晩期合併症

先日、珍しく朝早くに地方の先生からメール頂きました
「今朝のNHKで、小児がんの晩期合併症のことやってました。全然知らなかったので大変勉強になったんですよ。診療前にお知らせしようと思って・・」とのことでし。こうして関心寄せて下さる方が増えて、嬉しいですね
私どもが12年位前から、小児がんのこどもの治療に伴走する、ファシリティドックの支援活動を続けていることをご存じで、下さった有難いメールでした

頂いたお電話の中で、今年1月映画「ケアを紡いで」の自主上映と、静岡県立がんセンター口腔外科部長・百合草先生の「周術期のケア」についてご講演頂いたので、お電話くださった先生も、がん患者さんの抗ガン剤服用や、放射線治療でのお口のケアに関心寄せて下さっていたので、小児がんの治療を頑張り、漸く日常を取り戻すようになられても、「晩期合併症」があるということを更に認識され、よりご理解深めて下さったようでした

小児がんの患者さん方が難しい困難な治療を乗り越え、退院なさって学校やスポーツ・音楽にと、さまざま前に向いて頑張られてる姿に、すごいなぁと心突き動かされ応援しながら、こちらも学ばせて頂く事大なり!といつも感じています

どうか皆様には、治療中も、治療後にもさまざま症状が見受けられたりする中でも、前向いて頑張ってらっしゃるお子さん方沢山居られますので、ご理解頂戴し引き続きあたたかく応援くださいますよう願いあげます

 

FAST!

FAST!

朝テレビでやっていたので、慌てて見ました
このFAST 実は20年以上前から待合室の、患者さんが良くご覧になる新刊本の横に、目立つようにファイルで置いといたものでした
脳卒中の気配に気づく「サイン!」です

F →face  お顔のゆがみ

A →arm  腕
      両手を前に出し、どちらかの腕が下がらないかどうか
      

S →speech  スピーチ・ろれつが回らない
            言葉が出てこない・・などないか

T →time   時間  ①上記FASの症状が見られれば、少しでも早い 
          対応が必要です
          躊躇せずに救急車です→その際、
          ②もう一つの「タイム」
          その症状が ”起きた時間のメモ” があると
                                    救急処置に大いに役立ちます

このような文面で、大きく書いたファイルを、どの新刊本より目立つ様においておきました。「変な歯医者ねぇ」とよく言われましたが「知っておくと、存外役立つことってある」が院長の口癖でした。特に脳卒中の類やくも膜下出血では、時間が勝負です

当院では、禁煙支援活動もしておりましたから、喫煙は脳卒中のリスクの一つでもあるので、皆様がちょっとでも知って、頭の隅にあれば・・と思っての事でした。お役に立つことなく、緊急性がなければそれに越したことありません
久しぶりにテレビで見て、「アッ脳卒中のFASTに違いない」と思い老婆心ながら書くことにしました

番組では、お一人住まいの方が救急車に電話しようにも、「119」が出てこない方・・の例も紹介され、日ごろ傍から携帯を離さずにとも言ってました

又、「仮面高血圧」の方も居られるので、血圧を自宅で測る際、座って測る他、立って測ることもして、比較くださいとも言っていました、違いがあるんでしょう、その違いに日頃のサインがあるんですね・・

又自分で小さいカードに、名前・生年月日・緊急連絡先・治療中の疾患・服薬・アレルギーの有無を書いて、お財布に入れておくのはどうでしょう?と医療者からの提案もありました、役立つこと大なり!救急安心カードですと

ストレスフルな昨今にこの猛暑、しっかり食べて水分もとられ、寝苦しいですが睡眠を十分とって、体を労わってやりましょう

(先日掲載させて頂きましたが、梅雨が明け再びの猛暑に他局でも再び「FAST]やっていましたので再掲載させていただきました
救急車どうしよう・・と躊躇せず、#7119にお電話とも案内されていました)

エ~ッ!虫?草?

増刷出来!の新聞の見出し、何々・・誰のベストセラー?とよく見れば

「食べられる虫ハンドブック」
びっくり!おいしい!食用に適した132種を紹介。揚げる・茹でる等の調理法や味・食感をまとめた本邦初・虫の食材図鑑 オールカラー 1540円

「食べられる草ハンドブック」
採集方法や適した調理法、美味しい「イチオシ」まで、食べられる野草160種を季節ごとに紹介!アウトドア・自由研究に オールカラー 1540円   

びっくりしちゃって何度も見ました。いよいよそんな時代?・・
虫をおかずに買いに行く時には虫かご持ってくのかなぁ~とふざけて友人に言ったら「バカなこと言わないでよ!」と一蹴されましたけど、本が出るくらいなんだから・・と私。もうそんなことになっているのだぁ
まだまだでしょうけれど・・大変だぁ~!

 

爽やかな二人 小田凱人さんと那須川天心さん

珍しく暑さ負けし気力も落ちてヤレヤレ・・と歳を実感のこの頃、何気に新聞に「対談で省みた固定観念」とあり、固定観念と言う言葉にギクッとなって読みました。ある記者さん60歳を前に一番関心ある「パラリンピックは社会を変えられるか」をテーマに仕事をしている方の編集考記でした

掲載の写真を見ると、小田選手がボクシングのポーズして立っていて!傍でなんと那須川選手が杖をついている、アレ~ッ・・?

「この杖、カッコいいっすよね。持って撮りたい」二人の対談終了後「決めポーズ」を撮影しようとした時のこと。記者さんは二人の空気感をどう表現するか?決めかねていて希望を尋ねたところ、那須川選手の発したこの言葉に、正直「やられた」と思ったんだそうです
1998年の長野冬季パラリンピック前からパラスポーツの取材をし、「義足や車いす、手足の欠損が分かる写真をそのまま載せていいのか」そんな声が社内から上がったこともありどこまで見せていいか自分にも迷いがあったと
「ありのままを伝えて」選手たちからそう言われたこともあり、パラリンピックの父、グッドマン博士の「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」に共感し選手におもいをよせてきたつもりだった

だが、緑色の杖を持ちたいと言った那須川選手の発想にハッとして「杖は障害がある人が持つもの」と言う固定観念が自分にあったと気づかされたとあります

「多くの人に競技を知ってもらうのが大事、カッコいいのが一番」対談で盛り上がる二人を見て、新しい時代が切り開かれていく感覚があったと、素直にのべておられます、きっといい雰囲気だったんでしょうね

長野大会から26年が経ち、パラスポーツを取り巻く環境も激変し、五輪との一体化が進み、パラ選手も国内最高峰の練習施設「ナショナルトレーニングセンター」(東京)が使えるようになり、またパラ選手をアスリートとして雇用する企業も増えてる昨今、厳しい練習に耐え、結果を残してきたパラ選手たちの影響力や発信力がいま、社会を変える源になっていると感じる・・と書いています

小田選手は「思い描いている未来像やロマンは天心さんと一緒。車いすテニスプレーヤーだけで終わりたくない。いろんな側面のある人として、やっていきたい」と語り、那須川選手も「ぼくとマインドがすごく似ている」と応じたそうです、なんだか文章読んでるだけでもワクワクが伝わり、素直でカッコイイ!

パリ・パラリンピックで金メダルが期待される車いすテニスの小田凱人選手(18)とキックボクシング界の「神童」と呼ばれ、ボクシングに転向した那須川天心選手(25)のこの爽やかさに私も記事読んで「やられた」と思うと同時に、小田選手が歩く時に使う緑の杖持ってポーズする那須川さんと、ボックスのポーズする小田君に、固定観念かぁ!?頭カチカチはダメだなぁ・・と素直に思ったいい日になりました
若いお二人ありがとう、応援するね!

ファシリティドック

最近、時々テレビでも紹介される、病院で働く犬「ファシリティドック」

今晩BSTBS10時「いぬじかん」に、現在日本で活躍する4頭のうちの1頭アイビーが大橋ハンドラーさん(ナース)とともにちょこっと登場するらしいです
決まった病院に常勤勤務するファシリティドックで、番組には仕事中の光景か?オフタイムかはわかりませんし、お時間も僅か?かもしれませんが、ご覧になれたら幸いです

運営はシャイン・オン・キッズ
小児がん難病などで闘病中のこども達に、海外のプログラム訓練を経て病院勤務となり、検査や治療に伴ったり、ベッドでご一緒したり、実務経験有したナースであるハンドラーとの二人三脚で、闘病中のこども達を支えます。現在訓練犬2頭がおり、新たに候補犬2頭が来日しました
応援頂ければ幸いです。頑張れ~💓

オランウータン 薬草使い治療?

この見出し見て!興味深々、だって「森の賢人」オランウータンですから。自ら薬草を顔の傷に塗って治療する!?素通りは出来ません

ドイツのマックスプランク動物行動研究所などのチームがそんな様子を観察し、サイエンティフィック・リポーツに掲載されたそうです、「植物を使った積極的な治療を初めて体系的に記録した」と

今まで類人猿による自己治療として、薬草をのみこんで体内の寄生虫を抑えようとしたり、つぶした昆虫を傷に塗ったりすることは知られていても詳細は不明だったそうです

今回、スマトラ島北部に住む、スマトラオランウータンの雄「ラクス」40歳位が、2022年6月22日、顔の右側頬に目で見てわかるほどの傷が出来ていた。同25日、ラクスは植物の葉や茎を口に含み、噛んだ。その汁を指で顔の傷に塗り付けていたというものです。その植物はフィブラウレア属の一種で、鎮痛解熱作用で知られているそうで、その後、傷口は化膿することなく、30日にはふさがった

チームは、ラクスが植物の汁を、からだの他の部位ではなく、顔の傷だけを選んで塗っていたこと、行動が数回繰り替えされ、傷口がふさがるまでに植物の汁だけでなく、果肉もぬっていたこと、などから、治療のための意図的な行動だと推測したそうです

今回の成果についてチームは「人類と最も近い親戚の、セルフメディケーションの存在や、創傷治療の進化の起源について新たな洞察を与えてくれる」としています。我々人間も超高齢化社会に突入する中、セルフメディケーション言われて久しい昨今、少々違うかもですが、この記事は大いに興味を持って感嘆しながら読みました

追記・丁度興味ある記事があるので買った週刊誌に、脳研究者・池谷裕二先生の「全知全能」と言う連載があって、そこに「オランウータンは塗り薬を使う」とありビックリ致しました、それほど今回のニュースはスゴイことなんだと!
池谷先生によればアフリカでは駆虫薬として薬用植物を経口服用するチンパンジーは知られているが、野生生物による植物の塗り薬としての利用を発見したのは、今回が初めてであると.。このアカルクニンは、現地の人々は薬用植物として利用しているが、オランウータンも薬効成分が含まれていることを知っているのでしょうか?と

「薬」の語源には諸説あり「草」は有力な説の一つであるが、「奇すし(くすし)」とする説もあり、動物たちの「奇」跡的な行動が関係してるのかもしれません・・とロマンティックに結んでおられます
なんとも素敵なニュースですね

 

みなづき (水無月)

