオフにしてやっと自由にの感想にすんなり共感しました

ユーモア

桂文枝(三枝)師匠の最後の講義、医学生と現役若手医師に向けてを見ました

医療の小話はこと欠かない・・と言いながら・・
・主治医の先生 「最近食欲よくありますか?」
 患者さん 「ハイ、おかずによります・・」(笑い)

・初めての手術に不安な患者さん 「先生!手術初めてで緊張して居ます」
 手術する先生 「大丈夫ですよ!僕も初めてですから」(エ~ッ!)
 
ひそやかに笑う医学生の方々、どうしてもっと声出して笑わないんだろう・・緊張してんのかな?と見ている私
すると「緊張を楽しむには?」と医学生から質問、「うん?楽しむ?」

それを受けて師匠がご自分の初舞台のことを話し始めました
緊張しないとダメでしょう、笑ってくれないとさらに緊張して口先から言葉が出る!心から出る言葉でないとね・・と
そう言いながら、「しかしね、僕の初舞台でドッと笑ってくれたことがあったんですよ、しかも話の面白いとこじゃないのに!」と

それは、三枝さんが話しても笑いが起こらず困ってたら、ドッと笑ってくれた時があり、見ると舞台に黒い猫が現れ、猫もビックリしてそでに入ったんですよ。それでみんなが笑ったの! 聞けば楽屋で着物を畳むお茶子さんの飼い猫だと。それであとで三枝さんがそのお茶子さんに聞いたら「初舞台で猫が出てった新人は、皆あと出世してる、大丈夫、頑張り!」とおっしゃった由
そのことを後になって、かしまし娘さんに聞いたら「うそだった!」
「おばちゃんの気遣いやで~」と

こんな話を聴いた医学生や若い現役医師の中から「ユーモア持った医師になれと、言われたことはなかった」との、思わぬ感想が出ました・・

医者の小話なんていっぱいあるよ、医者になる人の前であまり言えないから控えたぁ~の文枝師匠の表情から、「肩の力抜いて患者さんと向き合ってごらんなさい・・」と言うようなメッセージを感じた私でした
以前、柏木哲夫先生の面白い逸話を、何回もここに書きましたが、黒猫登場の後の、お茶子のおばちゃんのようなフォローアップが出来たらいいなぁ~と思ったことでした。みんな誰しも最初は新人ですもんね、大丈夫だいじょうぶ・・

 

学校への要望、手紙書いた!

先日、さいたま市見沼区で、子ども達に「学校へ望むこと」を考えてもらい教育員会トップの教育長へ手紙を書くワークショップが開かれたそうです。「模擬投票体験に取り組んだ市民団体が催したとか、小学2年生から6年生の男女計10人が参加のようです

そこで出た意見がなかなかで、「新しい友だちに出会える」と言った好きな点もあったが、多くは不満や要望だったそう
・ある女子児童から 「ランドセルが重い。大きなものを持つ時にはバッグに」
・市教委が貸与するタブレット端末の操作が負担なためか「使う授業を減らして」
・別の女子児童から「子どもの意見を聴いて物事を決めてほしい。願いが早くかなえられたら」

・特に男子児童から「ビーチサンダルで学校に行きたい」
 「夏休みの宿題を減らして欲しい」「休み時間を長くしてほしい」

・特に女子児童から「(先生が)怒鳴るのをやめてほしい」「担任を選びたい」「授業参観の時に急に優しくなる先生がいる」など耳の痛い指摘もあった
→これらを一緒に聞いた家族からは「大人では浮かばない発想や意見が聞けていい機会になった。子どもの新しい一面が見られた」「子どもたちからすらすらと意見が出てきて驚いたが、普段は意見を言えてないのではないかとも感じた。市もこうした子どもの意見を大事にしてほしい」と

これらを書いた手紙を読んだ竹居教育長は「校則やルールについて大人と一緒に考えを深めるのが望ましい」とし、「何が出来るのか検討している」と述べた

子ども達からの手紙にある「なぜ鉛筆が良くてシャープペンシルはダメなのか」、先に書いた「ランドセルが重い、大きな物を持つときはバッグにしたい」といった要望や不満を聞いて、なぜルールがあるのかを理由を含めてしっかり考え、納得して守るのが理想。身近な大人と対話しながら考えを深めて、よりよい学校づくりに生かしてほしいと述べたそうです
主催者側は、「子どもの意見をしっかり受け止め、何か動き出そうとしてくださってることは画期的で、希望を感じる」と感想を述べています

