当院の予防処置について

いつもお読みいただいて有難うございます。当院で主に研修しているSRPのことばかり書くので、PMTCはしてないの?と疑問に思われる歯科衛生士さんも居られるかもしれません。もちろん行っています。

縁上はPMTCで丁寧にクリーニングさせて頂き、時にはPTCも十分に行います。PMTCもSRPも共に必要です。
当院ではヤニとりは単独ではしておりません。何故ヤニがつくのか?ヤニはとれば済む事なのか?をふまえて禁煙支援をゆっくりと始めます。きっとご理解いただけると信じて。

PMTCもブルギッタ・ニーストレン先生に基本をまず教えて頂きます。ブルギッタ先生はアクセルソン先生の教えを継承なさる方ですから、理論も含めはずせません。
SRPの基本は「探る」→「掻き出す」と先日教えていただきました。
SRPは衛生士学校で習ったほかに、まず「歯石の探知」が重要と中山先生に教わりました。今まで当院の歯科衛生士で中山先生にご指導頂く前に「歯石の探知を知っていたものは一人もおりませんでした」。その探知する器具も初めての歯科衛生士がほとんどでした。
当院にも中山先生にお世話になる前はその器具はありませんでした。当院の歯科衛生士のほとんどが、学校にこの器具はなかったと言う事で、一人だけ見たことあるという歯科衛生士が居りましたが指導は受けてない・・が実情です。
アメリカが歯科衛生士の評価も高くプロとして独立した存在のようです。いきなりアメリカのようにはいかなくとも、少なくともというわけではありませんが、歯科衛生士が独立してオフィスを持てる国ですから学ぶべきことは山ほどあります。ですから何の為に歯科衛生士は存在するのか?単なるお口の掃除屋さんでいいのか?問い直す時期に来ていますし、問い直さなくては存在意義がどんどん薄くなってしまうと思われます。

お口はその方の食器です。割れた食器でお食事はおいしくありませんし、怪我もするし危険です。食器も大切に扱えば、また傷つかないように丁寧に洗えば長持ちします。歯も同じです。食べられてナンボなどと品の悪い事もいえませんが現実です。
当院のご高齢のお元気な患者さんは、ホームケアもよくなさり、メンテナンスも忘れず、その為か「ステーキ大好き」とおっしゃいます。
昔は総義歯になったら、短命と言われましたが、今では総義歯の方も、毎日の義歯のお手入れ、定期的な咬み合わせのチェックとお口のクリーニングで、おいしく召し上げれるようになられ、お元気なかたも増えています。

私達は生活者である患者さんが、恙無く過されるよう伴走するわけですので、定型のメンテナンスメニューはあっても、いつもそうではありません。
なぜならお一人お一人の生活状況とお望みが異なるからです。お話をよく伺い患者さんのご希望も伺い、ご存じないことは知らせしてさし上げ、その患者さんが喜んでケアを続けて下さることの支援に過ぎません。
メンテナンスをご理解下さってご来院いただく際に、その日の状況を直ちに把握して、予定どうりにするか、一部変更してその日の状況にそったメニューにさせて頂くかが大切です。提供する医療の主人公は他ならぬ患者さんご本人です。これを忘れずに拝見させて頂ければと考えております。

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