一昨年だったでしょうか?やはりこの水無月のことを書きました。出先で久しぶり「食べたいなぁ」と買って帰った三角のお菓子。台は外郎で氷をあらわし。上には小豆を散らしてあります。もっちもちで美味しいのです。この短期間だけ台がお抹茶もあり、台が白と黒糖のとお抹茶を買います

6月30日夏越しの祓いの神事にちなんで今なお京都の方は召し上がるそうな
その昔、冬の間に出来た氷を天然の氷室に枯草、雑木、藁などで覆い夏まで保存していた。夏の熱い盛りに氷を掘り出し宮中に運び、夏の健康の為氷のひとかけを食したという

ちなみに「水無月」は水のない時期ではなく、陰暦では水の月、田んぼに水を引く必要のある月。即ち「無」は「の」を意味する連帯助詞の「な」なのであるとの注釈付きです
今年は梅雨入りが遅れ、雨が少なくて心配されています、水の月「水無月」の意味が一層意味深く感じる今日この頃です

「ぶり」以外に読む余地も

海の傍で育った今年96になる母は、「ぶり」と言えばすぐ、「知ってる?ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリよ!その位覚えてるでしょ?」が口癖です・・参った!
ブリは魚へんに「師」と書くと丸覚えの私、この記事読んでビックリでした

何でも香川県のすし店で目にしたポスターに「鰤」と言う漢字の下に「はまち」と読み仮名が書いてあったというのです!エ~ッ!?
「鰤」は「ぶり」で「はまち」ではないはず・・

説明によると簡単には割り切れないようで、福島市の公設地方卸売市場協会のサイトでは、「現在では天然物をブリと呼び、養殖物をハマチと呼んで区別することが多い」と述べてあったそうな

元々西日本ではハマチ「鰤の若魚」の養殖が盛んで、それが東日本に多く出荷された結果、東では大きさを問わず、養殖物を「ハマチ」と呼ぶようになったんだと。大きさはブリでも、養殖ならば「ハマチ」したがって「鰤」を「ハマチ」と呼ぶ余地はあるんだという見解・・

また香川県では県内のハマチをブランド化しており、「ひけた鰤」と「鰤」の名をいれてるので、そう厳密に考えなくていいでしょう・・とB級言葉図鑑編纂者は言う。何やらややこしいけれど、まっ美味しければいいいとしましょうか?

通じない言葉

件名にはこう書きましたが、「若者に通じない言葉」と読んだものにはありました。俗にいう「含ませ言葉」と言うそうですが、結構私、今使っています・・
「含ませ言葉」とは、いやらしい言い方ですね、裏にもう一つの意味がある・・更にこういわれると、もっといやらしい・・でしょうか?

①「どうにも首が回らない」
②「たまたま耳に挟んだもので」
③「踏み台にする」
④味噌をつける
➄寝た子を起こす
⑥息がかかる
➆顔に泥を塗る
⑧枕を高くする
⑨油を売る
⑩釘を刺す
⑪峠を超す
⑫色をつける

果たして皆さんお使いになっておられますか?よく読むと私、独りよがりで随分使ってるかもです

ついでですが、「ロートル」と言う言葉ご存知ですよね?ご存じないですか?
この「ロートル」も、若い方に聞いたらと言うインタビューがあって、若い女性に聞いたら→「エッ何これ~、ローソンで、出前トル?」と言う答えもありました。こんな現実知らないと、こちらが慌てますねぇ~

これを書きながら、テレビつけてましたら、レポーターが「てみずばち」と言ってたので、「うん?」と画面見たら、手水鉢のことでした、神社などで口をすすぎ手を清める器です。私は「ちょうずばち」と思っておりましたから、読み方が変わったか!とびっくりしました、茶道では「つくばい」と言いますか・・・
「てみずばち」と言う読み方になっちゃったんだろうか・・と一瞬思いましたが
「ちょうずばち」でしょうね・・

身近にない日本語は、本当にむずかしい
だけれども、日本語はなんて美しんでしょう!とあらためて思います
大事に使っていきたいものですが・・・さて

コンビニ50年 現代短歌が映す

半世紀前の1974年5月、セブンイレブンが日本初となる本格的なフランチャイズのコンビニエンスストアを東京・豊洲にオープンさせたのだそうです
人々の暮らしに欠かせないものとなったコンビニが、社会を映す現代短歌でどのように読まれてきたのか、寄稿されていました

時代背景を持って数々ノミネートされていた中で、思わず笑ったのがこの二編です

・「お客さん」
 「いえ、渡辺です」
 「渡辺さん、お箸とスプーンお付けしますか」斎藤斎藤「渡辺の私」(04年)

・持ってません温めません付けません要りませんいえ泣いていません 
 西村曜「コンビニに生まれかわってしまっても」(18年)

コミュニケーションが重要視される時代にあって、描き方が対照的で面白い、抒情の対象が日常風景に移っていることが、コンビニが単なる消費の場ではなくなってきていることを物語って何より面白い・・と

最近は「袋どうしますか?」と間髪入れずに聞かれます・・

 

「聴く耳」があってこそ 山根基世さん

私も大好きな「病院ラジオ」
見逃すこともあるけれど、見ると本当に心に沁みる・・そして残る
あの心に沁みる声の山根さんが、「病院ラジオ」についてテレビ時評に書いてらしたので、そのままお伝えします

ボーッと見ていて途中で面白さに気づき、もう一度見ようと思っても放送していない。たった一回見ただけなのに心に深く残ってる番組がある。4月29日朝、NHKで放送した「病院ラジオ」

お笑いコンビ、サンドイッチマンの伊達みきお・富澤たけしの二人が、福岡の九州がんセンターに赴き、一日だけのラジオ局を開設する。そこで患者の皆さんから話を聞き、リクエスト曲をかけるというシンプルな番組。何が印象に残っているかというと、患者さんたちが語る「言葉の力」だ

働き盛りで血液のガンが見つかった30代の男性。受験直前、体調に異変が起こったという若い女性、等など。一度は死を覚悟し、生命について深く考え、テレビで語っても良いと腹を据えた人たちだからだろうか。素直な真実の言葉の力を感じた
又彼らのリクエストする曲が、語った内容とピタッと重なり、ああこの人の人生にはこの曲が必要だったのだと納得する。言葉と音楽にしみじみ胸打たれる、まさに「ラジオなテレビ番組」だった

日頃、考え抜いた言葉を連射して観客を爆笑させているサンドの2人は、この日はほとんど語らない。発するのは「みんなそう思うよね」と言ったような、失礼ながら月並みな言葉。彼らはインタビューする人とではなく、ただのトナリビトのように、ひたすら患者さんの言葉を聴いて、深くうけとめている

この「聴く耳」があってこそ、患者さんは心を開いて語ることができたのだろう。一瞬の表情から、どう聴いているのかまで伝わる。それがテレビの怖さでもあり、面白さでもある。  山根基世 アナウンサー

発酵性食物繊維と発酵食品は別です・・エッ!

時々、健康番組でお見かけする、京大の内藤裕二先生
この方が出ると、腸の話です
京丹後市の調査で知られ、京丹後市は健康長寿の町として有名です、大腸がん罹患が全国平均より少なく、血管年齢も平均より若いと評判の町です

この日の番組を聞くともなく聞いてると、饂飩を薦めていることにコメンテーターから異論が出ました、すると饂飩は炭水化物だけど、糖質がないんだそうです
前から白いお米、白いパンは控えてとおっしゃってた先生ですから、突っ込み入るのも当然です・・

そしてすすんで食べてほしい食品の写真が出ると、そこにキムチや納豆が載ってなくて、又!質問が出ました、そしたら
「発酵性食物繊維と発酵食品は別です!」のコトバだったのです、へ~ツ知らなかった!
細かに言えば、このような勘違いがあるのでコンビニなどの小さなサラダをちょっと食べたからってあんまり意味ないんですよ、レタスはほとんど水分ですから食物繊維取ろうと思ったら、レタス何個も食べないと・・と
それよりも、わかめ・ごぼう・人参・大根・山芋・海苔・饂飩・オートミールなどなど、毎日色んな食物繊維を取りながら、納豆やキムチを一緒に食べるのはいいんじゃないですか?と言うお話しでした

前からおっしゃってることですが、パンも真っ白でなく、ブランが入ったもの・・と。ブランの入ったパンを最近愛用している私は、そうでなくとも入荷量少ないから手に入りにくいのに、TVでおっしゃると又品薄になるのかなぁ~と心配になりました
出演してた方が、「そうは言っても真っ白なフワフワのパンって魅力的ですよね、美味しいですよね」と嬉しそうにおっしゃって、素直にそうそう・・と言いたくなりましたが、最近はブラン入りのパンにすっかり慣れて美味しくてお気に入りです。ご飯ももち麦入れたり、玄米混ぜたり美味しく頂けるようになってきました。快腸です

デーツ

デーツをご存知ですか?
私はいつも常備している甘み!です。ちょっと甘いものが欲しいな・・と思った時2~3個つまみます、美味しいドライフルーツです
バッグにも少し入れ持ち歩いています・・

いつも買うデーツは決まっていて、と言うよりいろいろなデーツを食べて、今の商品に落ち着きました、チュニジア製です。
原材料→デーツのみで、保存料も入っていないようです
この商品の袋に面白い記載があって「黒糖やあんこのような上品な甘みと柔らかな食感」とあります。日本向けに書いたのでしょうが、あんこのような甘み!には素直に同意します(笑)

このデーツ、食物繊維・マグネシウム・カリウムがバッチリです
ドライフルーツ好きの方に聞いても、「デーツは食べないわ・・」と仰る方多くこんなにおいしいのに、もったいないな・・と思ってしまう私です
多分、少し手がべとつくから、イヤなのかも・・です

たまたまある番組で,なつめやしの実と言ってたので見たら、「デーツ」の話でビックリでした!それもスーツ着た男性が話していたのです
その方はソースの会社の方で、その会社ではお好み焼きのソースを作っており、以前は甘みは砂糖を使っていた、ところがイギリスのウースター州訪問の際、フルーツ由来の甘みとしてソースの甘みにデーツを使ってると知り、それ以降お好み焼きソースの甘みにデーツを採用したとのことでした、ヘーッ!でした
デーツ好きとしては、嬉しいお話しで、メソポタミア文明からあるフルーツが、今栄養的にも評価されていて、尚かつ美味しく、持ち歩くのにも便利だからもっともっと広まるといいなぁと思いながら、チャック袋のデーツを開け、レディグレイの紅茶を入れて一服しました、結局なんだかんだ言って、デーツを食べるのです・・

そうそう思い出しました、アルピニストの野口健さんが以前、デーツを男の別腹としてコメントしてらっしゃいました。お母さまがエジプトの方だからよく食べていたと・・
コンパクトで食べやすいので、山にもよく持っていく。登山ではいろいろな原因で便秘になり易いけれど、繊維が多いのでその対策にもなり、又鉄分・亜鉛も多いので低酸素地帯の対策や疲れにもいいとのことだったと記憶しています

ものによっては、すごく固くてボソボソしたのもありますので、いくつか試して
美味しいお好みのデーツを見つけて楽しんでください、くせになると思います
栄養もバッチリです

