かくや

あちこちで豪雨の被害。老夫婦が一生懸命作ってきたりんごが一瞬にして駄目になってしまい途方にくれて避難する映像に、思わず涙してしまいました。どうしてさし上げたらいいのでしょうか。このところの土砂降りは悪戯すぎます。

こんな心痛めるニュースのあと、なんだか糠みそかき回したくなり、夕食用にきゅうりと大好きなにんじんを漬けようと塩で板ずりしていたら、糠床にキャベツの芯、きゅうり、茄子が少し日にちたって残っていたので、取り出して刻み、塩出ししておしょうゆをたらして揉み、生の生姜を刻んで混ぜ「かくや」にしました。このひなびた味は母のお得意ですが、段々私流もいい味になってきました。家を流された人々を思い浮かべながら、一日も早い平安を祈りました。お天気の神様、早く静かになってくれますように。

ふるづけに刻む生姜や朝ぐもり  鈴木真砂女                    受付 佐藤

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