ささやかなこと面白がる 石井哲代さん104歳の言葉

再び「仕方がナイチンゲール」石井哲代さん104歳です
4月16日このブログに「自分のさいご?考えたことナイチンゲール」(笑)としてご紹介しました。そうしましたら私の知ったかぶりで、すごーい有名人・人気ぶりと6月21日の新聞で知りました、あ~恥ずかしい・・

広島県尾道市在住・105歳になられた石井哲代さん。彼女の生活を撮影したドキュメンタリー「104歳、哲代さんのひとり暮らし」は公開する映画館が100か所に達し、観客動員数4万7000人のヒット!地元尾道で歴代興行収入一位になったと。コロナ禍以降足が遠のいていた70~80代の観客が来ていて、高齢の観客も哲代さんに比べればまだまだ若い。人生の先輩から元気をもらって帰っていってると。みずみずしく生きる哲代さんは「老後の不安を安心に変えた」「人生100年時代のロールモデル」と言われてるそうな

映画を見ても本(文芸春秋社から出てる「102歳一人暮らし」「103歳、名言だらけ。なーんちゃって」)を読んでも、自分の人生は自分のものという姿勢に胸が熱くなった。デイサービスやヘルパーさんの助けを借りるようになっても「してもらうんが当たり前になっちゃいけんといつも思うとります」と一人で暮らす

イヤなこと、不安なことがあっても「仕方がナイチンゲール」と、だじゃれにして受け流す。すぐに気持ちを入れ替え、次の場面に進んでいく

モヤモヤ感っていうのかな、「そうは言っても」と過去を引きずる人の方が多い。これってなかなかできることではナイチンゲールだ(笑)

ユーモアを欠かさず、「自分がしっかり笑ってないと、相手を笑顔にできませんからなぁ。とにかく湿っぽくて深刻なのはいけません」と、率先して笑って人を和ませる

自分だけでなく周囲の人たちも幸せでないと、人は幸福になれないのかも

あの年齢になっても周囲に対して何が出来るか、いつも考える。デイサービスでも、ぶっちぎりで最高齢の利用者だけど、ムードメーカーを買って出る。運動する時も歌う時も「頑張りましょう」と皆さんに声をかけてるそうね

本心でないことはできない。年とると代わり映えのない毎日が続く。「でも、ささやかなことも面白がって明るいほうを私は見ていたいんですね」との言葉に強い意志を感じた
「笑って生きても泣きながら生きても、同じ一生ですね。最後にすがすがしいのはどっちでしょうか」「長う生きてきた集大成が今の自分です」・・・どれもこれも金言だらけだわ

高齢者も社会貢献できることはある。「年寄りが機嫌よく笑っていると、地域が明るくなりますなぁ。そういうムードっていうんかなぁ。年寄りは意識してつくっていかんといけません」と言っていた。僕も書こうかな、ファンレター!

 ・以上沢山、たくさん受け取られた方々の言葉が載っていました。私が知ったのはつい最近でしたが、本二冊も出され映画もつくられ、今の時代の大ヒーローなんですね、遅まきながら哲代さんを知ってラッキーでした
今までこのブログでも、柏木哲夫先生のユーモアの話や、度々アルフォンス・デーケン先生の言葉「にもかかわらず笑う」など紹介してまいりました
    

デーケン先生に1994年日医大の研究会でお目にかかった時ご挨拶は
「私はデーケンと言います。何もでーけん!」でした。その場のみんな大笑いし、すっかり打ち解けました。いつぞやはご勤務の上智大(四谷)で集まりがあった時、帰りが少し暗い時間になったら「気をつけて帰ってね、ここは本物の四谷怪談(階段」だから・・」と階段降りる足元を心配されながらの特上ユーモアでした

すぐ、哲代さんの真似は出来ないけれど、それも「仕方がナイチンゲール(笑)」自分の人生は面白がって生きなきゃですね

「猫背をやめる」ただそれだけ 小林弘幸先生

この6月4日今大変注目されている「オーラル・フレイル」について、科学大・戸原玄先生の情報を紹介しました。その中で舌骨上筋に注目され、オーラル・フレイル予防の提案がありました。その第一が➀「猫背は危険」というものでした。先ず正しい姿勢で・・と

そうしましたら偶々あの、自律神経の第一人者・小林弘幸先生も、猫背の事を書いてらっしゃったので、ご紹介します

・「猫背をやめる」ただそれだけ 

自律神経が乱れていたり、胃腸の働きが弱っていたりすると便秘になる人が大勢います。私がやってる便秘外来に訪れる多くの患者さんに共通しているのが「猫背」です。健康にとっていいことがありません

血流が悪くなりますし、内臓が圧迫されることで胃腸の働きがさらに悪化します。猫背の場合は頭が前に傾いていて、常に首の筋肉に負担がかかっていています。そもそも首は脳と胴体をつなぐ神経、血管が多く通っている場所なので、そこに負担がかかっている状態は体全体のコンディションを悪くします。
とにかく意識して猫背をやめる・・なのですが、猫背は長年にわたって体が覚えてしまった形で、習慣、かなり意識しないとやめられないのです

そこで、★シンプルにおすすめなのは「30分経ったら、一度立つ」を習慣にすることです。

おフィイスで仕事をしている時も、30分経過したら一度立つ。家でテレビを見ていても、読書をしていても、何をしていても30分経ったら、一度立ち上がって下さい。これが猫背を意識するスイッチです。

その時できれば「肋骨ゴシゴシ体操」を追加してみて下さい。やり方は簡単で両手を軽く握って、手のひらで肋骨を左右にゴシゴシ擦るだけです。

背筋を伸ばし、正面を向いて、大きくゴシゴシすれば、それだけで背中は伸びますし、肩甲骨も動き、肋骨が刺激されたことによって内臓の動きも活発になってきます。
とにかく猫背をやめてみる。今すぐできる簡単で、おすすめのリセット術です

          リセットの習慣より 「悪い流れを断ち切る」
                           小林弘幸

オーラル・フレイル予防にまずは猫背を改善・・と戸原先生のご提案は、自律神経や腸の疾病予防にも大事なんですね。口腔と全身の関りは切っても切れない、みんな繋がっているんだぁとあらためて納得。猫背予防心がけたいものです