老年期と思春期に違いはない  

「かたわれ」とおっしゃる夫、作家・藤田宣永さんを亡くされ、「月夜の森の梟」を書かれた小池真理子さんの文章の一部です

「月夜の森の梟」は新聞に連載され、思いを共有する方々の反響大きく、美しい本となって出版されました。こちらは2021年4月に連載された新聞の一部です

・・・
若いころの私は、人は老いるにしたがって、いろいろなことが楽になっていくに違いないと、思っていた。のどかな春の日の午後、公園のベンチに座り、ぼんやりと遠くを眺めている老人は、皆、人生を超越し、達観しているのだろう、と信じていた。ささくれ立ってやまなかった感情は和らぎ、物静かな諦めが心身を開放し、人生は総じて、優しい夕暮れの光のようなウ“ェールに包まれているのだろう、と。
だが、それはとんでもない誤解であった。老年期と思春期の、いったいどこに違いがあろうか。生命の輝きも哀しみも不安も、希望も絶望も、研ぎ澄まされてやまない感覚をもてあましながら生きる人々にとっては同じである。老年期の落ち着きは、たぶん、ほとんどの場合、見せかけのものに過ぎず、たいていの人は心の中で、思春期だった時と変わらぬ、どうにもしがたい感受性と日々、闘って生きている。

ここのところ、風の強い日が増えた。山から森に吹き降りてくる風は、ごうごうと凄まじい音をたてながら、まだ芽吹きを迎えていない樹々の梢を大きく揺らして去っていく。
ミソサザイの鈴のような美しい声音が四方八方から聞こえる、振り向けば、雲ひとつない群青色の空。あまりに青く眩しくて、どこまでが夢でどこまでがうつつなのか、分からなくなる。

使う言葉のメンテナンス

ちっとも進まない断捨離中です
普段からきちんとしておけばいいのに、わかっちゃいるけど・・です
山のような本の中にある雑誌みつけ、何かなぁ~と見始めたから手がとまる!わかっちゃいるけど・・です

その中にいたく感心するページがありご紹介したくなりました。断捨離中断、やむ無し・・です

☆彡「はじめの一歩は使う言葉のメンテナンス」
ここに一杯のコーヒーがあったとします。一口いただいてAさんは「なにこれ、美味しくないわ!」とおっしゃたとします。対してBさんは「わぁ。美味しい!」とおっしゃったとしましょう。Aさんが飲んだコーヒーも、Bさんが飲んだコーヒーも同じです。でもそれをどう捉えたかによって、世界は変わりました、Aさんは「美味しくないコーヒーを飲んだ」世界の主で、Bさんは「美味しいコーヒーを飲んだ」世界の主になったのです。つまりこの世は定まった不変のものではなく、あなたが、そして私がそれぞれ作り上げている仮想現実であるという訳です
その世界をカタチづくるものはなにかというと、コトバですと

コトバの持つ音には周波数があって、その振動によって形が作られていることを、ドイツの物理学者にちなんで「クラドニ図形」に見られ、コトバがあってカタチが出来ることは、科学的にも道理があるそうです

一人暮らしだから誰とも話なんかしてないわ・・でなく、私たちが一番多く話している相手は、自分自身なのですよと、一人で暮らしてる方とて、言葉は使っていると
そして今言ったようにコトバには、もともと持ってるカタチ(周波数)があって例えば「ありがとう」とか「愛してるよ」と言ったコトバのカタチはまあるい。そして私たちの心にもカタチがあって、「好きだなぁ」と思う心はふわふわだけど、「嫌い」と言う心はとげとげしてる。心のカタチとコトバのカタチが合わさって、あなたの周りの世界がつくられるということです

たとえば、とげとげのカタチ(✕)の心で、とげとげののカタチ(✕)のコトバを使ったら、世界はいたたまれない状況に出来上がる、でも、たとえ心のカタチがとげとげ(✕)でも、まあるいカタチ(〇)のコトバを使えば、あなたの世界には光が差してくるのですよと、看護師、僧侶、ケアマネージャーである玉置妙憂さんの言葉でした

なので、まずは、口にするコトバのカタチを整えましょう、心のカタチを変えることはそうそう簡単にできなくとも、コトバのカタチを変えることは簡単にできるはずですと

「あぁ、疲れた~」を「ああ、よく頑張った」にメンテナンス
それだけで、あなたの世界が変わりますの言葉に、ガッテン!!
(これだから・・断捨離ちっとも進みません、又言い訳です‥)

連休が終わりました
お休みの間、公園で大はしゃぎする子供の声に、楽しそうな様子になんとも幸せな気持ちになりました。子供の数が心配される昨今、自分たちはどうだったっけ・・と思い出し、さんざん、大人に叱られるようないたずらもしたけれどと冷や汗かきながら、応援の手を差し伸べなければな・・とつくづく思います
いろんな世代の関り、あたたかい声がけがいるのかもしれません、スケボー練習してる子供に「カッコイイね!」って言ってあげようかな~

 

ヘアードネイション

随分前から、病院で働くファシリティ・ドックの活動に賛同しているので、小児がんのお子さんを取り巻く状況や、様々周辺医療や関連する数々のことを、多くの方に教えて頂けて深く社会をより知るきっかけにもなり、有難く思う今日この頃です

いつぞや東北のある町で、小学生はじめ多くの若い方々が、地域でヘアドネイションを実践していることを知りました。髪の毛を伸ばすことの意味を学び、それに伴うご不便もものともせず、お役に立てる喜びを話す小学生の方に、感動すら覚えました

連休に入ったある日の朝日歌壇にこんな作品が選ばれており、なんだか心が軽やかに、ほっとあったかくなりました。ご紹介します

・このかみがだれかのウイッグになるんだと
 三年のばしたかみ切りおえる (成田市)かとうゆみさん

選ばれた永田和宏さんが「かとうさんは小学生だろうか。三年伸ばした髪が誰かの役に立つという喜び」と評しておられます
私も、小学校低学年でらっしゃるのかなぁ・・など思いをはせながら、なんだかほっこりあったかい気分にさせていただきました
今まで、新聞でもこのようなコーナーは読んでませんでした。朝日歌壇をスキップしていたことをとても後悔したこの春、これからは折々拝見したいと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌壇・スマホ三態

朝日歌壇の、ある日の永田和宏選が興味深くおもしろい

・かくれんぼもう降参とラインきて公園に戻る小六の子ら (堺市)黒田麻里子

・次々とスマホ渡しつ渡されつ校門に撮る卒業 (焼津市)増田謙一郎

・休日の街でスマホをオフにして今日の私は空白になる (横浜市)佐藤隆司

いまどきのかくれんぼはラインで降参するのかと驚く、とある中、卒業写真もスマホだし、スマホをオフにしてやっと自由にの感想にすんなり共感しました

ユーモア

桂文枝(三枝)師匠の最後の講義、医学生と現役若手医師に向けてを見ました

医療の小話はこと欠かない・・と言いながら・・
・主治医の先生 「最近食欲よくありますか?」
 患者さん 「ハイ、おかずによります・・」(笑い)

・初めての手術に不安な患者さん 「先生!手術初めてで緊張して居ます」
 手術する先生 「大丈夫ですよ!僕も初めてですから」(エ~ッ!)
 
ひそやかに笑う医学生の方々、どうしてもっと声出して笑わないんだろう・・緊張してんのかな?と見ている私
すると「緊張を楽しむには?」と医学生から質問、「うん?楽しむ?」

それを受けて師匠がご自分の初舞台のことを話し始めました
緊張しないとダメでしょう、笑ってくれないとさらに緊張して口先から言葉が出る!心から出る言葉でないとね・・と
そう言いながら、「しかしね、僕の初舞台でドッと笑ってくれたことがあったんですよ、しかも話の面白いとこじゃないのに!」と

それは、三枝さんが話しても笑いが起こらず困ってたら、ドッと笑ってくれた時があり、見ると舞台に黒い猫が現れ、猫もビックリしてそでに入ったんですよ。それでみんなが笑ったの! 聞けば楽屋で着物を畳むお茶子さんの飼い猫だと。それであとで三枝さんがそのお茶子さんに聞いたら「初舞台で猫が出てった新人は、皆あと出世してる、大丈夫、頑張り!」とおっしゃった由
そのことを後になって、かしまし娘さんに聞いたら「うそだった!」
「おばちゃんの気遣いやで~」と

こんな話を聴いた医学生や若い現役医師の中から「ユーモア持った医師になれと、言われたことはなかった」との、思わぬ感想が出ました・・

医者の小話なんていっぱいあるよ、医者になる人の前であまり言えないから控えたぁ~の文枝師匠の表情から、「肩の力抜いて患者さんと向き合ってごらんなさい・・」と言うようなメッセージを感じた私でした
以前、柏木哲夫先生の面白い逸話を、何回もここに書きましたが、黒猫登場の後の、お茶子のおばちゃんのようなフォローアップが出来たらいいなぁ~と思ったことでした。みんな誰しも最初は新人ですもんね、大丈夫だいじょうぶ・・

 

学校への要望、手紙書いた!

先日、さいたま市見沼区で、子ども達に「学校へ望むこと」を考えてもらい教育員会トップの教育長へ手紙を書くワークショップが開かれたそうです。「模擬投票体験に取り組んだ市民団体が催したとか、小学2年生から6年生の男女計10人が参加のようです

そこで出た意見がなかなかで、「新しい友だちに出会える」と言った好きな点もあったが、多くは不満や要望だったそう
・ある女子児童から 「ランドセルが重い。大きなものを持つ時にはバッグに」
・市教委が貸与するタブレット端末の操作が負担なためか「使う授業を減らして」
・別の女子児童から「子どもの意見を聴いて物事を決めてほしい。願いが早くかなえられたら」

・特に男子児童から「ビーチサンダルで学校に行きたい」
 「夏休みの宿題を減らして欲しい」「休み時間を長くしてほしい」

・特に女子児童から「(先生が)怒鳴るのをやめてほしい」「担任を選びたい」「授業参観の時に急に優しくなる先生がいる」など耳の痛い指摘もあった
→これらを一緒に聞いた家族からは「大人では浮かばない発想や意見が聞けていい機会になった。子どもの新しい一面が見られた」「子どもたちからすらすらと意見が出てきて驚いたが、普段は意見を言えてないのではないかとも感じた。市もこうした子どもの意見を大事にしてほしい」と

これらを書いた手紙を読んだ竹居教育長は「校則やルールについて大人と一緒に考えを深めるのが望ましい」とし、「何が出来るのか検討している」と述べた

子ども達からの手紙にある「なぜ鉛筆が良くてシャープペンシルはダメなのか」、先に書いた「ランドセルが重い、大きな物を持つときはバッグにしたい」といった要望や不満を聞いて、なぜルールがあるのかを理由を含めてしっかり考え、納得して守るのが理想。身近な大人と対話しながら考えを深めて、よりよい学校づくりに生かしてほしいと述べたそうです
主催者側は、「子どもの意見をしっかり受け止め、何か動き出そうとしてくださってることは画期的で、希望を感じる」と感想を述べています

