今年はことのほか暑く!と言うより猛暑の連続だった・・
その夏の盛りに、茶道裏千家前家元の千玄室さんが亡くなられた、102歳でらした
茶道を通して平和の大切さを訴え続けられ、その背中を押したのは、第2次世界大戦で特攻隊員となった経験だったと伺う。戦友たちは次々と出撃して帰らぬ人となったが、裏千家の跡継ぎだった千さんには特機命令が出た。生き残った者の責務として、お茶を通じて世界の平和協調を訴えた。
提唱した「一盌からピ―スフルネスを」の意味を問うと、「世界中の人々が、お先にどうぞ と勧め合う心で一緒にお茶を飲む。一歩でも半歩でも自分が下がるという気持ちを持てば、けんかにならないということです」
徹底して行動することにこだわられた。国内外で献茶会の亭主をお務めになり、100歳を超えてなお海を渡り「平和、平和と言ったって、平和になりませんよ」と上っ面だけの態度を批判なさり「はっきり言ったら、みんな平和ぼけしてますわ。私はね、一番それを危険に思うの。いつ死んでもいいけれど、死んでも死にきれない」。その言葉を残されて旅立たれた・・と評伝にあった。
「After youですよ」折に触れ言ってらした言葉、テレビなどで毅然とされた、穏やかな、そして張りのあるお声が耳に残っています・・
After you・・