☆生きるということは「面」をもつことだ
繋がるとか、結ばれるとか、「糸」で束ねられた人の姿を浮かばせる言葉はたくさんあって、まるで裁縫箱のようである。「絆」も大切な牛馬を逃さないための「引き綱」が元の意味であったとか。そう言えば厄介な縺れも糸偏である
横に繋がったわたしたちは表面の上を巡り、転びそうな時は他者に支えられ、支えることもできる土俵を持つことが肝心であると著者は言う
「折々の言葉」鷲田清一さんが紡いできた様々な言葉の中から、日本文学研究者のロバートキャンベルさんが、琴線に触れた「ことば」三つをえらんだ一つ
縺れなどという言葉さえ忘れていた私
「土俵を持つことが肝心かぁ~」とふり返れば先日テレビで見たお相撲、海外からのお相撲さんが修行を積み、技を磨いて番付を上り、それこそ本物の土俵の上で堂々と勝負し、インタビューにびっくりするほど丁寧な日本語で、今終わった自分の相撲を語っている・・
意味は違っても、土俵が大事・・
横に繋がった私たちは表面の上を巡り、転びそうな時は他者に支えられ、支えることもできる土俵を持つ
つくづく、「面」ということを考えたことでした