それにしても「授業参観で急に優しくなる先生がいる」との指摘!子どもたちは鋭い、それをちゃんと言える時代になったこと、少しずつですが変わりそう・・
それにしても重い!と子供たちから指摘のランドセルの値段の高いこと!
子どもたちに言われるまでもなく、先ずはランドセルでなくちゃならない理由って何なのでしょう・・?
折しも入学式終わった今、先日も電車内で、体が傾げそうなおっきなランドセルの子を見て、思わず「大変だねぇ」とつぶやきたくなりました
頑張って欲しいけれど、今の時代、議論してもいいことかなぁ・・

その一言

大相撲春場所で、110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(24)が記者会見した中で、千秋楽の大一番の土俵に立てたのは、横綱の言葉が背中を押してくれたおかげだと、感謝したと喜びを語った

ご存知のように14日目の朝乃山戦でアクシデント、右足に痛み走り「靱帯損傷」と診断され歩行もままならぬ状況だった。今後を考え師匠も休場に理解くれる中でモヤモヤした気持ちがぬぐえない時、兄弟子・横綱照ノ富士が様子を見に来てくれ、「この状況はきつい」と心情吐露するとこんな言葉が返ってきたと

「お前ならやれる」

「勝ち負けじゃない。最後まで出ることが大事なんだ。負けてもいい。この好機はもう戻ってこないぞ」
この言葉に促されて立ち上がってみると、なぜか歩けるようになっていた

「横綱に言われて急にスイッチが変わった。第二の自分がいるようだった」
そして千秋楽で13勝目を挙げ歴史的な快挙を成し遂げた、
「横綱のおかげで、僕は大相撲界で活躍できている。恩返しができた」

もちろん誰でもが、このような身体状況で無理して頑張れ!と言うものではないが、そのタイミングで頂いた一言が、こんなにも人を鼓舞させるものか!勝負の世界とは言え、その一言がこの結果を導いてくれた・・と
すごい優勝おめでとう!です

 

座りっぱなし 乳がんリスク

3月半ばのこの見出しには、ビックリしました!

何でも日本人は世界的にも座ってる時間が長く、一日あたり7時間(中央値)と言うデータがあるそう。長時間座ったままだと、心筋梗塞や脳血管疾患、糖尿病などに悪影響があることが細菌の研究でわかっており、WHOも座ったままの行動を減らすよう推奨している

京都府立医大などの研究チームが、座っている時間が一日に7時間以上だと、日本女性に最も多い乳がんを発症するリスクが4割近く上昇すると医学誌に発表した。座りっぱなしに気づいたら、立ち上がってストレッチしたり、普段の移動で階段を使ったり、すき間時間に体操したりすることをすすめている

これは全国35歳~69歳の約3万6千人の女性に健康状態や座位時間などの生活習慣を尋ね、9・4年間(中央値)にわたって追跡調査した、そのうち554人が乳がんを発症、年齢や喫煙、飲酒、乳がんの家族歴、出産経験、ホルモン療法などのの有無などの影響を取り除いて分析の結果、座ってる時間が7時間以上の女性は、7時間未満の女性に比べて乳がん発症リスクが33%高く出た

またデスクワークなどで一日7時間以上座っていても、余暇に運動していればリスクは減るかも調べたが、リスクを下げる効果は認められず、座ってる時間が一日7時間未満の人に比べて42%~77%発症リスクが高く出たと

京都府立医大の富田仁美研究員(内分泌・乳腺外科)は「座りっぱなしの解消には、余暇にまとめて運動するより、普段から座ってる時間を短くし、こまめに運動することが効果的」と話す。小山晃英講師(疫学)は「座ってる時間が長い日本人は、内臓脂肪の蓄積や高血圧、糖尿病などの生活習慣病との関連がみられ、死亡リスクが増えることが分かっている、座ってる時間を短くすることは男性にとっても大切」と指摘している

ついPCの前に座りっぱなしで仕事してたり、夢中になって本読んでたり、細かい趣味の作業に没頭・・となりがちです。トイレだけでなく、気分転換はかりに机から離れてみることを心がけたいものです、ついでに伸びしたりして、小さなストレッチをこころがけようと思いました

きうり

私も見たことある「きうり」の表示。老舗の漬物屋さんだったかしら、たしか「きうりの漬物」と書いてあったのを・・漬け物やさんだから余計風情があって

そしたら丁度記事が載ってて「きうり」は旧仮名遣い、昔は「休日」は「きうじつ」、「旧式」は「きうしき」と書いたらしい。仮名遣いは漢字によって異なり「急激」は「きふげき」だったよう

もっとも「きうり」の場合は事情が異なり「きゅうり」の語源が「黄+瓜」、つまり黄色い瓜ということ、「キュウ・リ」ではないんですね、知りませんでした

キュウリは緑色だけど、放っておくと熟して黄色くなる、だからキウリと名付けた、と言うのが学者の一致した見方だそうです。「胡瓜」とも書くのはこれは古い中国語だそうです
明治時代の和英辞典には、「KI-URI」と書かれ当時もキウリと発音したことが分かるそうです

つまり「きうり」は語源的にはむしろ正統派の表記で、「ゅ」を書き忘れたわけではではないんですね
桜の季節になりました・・
お花見に限らず、我が家は外で食べるお弁当の時は、きゅうりとお味噌を持参、長いままのきゅうりにお味噌をのっけてと言うか、つけてガブリ!ほんとに美味しかったものです、乱暴な食べ方ですが、きゅうりが何より美味しかったでした

 

 

 

かさ

ある昼間、めったに見ない時間の料理番組を見ました。全然知らないお若い料理研究家の方の、今日のテーマは春キャベツ、3品作るそうです。見るともなしに見ていたら・・

お料理の先生「春キャベツは、かさがありますので・・」
助手のアナウンサー「うん?」と言う顔をして「随分いっぱいですよね」って春キャベツの量にビックリの様子
お料理の先生「春キャベツは巻きがあまく、かさがありますから、多いように見えても、後で塩振りますし・・」と。そしてザクザクッと切った春キャベツにひと塩して「ほらっ、すぐこんなになって」と軽く塩され水分出て量の減った春キャベツを見せても、なんだかアナウンサーと会話がかみ合わない・・

一緒に使う春雨を戻さず、そのまま使うという先生、そうよね春キャベツは瑞々しい上にひと塩してるから水分出てくるしと私は想像するも、アナウンサーは「エッ、春雨このまま使っちゃうんですか?」と質問がかわゆい

「大丈夫なんですよ、春キャベツはかさがあるけど、瑞々しくてキャベツから水気も出ますしね・・」先生はたんたんと調理を進め、豚バラ肉とひと塩したキャベツを炒め、春雨をハサミで切り込みだけ入れそのまま加え、ささっと味をつけられた、まぁ簡単で美味しそう!
出始めた春キャベツを生かした、いいお惣菜だなぁとゴクンしました

はて、なんだかもどかしかったアナウンサー見て「かさ」って言葉は今は使わないんだろうか?調べて見ると・・

かさ(嵩)と言う「漢字」が出てきました、ヘーッ!
①ものの大きさ、物の分量や容積・体積
②高いところ・上の方
③重み・威厳・貫禄又は才能・器量
④和歌・能楽などでは重みと幅、たくましさのある美を言う
➄相手を圧迫する勢い・又その位置

こんなにいろんな意味があると知ってびっくりでした。よく母が料理をしている時「○○はかさがあるから、そのお鍋じゃ無理よ」とか普通に耳にしていた私は、そういえば最近聞かない言葉だなぁと、お料理番組で懐かしく、ある意味新鮮に聞きました
「春キャベツは量が多いから」でなく、「かさがあるから」と言って下さったおかげで「かさ」と言う言葉を思い出し何だかうれしかったでした

最近夜遅い番組ですが、BSの「舟を編む(私辞書をつくります)」に夢中です
言葉・日本語が面白くて仕方ありません、もちろん登場人物におうところも大きいですが、いちいち面白くて見逃せません
言葉だけでなく、辞書の紙にも意味があって、「紙のぬめり感」と言う概念すら知りませんでした。何気に使っていた辞書ができるまでに、こんなにも大変な議論と過程を経てつくられていると知り、スマホで何でも容易く知り得る今、久しぶりに辞書さわって引いてみたくなりました
語釈に血を通わせる、辞書引くのは人間ですから・・。辞書は入り口ですよと
魅力満載の番組「舟を編む」です

「かさ」と言う言葉から逸脱しました
うつくしい日本語は使って大事にしないと・・とお料理番組の先生から気づかされました。それにしてもネットで「かさ」と引いたら「傘」も出てきて井上陽水の「傘がない」の歌詞が耳を過ぎり、日本語って面白いなぁの楽しい一日でした

再び 相田みつを

片づけしてたら・・出てきたでてきた、相田みつをのカード

・じぶん
  背伸びする
  じぶん
  卑下する
  じぶん
  どっちも
  やだけど
  どっちも
  じぶん    
           

・ うばい
  合えば
  足らぬ
  わけ合えば
  あまる      

・ あんなに
  せわして
  やったのに
  「のに」が
  つくとぐちが
  でる       

・ 感動とは
  感じて
  動く 
  と書くんだなぁ        4編とも  みつを

いつもながら読むとハッとし、そして「だよねぇ~」の私、相田みつをさん、いつもありがとうです

 

夜中のパンダ

ある日の夜、珍しく寝むれずテレビをつけました

大きなパンダと飼育員が対話?している(こんな時間に何だろう・・)
聞くともなしにボーッと聞いてると、高血圧だの骨粗しょう症だの・・?
パンダの話じゃないの?何の番組なんだろと、テレビに近づいた
そしたら今度は歯科ユニットのタービン(治療の器械)が大写しに!
何なの!パンダ舎に歯の治療器械!? 眠気は冷めました、そのあとあくびしたパンダの口の中がアップになりました、歯がいっぱいある!当たり前だけど

神戸の動物園の「たんたん」という28歳のパンダの飼育員さんお二人の、飼育のご様子でした。高齢で体調が安定せずもはや展示公開されなくても、根強いファンがいて来園下さり、その気持ちに応えようと奮闘されてるお二人の飼育員の凄まじいばかりの努力に、テレビに見入り知らぬうちに「頑張って~」と応援していました

スゴイですよ!その繊細なお世話と言うより介護です、とにかくすごい!
パンダはにおいや味に敏感だそうで、好物の笹も選びに選んだうえ、なかなか難しい水分摂取が同時に出来るよう、笹の枝にホースで水を打って提供「食べるかな~ニオイ大丈夫かな~」とモニターで観察。たんたんが鼻クンクンさせニオイを注意深く嗅いで、ゆっくり起き上がって笹の枝を手にすると「やったぁ~」と喜び、その後排便のなかみを目視、ニンジン与えた時はどうかといちいち糞をグローブした手でほぐして確認する丁寧さ、慎重さ

食事に薬・サプリ・栄養剤・サトウキビジュース・パンダミルク・竹の粉与える時も、粉末の大きさや顆粒の粒の大きさ一つで、敏感なたんたんは食べてくれないようで、その粒の大きさすら試行錯誤されていました。28歳という高齢だからでしょうが、ちょっとでも嫌だと見向きもしません。パンダがこんなに繊細な動物とは、正直知りませんでした

食事がとれて、ご機嫌にタイヤの遊具で遊ぶさまは、飼育員との心の交流を見る思いがし、今人間のケアでも言われるケアの本質を見る思いでした。まぁでも、同じことはなかなか難しいですけれど・・

更に食欲落ちてる時でも好物の笹が食べられるように、武庫川大学と共同研究して、お気に入りの笹の茎を冷凍する技術も開発に成功し、いつでもお気に入りで栄養補給が出来るようにしたいという、飼育員お二人のお気持ち溢れる大変良い番組でした

更に、このパンダ舎の周りには、二人が植えたひまわりが毎年大輪の花を咲かせて来園者を楽しませていたそうで、咲いたあと採種し小さな袋に入れ、パンダが展示に出れないのに、来援し応援下さる方に「ヒマワリの種」を配るお二人にただ感動でした。台湾からたんたん応援のために来日し、園にメッセージを書き残している姿に、28歳のパンダ「たんたん」の魅力もさることながら、この二人の奮闘する飼育員にも会いにきてらっしゃるんだと深夜のテレビで知りました

我々が高齢になってもやはりケア次第で、大きくいろんなことが違うということを常日頃感じていたので、教えて頂く事大なりの番組でした。夜更かしもいいことありますね

番組は「ごろごろパンダ日記・ひまわりとたんたんと約束」です
もう一回最初からみたいなぁ~

悲しみは乗り越えるもの?

