タバコとがん

新年早々失礼します。
ライフワークの禁煙・受動喫煙防止の立場から・・。

これは10年ほど前の中川恵一先生の「がんのひみつ」という小さな子供向けの本からです。10年経っても数値的に変わりはあっても、関係性は同じです。

日本の喫煙率は減ってきたとはいえ、「タバコ大国」です。タバコが原因の肺がんは男性で70%・女性で15%、20歳未満で喫煙を開始した人は、吸わない人の約6倍も肺がんによる死亡率が高いと(2008年)。

ノドのがん・胃がん・食道がん・肝臓がんなども、タバコが大いに影響します。タバコを吸う人は吸わない人より、何と1・6倍もがんになりやすい。

広島・長崎の爆心地から1㎞以内で放射線を浴び。生き残った人の発がんリスクが1・7倍ですから、タバコに因る影響はものすごく高いリスクです。喫煙習慣がなくなれば、特に日本男性のがんのリスクは大幅に減るのです。

さらに、タバコの最大の問題は受動喫煙による周りの人への影響です。この点は飲酒と大きく異なります。今では受動喫煙は、その場で漂う煙によるセカンドスモークと、その場では吸わなくても、吸った方の呼気から漂うことによるサードスモーク迄、周囲に大きな害があることがわかってきました。飼い犬にまで影響があると昨今言われています。

コロナ禍でステイホーム、家にいる時間が長くなっていますから、ゆめゆめ、自宅での喫煙・換気扇下の喫煙・ベランダでの喫煙・移動する車中での喫煙など、家族や、階下・上の階・隣家の住民・又車中での子供や同乗者への受動喫煙など、今一度確認頂ければと思います。

このコロナ禍、紙タバコ・電子タバコ・加熱式タバコ含め、喫煙者のコロナ感染リスクは吸わない人の1・7倍と言われております。

2021年を、「禁煙の年」になさってみてはいかがでしょうか?

やめた方は、皆さん「あんな臭いものよく吸ってましたよね(笑)」などと禁煙後は仰り、お食事も単なるお水までも「とても美味しくなった!」とおっしゃいます。

禁煙、トライしてみませんか?
そばにいる方も、何よりご自分のからだが喜びますよ、きっと。

そして朝の空気の気持ちよさにお気づきになるはず。
がんばりましょう。