それにしても「授業参観で急に優しくなる先生がいる」との指摘!子どもたちは鋭い、それをちゃんと言える時代になったこと、少しずつですが変わりそう・・
それにしても重い!と子供たちから指摘のランドセルの値段の高いこと!
子どもたちに言われるまでもなく、先ずはランドセルでなくちゃならない理由って何なのでしょう・・?
折しも入学式終わった今、先日も電車内で、体が傾げそうなおっきなランドセルの子を見て、思わず「大変だねぇ」とつぶやきたくなりました
頑張って欲しいけれど、今の時代、議論してもいいことかなぁ・・

その一言

大相撲春場所で、110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(24)が記者会見した中で、千秋楽の大一番の土俵に立てたのは、横綱の言葉が背中を押してくれたおかげだと、感謝したと喜びを語った

ご存知のように14日目の朝乃山戦でアクシデント、右足に痛み走り「靱帯損傷」と診断され歩行もままならぬ状況だった。今後を考え師匠も休場に理解くれる中でモヤモヤした気持ちがぬぐえない時、兄弟子・横綱照ノ富士が様子を見に来てくれ、「この状況はきつい」と心情吐露するとこんな言葉が返ってきたと

「お前ならやれる」

「勝ち負けじゃない。最後まで出ることが大事なんだ。負けてもいい。この好機はもう戻ってこないぞ」
この言葉に促されて立ち上がってみると、なぜか歩けるようになっていた

「横綱に言われて急にスイッチが変わった。第二の自分がいるようだった」
そして千秋楽で13勝目を挙げ歴史的な快挙を成し遂げた、
「横綱のおかげで、僕は大相撲界で活躍できている。恩返しができた」

もちろん誰でもが、このような身体状況で無理して頑張れ!と言うものではないが、そのタイミングで頂いた一言が、こんなにも人を鼓舞させるものか!勝負の世界とは言え、その一言がこの結果を導いてくれた・・と
すごい優勝おめでとう!です

 

座りっぱなし 乳がんリスク

3月半ばのこの見出しには、ビックリしました!

何でも日本人は世界的にも座ってる時間が長く、一日あたり7時間(中央値)と言うデータがあるそう。長時間座ったままだと、心筋梗塞や脳血管疾患、糖尿病などに悪影響があることが細菌の研究でわかっており、WHOも座ったままの行動を減らすよう推奨している

京都府立医大などの研究チームが、座っている時間が一日に7時間以上だと、日本女性に最も多い乳がんを発症するリスクが4割近く上昇すると医学誌に発表した。座りっぱなしに気づいたら、立ち上がってストレッチしたり、普段の移動で階段を使ったり、すき間時間に体操したりすることをすすめている

これは全国35歳~69歳の約3万6千人の女性に健康状態や座位時間などの生活習慣を尋ね、9・4年間(中央値)にわたって追跡調査した、そのうち554人が乳がんを発症、年齢や喫煙、飲酒、乳がんの家族歴、出産経験、ホルモン療法などのの有無などの影響を取り除いて分析の結果、座ってる時間が7時間以上の女性は、7時間未満の女性に比べて乳がん発症リスクが33%高く出た

またデスクワークなどで一日7時間以上座っていても、余暇に運動していればリスクは減るかも調べたが、リスクを下げる効果は認められず、座ってる時間が一日7時間未満の人に比べて42%~77%発症リスクが高く出たと

京都府立医大の富田仁美研究員(内分泌・乳腺外科)は「座りっぱなしの解消には、余暇にまとめて運動するより、普段から座ってる時間を短くし、こまめに運動することが効果的」と話す。小山晃英講師(疫学)は「座ってる時間が長い日本人は、内臓脂肪の蓄積や高血圧、糖尿病などの生活習慣病との関連がみられ、死亡リスクが増えることが分かっている、座ってる時間を短くすることは男性にとっても大切」と指摘している

ついPCの前に座りっぱなしで仕事してたり、夢中になって本読んでたり、細かい趣味の作業に没頭・・となりがちです。トイレだけでなく、気分転換はかりに机から離れてみることを心がけたいものです、ついでに伸びしたりして、小さなストレッチをこころがけようと思いました