元日の、あの大きな地震から、はや2ヶ月が経った・・・

現地の様子を伝える映像や新聞に、恙無く過ごせている自分を有難く思うと同時に、能登の方たちの力強さとご近所のいたわりあいに、ハッとして、これまで丁寧に生きてらしたんだなぁ~と、我が身が恥ずかしくなることばかり

テレビ局からアナウンサーが現地に出て、リポートする際気になっていた言葉があった「頑張って乗り越えて下さい!」
家が崩れ屋根が地面につくほどに崩壊した自宅前で、親を助けられなかったと手を合わせる方に「悲しみを乗り越えて下さい」と言うレポーターもいた、その気持ちよくわかる、スーと聞き流せばよかったが、なんだかつっかかっていました

そうしたら、同じことが新聞にもあって、その記事を書いた記者さんは東日本大震災の取材で出会った子供達と、長年、年賀状のやり取り続けている方だそうで、その子供達も全員20代になられた
その中の一人、岩手出身の看護師になった女性から、津波で両親を失い、親戚の家から専門学校に通った。「震災からこれまでを振り返って、よく頑張ってきたね、と自分をほめたいです(パチパチ)」ただ追伸に、唐突に「悲しみは乗り越えられるものなのかな?」とあったと

どんな意味を込めたのか、記者さんは電話して確かめた・・
今回の地震で家族全員を失った父親の映像を受け、アナウンサーがその父親に「悲しみを乗り越え、強く生きて下さいと伝えたいです」と言った言葉が引っかかった、と彼女は話したそうです
この事を賀状やり取りしている他の方に聞くと「悲しみは抱き続けるものなのではないでしょうか」との返事がありましたと
その言葉を看護師の女性に電話で伝えると、彼女は「悲しみを乗り越えるより、抱く。そう、たしかに、その方がしっくりきます」とおしゃったそうです
一人一人が様々な思いを胸に抱き続けてきた、13年と言う時間を思ったと、その記者さんは文を終えておられます

今私は、がん患者さんとそのご家族に接することがある中、言葉の大事さをつくづく思うことがままあり、しかしながら臆せず言葉をかけて差し上げたいと思う気持ちもあって・・。だけれども、おもいを伝えるのはむずかしい
だからこそ、お気持ちを斟酌して、ホッとしてくださる言葉かけができたらなぁと悩むばかり。前に、海原先生のサジェスチョンをここに書きましたが「その方のおっしゃった言葉を一度受けとめる・引き取る」まさにそうだなぁ~と。

以前、柳田邦男さんのご著書「サクリフィス」にあったページが思い起こされます。意識が戻らないご子息に会いに行かれると、看護師さんが医療カルテとは別にその日の患者さんの些細なご様子を書き留めて下さっていたと。それを知って枕元にいらした時、窓に風が入りレースのカーテンが風にそよいで、ご子息がそれに反応したかのような気がして、沈黙であっても穏やかな時間だった・・と言うような記述であったと記憶しています。時には相手のお顔をみて沈黙する時間だって、言葉かもしれません

 

 

 

ふうん

新聞の折々のことばが、連載3000回を迎えた記念トークイベントの記事があった鷲田清一さんと、あのなんとも心に沁みる声の山根基世さん。どちらも魅力的な方ですね

その中で鷲田さんは、僕はしゃべりの「哲学者」なんだけど、僕はね聴くことを哲学の営みの中心に据えたいと。言葉を探すのも一種の聴く行為。とりあえず、どんな言葉もいったん受け止めるという気持ちが、ここにはあります
―旧知の銀行員の「口下手な行員の方が成績がいいんです」と言う言葉を取り上げた回がありましたね・・と山根さん。「これ、好きなやつ」と相槌の鷲田さん
立て板に水のように話すのがいいと思われてるけど、自分の心の中を探りながら誠実に語る人の方が、伝わりますと鷲田さん

そんな中二人の共通する点では、子どもや若者へのまなざし・・

僕、子どもの言葉で一番好きなのが「ふうん」って言葉。反発するでもなく、素直に受け入れるでもなく、意味も分かってないし興味も別にあるわけじゃない。でも、ちょっと心にひっかかってしまったという・・と鷲田さん、な~るほど

山根さんは子供達と「ごんぎつね」を読む会をした時、最初に分からない言葉を調べる作業をした。すると男の子が来て「ただの意味調べじゃないか」と文句を言った、あのね、音読と朗読は違うのよ、本当に自分の心に入ったものを相手の心に届けるためには、自分がちゃんとわかってなきゃいけないのよって言ったら「ふうん」って

朗読って極端に言えばへたくそが一番いいんじゃないかと、自分の為に本を読んでくれる、そのシチュエーションがうれしんですよね、うまい必要はないんですよ、声って。だから聴くことは生理的な喜びだと思うんです。今の人たちは発信することがエライと思ってる。でも聴くってものすごいエネルギーいるし、クリエイティブですよね、人の話を聴くことで自分がどんどん変わっていくんだもの

能登半島地震が起き、ウクライナやガザでの戦闘も続いている。自分の頭で考える力と、目の前の人の命を尊ぶ心を、一人ひとりの子どもの中に大事に大事に育っていけば、子どもの言葉を育てていけば、いつか戦争のない世界が来ると信じていますとおっしゃるお二人

震災などの後、おはよう、おかえり、と言ったシンプルな言葉が宝物のように沁みる場面があって、あんまりごちゃごちゃ言わない方がいい時もある。過剰であったり足りなかったり、言葉ってなかなか難しんですよ

言葉を探すとは 聴くこと
「ふうん」の意味も知って、言葉の達人お二人のことばは、サラリと重いなぁ

 

 

やぎさんゆうびん

どうしてなのか?自分でも不思議なのだが、最近ひょんな時に口ついてでてくる童謡がある

しろやぎさんから おてがみ ついた
くろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきのてがみの ごようじ なあに

くろやぎさんから おてがみ ついた
しろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきの てがみの ごようじ なあに

どうして今ふいに口ついてでてくるのかわからないけれど、お天気のいい日が多いように思われる・・も何の根拠もない、不思議

根拠がないと言えば、この歌はいつ終わるんだろう?このあと3番はあるんだろうか?と、小さい頃は何の不思議にも思わなかったことが妙に気になり、ネットを見たら・・・

やっぱりおんなじこと不思議に思う人いるんですね?ずっと双方のやぎが読まずに食べっちゃったら、手紙の内容が伝わらないままなんだろうか?と言う疑問もあり、実は三番目の歌詞があると噂は立ったが情報は得られなかったと(笑)
なので一番→二番→一番→二番・・と延々と続くらしい、それもねぇ~何だか
一部に幼稚園の先生が、あまりに子どもに聞かれるので、三番として「くろやぎさんからお手紙とどいたしろやぎさんが、こんどこそ食べずにちゃんと読んでお返事した」と創作したという話もあり、それはそれでよかったんじゃないですか?みたいなご意見も載っていました、平和だなぁ~

因みに作詞は まどみちおさん・作曲は 団伊玖磨さん、笑いながら口ずさんで、なんだかほっこりするいいお歌です
つい最近の事はとんと忘れる昨今!よく覚えてるなぁ、この類の童謡の歌詞・・・です

じぶん(相田みつをさん)

  いま ここ
  じぶん
  いまここじぶん
  それを
  どう充実させて
  生きるか
  あるいはむなしく
  生きるか
  それをきめるのは
  いまここの
  じぶん     

         みつを

足利の相田みつをさんの言葉は、ふとした時にふいっと出てくる
名産の最中の包装紙も、箱の中の一片の相田みつをの言葉も、いつも身近に育った私には、すんなり「あぁそうだなぁ」と思ってしまう馴染みがある

東京の美術館が閉じると聞く。残念でならない・・が、私だけでなく人々の心のどこかにふいっと、ひょんな時に思い出されるに違いない
相田さんのかつての制作中の写真
相田みつをさんが墨汁をプラスティックのお風呂の手桶にいれ左手に、畳に座ってイザッ!と筆走らせ、和紙に向かう姿が懐かしい

普通だけどすごい人!
普通だからすごい人!
普通でもすごい人!
失礼だけど 本当にすごい人!

どの一片の言葉も、新しくて忘れない

セロリのいつもの

 

セロリを買う時は葉っぱもよく見て、柔らかそうでフサフサのを買います
セロリだけのコンソメスープにしたり、必ず作るのがご飯のお供
今日は桜エビがあったので、ホロホロにつくだ煮風
桜エビの色がキレイなのでお醤油使わず薄い塩味だけにしました
炊きたてご飯にこれだけでいいくらい!(ちゃんとお肉も副菜も食べますけど)
セロリの葉っぱは面倒でもサッと湯がいて、色鮮やかにしてから短時間炒めるのが我が家風。みんな大好き小さなおかずです

映画鑑賞と周術期の口腔ケア講演ご参加ありがとうございました

先日は「ケアを紡いで」映画自主上映と、周術期口腔ケアの講演にご参加頂き
貴重な日曜日にありがとうございました

歯科医・歯科衛生士さんだけでなく、様々な職種の方がご参加下さり、本当に有難うございました。
周術期口腔ケアはその第一人者、県立静岡がんセンター口腔外科部長・百合草先生にお願い致しましたが、実践しておられる口腔支持療法に皆さま身を乗り出して聴いて下さり、大変意味ある学びを頂戴しました

当院は1998年、熊谷崇先生が作られた歯科予防の会発会から参加させていただき、その後オーラルフィジシアンにて内科的歯科医院として、歯科は生活者医療であるから患者さんの背景やお人となりをよく話しを聴いて、対応することをポリシーに参りました
先日、百合草先生のお話しでも「医療の主人公は患者さんなので」と、がん治療中の患者さんと十分なコミュニケーションをとり、画一的でなくお一人お一人の状況に、丁寧に医科の専門医と情報共有し、少しでも召し上がれるように対応していますとのことでした

