AYA世代

このブログでもご紹介させていただきましたが、昨年1月「ケアを紡いで」という映画上映と周術期口腔ケアの講演会をさせていただきました。映画「ケアを紡いで」はがんに罹患した現役ナースの自主映画で、いらしてくださった多くの方がそのナースがAYA世代ということで、様々困難に突き当たる現実初めて知りました・・という感想を上映後多くの方から頂き、周術期口腔ケアと共にご案内してよかったと思ったことでした
そうしたらお盆休み明け、こんな投書が新聞にあり目を止めました、ご紹介します

☆若年がんでできた履歴書の空白
       大学院生 サラ・クローリー(東京都 29)
15~39歳の「AYA世代」のがんを知っていますか。私は母国アメリカにいた4年前。25歳で白血病と診断され、骨髄移植を受けた
特につらかったのは、3年ほど働けなかったことだ。友人は就職したり仕事で昇進したりしていたが、私は治療に集中しなければならず「脱落」した。結果、履歴書には3年間の空白ができた。回復後、改めて就活を始めたら、採用担当者はその空白を消極的に捉えているようだった。取り戻すために大学院に入り、留学経験のある日本に再度留学して専門性を高めることにした
こうした体験はAYA世代では珍しくない。がんを乗り越えたのに、どうして希望する生活に戻れないのかと考えてしまう。だが、だからこそ得られたユニークな視点や強い信念もあるはずだ。私なら、粘り強く、仕事をやる気にあふれている。こうした利点を理解し、チャンスを与えてほしいと思っている。

関わっている小児がんの患者さんも、治療成果が見られ、学校に世の中に復帰したのにAYA世代になってから再発・晩期合併症などで進み始めた道が頓挫することも多いと聞く。治療中でもご理解が深まり、通学、学校生活や働き方を考慮頂ければ、通えたり仕事できる場合も多い
少しでも多くの方に知っていただいて、行政の理解が深まること、支えあいへの道が開かれることを心から願います