お口のなかの状況がいかに全身と相関するかは、只今も大変な被災地を見ても明らかなことで、とはいえなかなかにむずかしいことでもあるのが現実です

2004年都内にて、百合草先生の前任者である、がん治療における口腔ケアのパイオニア大田洋二郎先生の、初の医科と歯科の講演会を聴いていただけに、太田先生の急逝もあり、いかにここまで来るのが大変であったか計り知れませんが、引き継がれその道を更に高めて、がん治療中の患者さんに貢献なさる百合草先生のご講演には感慨深いものがありました。ご参加者皆様がじーっとスライドに見入ってお話し聴いてるご様子に、ご依頼してよかったと思いました。各分野の方々が持ち帰られて、お役に立つことを願っております

ゆずなさんの意志で企画された映画「ケアを紡いで」は、刻々と静かに画面に映し出される文字とともに、現役ナースのゆずなさんががんに罹患して、取りまく状況が大きく変わるご様子を、丁寧に丁寧に画面の文字、ゆずなさんのつぶやき、静かな音楽で追うので、時々涙する参加者もお見受けしましたが、ご存じなかったAYA世代の行政支援の空白の現実など、皆様集中してご覧になって下さっておりました
映画上映には多少のためらいもありましたが、メッセージ性の高さに圧倒され、是非に御紹介したかったのでした。「知らないを知ってる!に変えるだけで、見方も変る」「引き出しに入れておくと、アッあれだ!と気づくからいろんなこと知ってた方がいいよ」院長の口癖でした。歯科は患者さんの背景知らないと何もできません

アッと言う間の日曜の4時間でしたが、皆様からあたたかい言葉を沢山頂戴し、周術期口腔ケアも映画もご紹介出来て良かった!と思いました。百合草先生のお話しもっと聞きたいというご意見いくつも頂戴しました。ある方からは、映画の上映希望も伺いました
この日に至るまで日々の診療お忙しい中、早乙女先生、松野先生には何から何まで大変お世話になりました。このお二方がいらっしゃらなければ実現できないことでした。(株)クレセルさんにも大変お世話になりました。

初めてのことで不十分な対応もままあったかと思いますが、いらして下さった皆様ありがとうございました。遠くまで帰られる方々も、ご参加大変ありがとうございました
畑の大豆の場面のように、あちこちで種まきいただいて、希望の芽が出ますことを祈り願っております

「ケアを紡いで」 8月のを再掲載させて頂きます

昨日(令和5年)は恒例の24時間テレビ。
途中で見ましたら、丁度車いすテニスで金メダルの小田凱人君が出てて、まぁ爽やかで、しっかりもの言うステキな若者でした。
その彼も、足の骨肉腫で大変な治療経て抗ガン治療にも耐え、副作用に傷つき悩み耐え、サッカー少年だった小田君は、車いすテニスの御大をテレビで見て、「やってみよう」と思って自主練始めたのがきっかけと。壮絶なトレーニングをテレビでみました。スゴイ!

その後肺転移もあったとは知らず、本当にこの小田君ってスゴイなァと、つくづく感心しました、金メダル取っても奢ることなく、同じ治療中の子供達に車いすテニスを教えていきたい・・と動いているようです。希望ですね。大いに拍手を送り応援したいと思いました。

表題の「ケアを紡いで」は、現役ナースが口内炎と診断されていたものが症状出た時には進行した舌癌でその上、脳に転移。身体的ご不自由が出てきてナースの仕事をあきらめざるを得なくなるも、同僚ナースに助けられ、様々な支援を受けられるようになっていく「つながる」お話しです。

ご存知のようにこの15歳から39歳のAYA世代、公的助成は大変少なく、満足に治療や生活支援が受けられない世代と聞きます。

しかしながら、この映画では同僚ナースのお力により、地元のNPOに繋がり、その代表女性が行政に掛け合って下ったことにより、主人公ゆずなさんは援助を受けられるようになります。しかし病状は待ってくれずお別れを迎えるのですが、それまでパートナ―との前向きな姿勢や、希望を叶える為に力を貸す人々、取り巻く人々のあたたかい輪が、糸を紡ぐように伝わってきます。

私は夏前に拝見したのですが、若者が罹患して、行政のサポートない現状も何も知らないことだらけだったのと、優先すべきことが優先されていないこの国の現状、二人に一人が罹患する今、小児がんもそうだけれど、このAYA世代の問題は大きいなァ~と目の前に問題を突きつけられていっとき涙止まりませんでした。
知らないままがいいこともあるけれど、知って動いた方がいい事ってありますね。他人事ではないですね

今度の(令和6年1月)28日㈰・お茶の水トライエッジ・カンファレンスルームにて、この映画を有志の方々と自主上映致します。お申込みいただいた皆様ありがとうございます。一人でも多くの方にゆずなさんからのメッセージが届くことを祈っております。コミュニケーションギア歯科に詳細あります

映画のご案内は https://care-tsumuide.com

わかるわかる 川柳

思わず笑ってしまった・・
中年?高齢者?の川柳投稿 

  ☆妻の名を 呼んだつもりが ネコが来た

  ☆同窓会 アルバム持参で 顔確認

  ☆どの顔も 詐欺師に見える インターフォン

  ☆脱マスク 余計わからぬ 誰だっけ?

  ☆痛いのは こことあそこと あら全部

なぜか男性からのつぶやき投稿が多いみたいです・・

「聞く姿勢」ない息苦しさ・・

心療内科医の海原純子さんは、アルバムを出す歌手でも居られます

昨年流行った「うっせぇわ」を初めて聴いた時アメリカの黒人労働歌を思い出したそうです。大人がこの歌を聴いてこの叫びに共感してしまうのは、長引くコロナ禍の影響も強いんだと
海原さんは企業の産業医の経験から、コロナで精神的に不調を抱える若い人達が増え、管理職のパワハラはじめ「コミュニケーション不足」への不安が際立ち駆け込んでくる人が増えたと仰っています
我慢したり、聞き流したりしながら適応してきた人たちが限界にきている。立場が弱いものは職を失う恐れもあり、長く我慢してきたものが破裂しかかってるように見えるとも

働く人のストレスに対し、日本社会は長く対症療法、ストレスは発散させよと言う文化だった。飲みに行ったり、買い物したり、ジムで体を動かす等個人に気晴らしをさせるだけの解決法しか提案できなかった
さらに組織側は、ストレスの原因を取り除くという本質的な対策が乏しかった為
我慢して働く、発散する、また我慢して働くこのサイクルがコロナで機能しなくなったとおもわれると

事態を悪化させているのは、今の日本の風潮「聞く姿勢のなさ」
例えば、コロナで成人式が出来なかった若者が、不公平感を抱いて50代に「昔の人は何でも出来て良かったですね」と言う。すると「昔は昔でどれだけ大変だったか知ってる?」と、すぐに返されてしまう!こういうことなんじゃないのでしょうか・・と海原さん

☆「ああ、そうだよね」と言う言葉を挟む余裕がない。共感まで行かずとも、一度相手の言葉を引き取ってみることができず、すぐ自分の意見や信念を言いたくなってしまうのですとおっしゃっておられ、ハッとしました

「今の仕事が辛い」と相談すれば「でもあなたが選んだ仕事なんだから」と返されたら、話が次に進まず、本人には困惑しか残りません・・

☆「相手の話を一度受けとめる」と言う聞き方が必要なんだと、たまに叫んで歌いたくなる、日本の息苦しさがこの点にもあると「聞く姿勢のなさ」を指摘しておられ、自分にも思い当たること多く、そっかぁ~と反省しきりです

「ああ、そうだよね」と一度引きとってみる、「そうだよね」私も心がけたいと思います

 

寄る辺ない?

元日の、想像絶する地震、津波による大被害・・
肩寄せ合いお布団もない寒い体育館で、身を寄せる人々。高齢者、医療的ケア必要な方、透析患者さん、がん治療中の方・・どうしてらっしゃるんだろう・・と心配がきりがありません

水不足から、飲食も出来ず、歯ブラシはもちろん、入れ歯のお手入れも出来ず、おっつけ感染が広がって第二フェーズに入るんじゃないかなぁ・・と思っていたら、やはり介護現場の看護師さんからそのような悲痛な叫びが翌二日にありました。大変なことになった・・せめて自分は普通に丁寧に、感謝して暮らすだけだなぁと思いながら、ニュース見るたび涙がとまりません
時間経ってたくさんの現場からの画像見るたび、言葉を失います
そんな中、90歳のご婦人が損壊した家屋から救出されたニュースに、人間の底力と奇跡に感動もぬぐえません

ふと「寄る辺ない」と言う言葉が口ついてでてきて、使う必要もなかったからと言えばそれまでですが、まさにそうでらっしゃるのだろうな思い、あらためて調べて見ました

寄辺無 (寄る辺ない)
  寄る辺→頼り、身を寄せるところ
  寄る辺ない→頼りとするところがない、身を寄せる所や人がない

  置いてけぼりをくったような
  からだを風が吹き抜けるような
  心細さ
  寂しさ
  孤独な気分
  空虚
  荒涼

調べてでてくるのは希望を失った寂しいものばかりです

遠くにいて心配し祈ることしかできない私ですが、「共にいます」と言うことは出来ます。「そんな簡単なことじゃないよ」と言われそうですが、それでも「共にいます」と言うことは自分の今に感謝して丁寧に生きることしかできないけれど、「新年を祝ってる最中に不意打ちくらって大変なことでした、怖かったでしょう。みんな傍にいます。応援団はたくさんいますよ」と思いを寄せることは出来ます。毎日祈ることも出来ます。普通に頂ける食事にいつも以上に感謝していただく事も出来ます

どうぞ大変なご辛抱ですが、「共にいます」と言うたくさんの方が全国に居られるでしょうし、現場で尽力くださる各部署の専門の方々にも、皆応援と感謝をお届けしてると思います

ニュースでは1週間経って、地元の方々やご近所の方々が自然と集まって、ご不自由な中で自主的に動き始めてらっしゃると知りました。困難極める中子どもも交えてスゴイことです。私達に出来ますでしょうか?

寄る辺ないでしょうが、見えない応援団がたくさんいます
どうぞ踏ん張って下さい

お正月のお話 (アーユスふゆの栞より)

一月一日
年の初めの最初の第一日、この日を元日と言います
一年の計は元旦にあり
と言う慣用句にある元旦と言う言葉はその日の朝、つまり
元朝のことを特別にそう呼ぶのです
年の初めと言う意味の言葉には新年とか
新歳、新春、新玉(あらたま)などがあります
陰暦では新年と春が殆んど一緒になるので
春と言えば新年のことを指したのです
陽暦を用いる現在も「初春」とか「今朝の春」「明けの春」と
いえば新年を意味する問い習わしが残ったのです

一月には睦月と言う異称もあります
「むつき」「むつみ月」「むつび月」などと読みます
現在の陽暦でいえば二月ごろになるのですが
二月はその朔日(ついたち)から如月(きさらぎ)と呼ぶ
これも習わしとされています

私たちはいろいろな決まりごとのなかで暮らしています
これを煩わしいと思うか、面白いと思って生かしてみるか
そんなことを一年の初めにかんがえてみるのも
一興ではありませんか        (佐山哲郎)

皆さまの健やかな毎日と、楽しくご活躍なさいますよう
お祈り申し上げます
本年もよろしくお願い申し上げます

・こんなのんびりした原稿を書いた元日の夕方に、能登半島で大地震発生!火事の発生に驚くまま夜が来て、二日朝起きて見れば相当な延焼の跡、家屋倒壊、道路の寸断、停電による不都合の数々・・心が痛みます
思い出せば阪神大震災も成人式の頃だった・・と友人の言葉に「寒くて大変だよね」とため息つきつつ、心配ばかり募ります

被災された年配者が、「命残ったんだから、良しとしなきゃね」とつぶれた我が家を見ながらおっしゃって思わず涙しました・・・
いっときも早く交通や物流が戻って、被災した方々に支援物資や環境が少しでも戻ることを祈るばかりの、2024年新しい年の幕開けになりました・・

思えば東北地震の際、当院に補充用としてあった口腔ケア用品を、とりあえず段ボールに詰め「肺炎が心配だから、高齢者多い地方で入れ歯の方も多いから、入れ歯洗浄剤と義歯ブラシ、義歯ケースもありったけ入れてあげなさい」と、院長が誤嚥性肺炎含め感染症を心配して手配したことを思い出す
メーカーさんの協力得て、真っ先に段ボール3箱くらいお送りしたので、現地の同じグループの先生には「みんな喜んで、助かっています」と電話頂いた・・

その後しばらくしてその先生から「子供用のちゃんとしたフッ素が入ったペーストお願いしていいですか?」との電話
聞けば、お食事も充分でない上、ぐずる子供や状況に困惑して落ち着かない子供についお菓子をあげてしまう状況がある。せっかく歯科の定期メンテナンスの習慣つき、食後に歯磨きする習慣ついたのにもったいなくて・・とのこと
すぐ子供用のフッ素ペーストと歯ブラシを再び段ボールに詰めて、機械メーカーの社長さん自ら運転して小学校に届けて下さった、みんな必死でした
その時の先生ご自分の診療室全壊したのに、その後見事に高台に移転開業され、予防の習慣を取りもどすべく、頑張られて現在に至っておられます

元日の不意をつく大きな地震にそんなことを思い出しながら、自然の前に立ち尽くす人々を見て、当地の方々ばかりでなく、自分にも起こる問題として知恵を出し合い、助け合って乗り越えていく問題なんだなと、あらためて思っても実際の凄さは想像だに過ぎない・・
医療的ケアが必要な方も居られ、今後高齢者が増えればおっつけみんなケアが必要になる現在、その時どうするか・・!
喫緊の課題だと自分も含めつくづく思った年の始まりでした

2024年しょっぱなから突きつけられた現実
寒さ厳しき折、ご不自由の中にいる避難されている方々、被災された方々の平安を願い、ご無事を祈るばかりです

朝霞の名前の由来





昭和57年12月より令和2年12月まで開業させて頂いた朝霞市
その町の名前には東京ゴルフ倶楽部が、大きく関係していたことは聞いておりましたが、そのことを記した記事が手元にありました。それによると・・・

東京の地価高騰で、駒沢からの移転を決めた東京ゴルフ倶楽部。1929年(昭和4年)現在の朝霞市に新天地を求めた
当時は「埼玉県北足立郡膝折村」と言う名で、川越街道の宿場町「膝折」の名は、室町時代の逸話にさかのぼる。追っ手から逃れてきた武将の馬が、ここで膝を折って息絶えたことに由来するという
そんな膝折村に、国内最高峰のゴルフ場がやって来る。同時期に村から町になることも決まっていた膝折村ではこの機に名前を変えることとなった

東京ゴルフ倶楽部は「プレジデント」(のちに名誉総裁に呼称変更)に皇族の朝香宮鳩彦(やすひこ)王を迎えていた。朝香宮家が戦後に皇籍離脱するまで暮らした自宅が、アール・デコ様式の代表建築と言われる現在の東京都庭園美術館(港区白金台)である。(文頭の5枚の写真は、つい先日、知り合いの後輩先生が白金で撮影くださったものです)
この皇族のゴルフ場が移転してくるということで「あさか町」に。漢字まで同じにするのは畏れ多いと「朝霞町」となった

東京ゴルフ倶楽部のコースには、贅の限りが尽くされていた。現存していたら世界的な名コースに挙げられるのではないかと語るゴルフ関係者も少なくない

朝香宮から「朝霞」に改称して構わないとの許しを得た、と言う内容の東京ゴルフ倶楽部からの通知が、朝霞市博物館に賞状ほどの大きさの文書として保管され朝霞市の指定文化財になっている と言う興味深い記事でした
ちなみに「膝折」と言う名は、朝霞市内に現存しています

皆さま今年も、「徒然ブログ」お読みくださいまして有難うございました
おからだ専一になさって、よいお年をお迎えくださいませ

 

 

メリークリスマス!

ホンダ研究所のツリーが点灯され、師走の忙しない夕方にホッとさせてくれています。小さい子が「キレイ!」とはしゃいで近寄る様子に、こちらまで和やかで嬉しくなります

テレビで戦争の画像を見るたび、小さい子どもふくめた人々の劣悪な状況見るたび心痛む今日。戦いも、命の危険もない安全な国、日本かもしれないけれど、このままでいいのだろうか。世界で起こっていること、そして今永田町で起こっていることに矛盾を感じ続けた一年と、あの大竹しのぶさんもコラムに書いています
物価高騰に振り回され、政策の行き当たりばったりに振り回され、温暖化による自然災害に振り回され、多くの人が悲鳴をあげる。裏金の疑いのある議員が、国会で内閣不信任案が否決された瞬間に不敵に笑った時に感じた、何とも言えない不快な感情(同じ事私も感じました)と大竹さんのコラムは続き、そして考えよ
う、いろんなことを考え、感じ、学び、発言していこうと続きます

自分の今の幸せをかみしめるとともに、世界の人々が一人でも多く幸せになることを、少しでも早い世界の安寧を祈りつつ、このツリーが毎年眺められる幸せに
感謝したいと思います。

この光が世界中に届きますように・・
メリークリスマス!

失敗学会

畑村洋太郎さんと言う方が理事長の、本当の学会です。
最初目にした時冗談かと思いました・・。

畑村さんは東大修士課程修め、日立製作所に勤務した機械設計の技術者だそうです。入社して初期教育を受け実習を経て、知識や経験を受け身で教わったと。
しかし本当の意味での知識や経験は、自分で考え、やってみることを通して、能動的に学ばなければ身につかないと感じたそうです。

だから技術者は新しいものを創造しようとすると、殆んど失敗する。失敗を恥だと感じ、目を背けていると繰り返す、「失敗は失敗のもと」だと。

失敗を通じて学び取ったことだけが次の「成功のもと」になるから、失敗との付き合い方が大切だと思い、技術者に限らず多くの方に当てはまることもあって2002年に「失敗学会」を設立したそうです。
未然に防ぐ方策を提案すると成果は大きく、「どうでもいい失敗」の数は必ず減り、ダメージは抑えられるそうです

日本が最も学ぶべき失敗は、11~12年に事故調査・検証委員会で委員長を務めた東京電力福島第一原発の事故で「あり得ることは起こる。ありえないと思うことも起こる」「見たくないものは見えない。見たいものが見える」が得た教訓だと仰っておられます。

つまらない失敗がしょっちゅうの私
失敗は成功のもとなど、浮かれている場合でないとつくづく思い、「見たくないものは見えない、見たいものが見える」に深く感じ入りました

生きているということは  永六輔・中村八大 永六輔/デュークエイセス

生きているということは
誰かに借りをつくること
生きていくということは
その借りを返してゆくこと
誰かに借りたら誰かに返そう
誰かにそうして貰ったように
誰かにそうしてあげよう

生きていくということは
誰かと手をつなぐこと
つないだ手のぬくもりを
忘れないでいること
めぐり逢い愛しあいやがて別れの日
その時に悔やまぬよう
今日を明日を生きよう

人は一人では生きてゆけない
誰も一人では歩いてゆけない

「頑張ってね」と「頑張ってるね」

(コラム・旅人よ)より  文:晴日

人を励ますときの、一番ポピュラーな言葉が「頑張って」である。しかし、この「頑張って」は、言葉をかけた人の気持ちに反し、時に相手にプレッシャーを与えたり落ちこむ原因にもなるという言葉である。
かつて少々かじったカウンセリングの講義でも、濫用してはならない、相手の状況によっては注意が必要であるというのだから厄介である。そこで、「頑張って」に代わる励ましの言葉のほんの一例を紹介したい。

「うまくいくといいね」
これ以上の努力を強いるプレッシャーを与えることなく、相手の結果に期待してる気持ちが伝わる言葉。「期待しているよ」ということばもあるが、これは自分にとっての良い結果であって、相手にとってのそれではないニュアンスを含んでしまう。

「無理しないでね」
相手が十分に頑張っていることを理解し、その姿を労う気持ちが伝わる。自分のことを心配してくれているという優しさを感じる言葉である。やはり思いやりの言葉はいいものだ。

「応援してるよ」
ともかく頑張ってると、孤独感に陥ることもある。そんなときには、心強く安心できる言葉。いつでも自分の味方でいてくれる、そんな気持ちになるのでは。

「頑張ってるね」
これって、意外に見落としがちな表現ではないだろうか。相手が頑張ってると理解しても、ついつい「頑張ってね」と声をかけてしまう。もっと頑張れと言われてる気がして、時として今の自分ではまだダメだという気持ちになる。頑張っている自分をちゃんと認めてくれているという言葉は、更なる動機付けになるのだ。

人間関係も言葉の選択で大きく変わる。ちょっとした一言が相手の心に宝物のように響く。ならば、励ましの言葉は、相手への言霊となって伝えたいものである。これまで僭越にも「頑張っている」と認めた方々に向けた数々の言葉を振り返りながら、私自身が一番考え耽っている。 文:晴日

子ども

批判ばかりされた子どもは
非難することをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは
力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは
ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは
鈍い良心のもちぬしとなる
しかし、激励をうけた子どもは
自信をおぼえる
寛容にであった子どもは
忍耐をおぼえる
賞賛を受けた子どもは
評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは
公正をおぼえる
友情を知る子どもは
親切をおぼえる
安心を経験した子どもは
信頼をおぼえる
可愛がられ抱きしめらられた子どもは
世界中の愛情を感じとることをおぼえる

「あなた自身の社会スウェーデンの中学教科書」から抜粋 川上邦夫訳 新評論

20-20-20の法則 大事ですよと・・

途中で見た眼科医の話です
老眼に悩んでいる私、スワッ何事!、と見入りました

内野先生と言う眼科の女医さん、ソフトな話しぶり・・

「今ね、アメリカで20-20-20の法則って言うのがあるんですね
つまり20分ディスプレイ見たら
そこから目を離して
20フィート(6メートル)先を
20秒間意識的に見ましょう ってだけなんだけど

目の疲れを取るのに、とってもいいと思います・・とソフトにおっしゃって💓

わすれないでやってみようと思いました
簡単そうでいいでよね、要はやるかやらないか・・
やってみようと思います、歯も大事ですが、目も大事です

国産製麻農家さんのお仕事を知って 

(今回大麻に近い成分の入ったグミ事件が起こるとは思わず、サラメシの番組で神事に使用する、国産製麻を育てる農家さんの存在を初めて知り、原稿書いておりましたら事件報道。かなり躊躇しましたが、原稿書いた時のままと、その後事件が起こったことも含め書いております)

思いがけず見た「サラメシ」
なんと大麻農家さん(そのようなご案内)のお昼ご飯だった・・

大麻農家と聞いてびっくりしたのは、私だけじゃないと思う、だから番組では大麻→大きな麻、お仕事は国産精麻を育てることと紹介下さった

「ぬさ」と言われてすぐあれね!と言う人は少ないと思う。神主さんなどが、パサッパサッと振るはたき(失礼)のようなもの、「幣」と言う漢字で表記される。このパサッとした部分が「精麻」だという

伝統を守る、神事に不可欠な精麻を作るのは、ほとんどが手作業で、50アールの畑に数十万本植えるらしい。大きく育て葉と根を取り、100度の熱湯に15秒入れた後乾燥するという、大変な作業中の食事風景がその日のサラメシだった
この作業、毎年許可を取ってなされるんだとか

いろいろ誤解や、監視カメラ設置などの苦労もあったが、漸く理解されるようになり・・と大変な農作業の間のインタビューにも、言葉を選んで話される誠実なお仕事ぶりに、知らないことのみ大かりき・・と、反省しながらサラメシに感謝だった

この原稿を書いている時に、大麻入りグミを食べた人が、下痢や嘔吐し病院に運ばれる騒動が起きた。このグミに入っている大麻は違法ではないという・・。グミと言えば子どもだって食べるポピュラーなもの、口に入るものなのに、線引きはどのようにされているのだろうか?
政府は慌てて調査に乗り出したらしいが、偶然見たサラメシの、神事に使う大きい麻・精麻を作る農家さんのご苦労聞いていただけに、誤解が生じないといいなぁと祈るばかり

そう言えば9月8日の新聞に気になった記事もあった「政府改正法案・医療用大麻解禁を検討・乱用防止に使用罪新設」なんだか気になってとっておいた記事。てんかんの治療薬など大麻由来の成分を使った「医療用大麻」を使えるようにする一方、乱用を防ぐため、罰則付きの使用罪を新たに設けるという記事だった
厚労省は2019年に臨床試験(治験)に限り大麻由来の成分を使えるとの見解を示し、国内でもてんかん薬の治験が始まってるそうな。法改正により、医薬品に使える大麻の成分を規制の対象から外し、有効性と安全性が確認され、薬事承認を得れば使えるようにするとの9月初めの報道だった

そして現行法は大麻の所持は禁じているが、使用は禁じていないとある。その記事にあったあった!最初に書いた神事に使用する製麻の事。大麻草は衣類や神事などに使われることがあり、栽培農家が刈り取る際に大麻の成分を吸い込んでしまうことなどが法制定時に考慮されたとされる・・と曖昧な表現となっている

さて今回のグミに含まれた大麻の成分による被害で、厚労省はどう対応するのだろう、ある病気の医療的価値はわかるが、曖昧な表現は誤解と勝手な解釈を呼びとても怖いと思う、ここ数日の報道では、この手のお菓子?が出回ってるらしいと報道されている。お馴染みのグミだけでなく、クッキーもあり、どれも一見おいしそうだけど恐ろしく高い!
大麻は「ゲートウェイ・ドラッグ」と呼ばれまさに入門薬物であり、若者の間での広がりが心配され、重大な健康被害が懸念される・・。

この混沌とした世の中にあって、イライラも理不尽なこともなにがしかあったり、どうにも行き場のないおもいもあると思う、だけれども薬物はいっときだけ慰めてくれるのでなく体を蝕む。そこから這い出るのはとてつもなく大変と薬物経験者の報道から聞く。どうか手を出さないで欲しい。みんな一人ではないです。必ずあなたをおもう人はいるからと信じてSOS出して欲しいと思います。
(そういう訳でサラメシさん、話が飛んじゃってゴメンナサイ。「幣作り」の方々には大変な中、頑張って頂きたいと願います)

共感疲労 深追いしないのも手 海原純子さん

戦争、事件事故など容赦なく飛び込んでくるニュースの波を避け「ニュース離れ」や「ニュース絶ち」「ニュース疲れ」と言う言葉が生まれてるそうです

このところ、ミサイルが飛んでくるところを一般の人が撮影して、ネットなどに流したりと、リアル感が昔と全然違います。暗いニュースが多すぎます。加えて日本では今、性加害のニュースも目立ち、そんな痛みに対する認識がニュースの発信者に必要ではないかと危惧される毎日、ニュースに自分の境遇を重ねてしまうこともありそうです

「共感疲労」と言う言葉があり、医療や・看護の現場で患者さんに共感することによって、自分も疲れてしまうというものらしい。ニュース報道でも、現場の感情が受け手に伝わり、疲労を起こすことはあり得ますと、心療内科医の海原純子さん。
久しぶりに紙面で拝見した海原純子さん、心療内科医であり日本ストレス学会理事、いっときジャズ歌手もなさってらしたと記憶する柔らかなドクターです

その海原さんが、つらいニュースを前にして、どうしたらよいですか?の質問に答えて・・
☆誰かと一緒に、あるいは一人きりなら喫茶店などでニュースを見れば、自分だけが傷ついてるのではないと状況を客観視できそうです・・と
☆読んでつらそうなニュースは見出しだけで見て、クリックしないのも手でしょう、記事全文を読むよりは深手を負わずに済み、世の中の動きもつかめますよと

アメリカのポジティブサイコロジー医学で言われている「3対1の法則」を知っていますか?一つのネガティブなことに出くわした時・お茶を飲む・音楽を聴く・花を飾るなど心のポジティブ部分を増やす3つのことをすると、マイナス感情のスパイラルに陥りにくいというものですと、何となくわかるなぁ

そういえば最近若い方が、花屋の店先で、結構時間かけて一本大切そうに選んでるところに出くわすことが多い。今はお花も高いからだけど2本位を、本当に時間かけて選んでいる、どこに飾るのかなぁ~と思って気になりながらあの若い方お花を飾るんだ!と思うだけで、ステキだなぁ~と思って見てただけだけど、それが心を落ち着けているんだなと、海原さんの提案になんだか納得しました
時には若い男性が選んでいることもあったりして・・
お花を愛でる時間も大事だけど選ぶ時間も、もっと大事なのかもしれませんね

久しぶりに緑茶を入れようかな・・

今年もルバーブ煮ました

毎年今頃になると、池袋のデパートの野菜売り場に並びます。ほんの少しの間なので出会えればチャンス!

今年も用事の帰りに寄ったら「あったあった!」ルバーブがありました。その横のおっきなトマトが今年は物価高で二つで600円!高~い!
ほんとにこの頃の物の値段にはビックリです!ブロッコリーだって一房300円位もするんですから・・。
それなのにルバーブ700円は安くはないけれど、ジャムにすれば何日も楽しめます。

それに、あっという間に煮えるけれど、そのルビー色に煮詰まっていくさまを見るのが、ドキドキするほど美しい。1センチくらいにルバーブを切ってると、まな板が赤くなるほどですが、すぐ洗えばOK!そんな工程も楽しいルバーブです

そしていつもジャムつくる時は、結婚祝いに大学のクラスメートから頂いた「ダンスクのホウロウのオレンジ色の鍋」を使います。その頃は思っても見なかったけれど、ホーロー鍋が重く感じる!昨今、歳とったんですね(笑)

何もジャムなんて買えばいいじゃない?の声が聞こえるけれど、このルバーブのジャムはあっという間にできて、その煮ていく過程が美しくてドキドキもので、その瞬間を楽しむために煮るのかもしれません。

何につけて食べようかなぁ~。お紅茶はいつものLadyGreyです。

~医療的ケア児とその家族を支える取り組みについて~

ようやく子ども家庭庁ができ、「医療的ケア」の必要なお子さんに光が当たってきました。もっと早くにと思いますが、それぞれ現場で関わる人々が繋がるきっかけ、繋がる速度が速くなればと期待されます。小児がん・子どもの難病・ドラッグラグ等などたくさんの問題を抱えています。

この度、和光市中央・坂下・南公民館の共済事業として講演会が開かれます
12月3日㈰「医療的ケアの必要な子どもたち」と言う表題です。講演者は、内多勝康さん、お名前をご存じなくとも、写真ごらんになれば「あ~あの方・・」でしょう。元NHKのアナウンサー、ニュースを読んでいた方です。社会福祉士の資格を取り、NHK をご退職後、都内の「国立成育医療研究センターに新設された、医療的ケアが必要な子供と家族のための短期入所施設「もみじの家」のハウスマネージャー」に就任されご活躍中です。

私共は10年前から、病院で入院中の子供達に寄り添い、医療行為にも同伴する訓練された「ファシリティドック」の活動に参加しています。
そして今、国立成育医療センターにも、マサと言うファシリティドックが活躍中、入院中の子供達の人気者になっています。

医療的ケアの必要なお子さんは元より、ご家族の日々に、そのごきょうだいの日々に心寄せるために、実情を知り、何が必要かどうしてさし上げたらよいか、内多さんのお話伺うのを楽しみにしています。

ようやくこども家庭庁が動き始めたこの時期、タイムリーにこのような企画を下さった和光市公民館の方々に、市民で考える機会を下さったこと感謝したく思います。楽しみです。

※医療的ケアの必要な子どもたち
~医療的ケア児とその家族を支える取り組みついて~
12月3日㈰ 10時~12時
和光市中央公民館 
講師・内多勝康さん

中央公民館 048-464-1123 

 

 

どうぶつ はやくち あいうえお

岸田衿子さんのこの小さな本
なんとなしに、ふとした時 開きます

☆彡 つきのうさぎ
   もちついて
   しりもちついた

☆彡 やぎのやきいもやの
   やきたてのやきいも

☆彡 らくだのくらは
   まくらにらくだ

秋のお月さまは冴え冴えきれいですね。今焼き芋が大人気!お芋の種類も沢山あって見た目も味もお好み次第です。お腹いっぱいになったら、らくだの枕ですね
秋にちなんで3編選んでみました。
おっとっと、早口ことばでした。

おまけ・先日テレビで簡単に焼き芋が作れる方法やってましたよ。
サツマイモを大きいまま洗って、濡らしたキッチンペーパーで包み、にラップで包みます。600Wのレンジで3分チン、その後300Wのレンジで15分で甘くておいしい焼き芋ができるそうです。私は未だ試してないのですが、ぜひやってみようと思います。出来上がったら私はバターのせて食べます。カロリー気になりますが片目つぶって・・。

      

ことばあそびうた また 谷川俊太郎

かってくった

 いたかったら
 いたかった
 いたくったが
 いたくはなかった

 かゆかったら
 かゆかった
 かゆくったが
 かゆくはなかった

 うまかったら
 うまかった
 うまくったが
 うまくはなかった

 くさかったら
 くさかった
 くさくったが
 くさくはなかった