題名のない音楽会で「歯みがき」!?

紅葉も美しい11月の半ばすぎ、題名のない音楽会は「プロが熱血指導・金管バンドの夏合宿」でした
活躍中の上野耕平さんはじめ、若い活躍中の金管奏者たちが、子どもたちに熱血指導!
「音楽には色があるんだよ」と

手とり足取りご指導の後お昼のお弁当。そしたら食後、上野耕平さんはおっしゃった!
「歯みがきは?」
口ぽかん!?の子どもたちに、「食後は歯みがきしようよ。”カス”が楽器に入るよ」と
番組見ていた私も「エ~ッ!そんなこと言って下さるの!!」と感激でした。楽器にカスが入るヨ‥もそうですが、「歯もその演奏者の楽器の一部でしょうから、お手入れは当たり前」と思ってました
(そうでなくとも、プロでなくても食べっぱなしはダメですが・・)
思いがけずおっしゃって下さった上野耕平さんに感謝感謝

友人の金管奏者も以前から、お口の中、特に奥歯の状態、かみ合わせが如何に大事かは聞いておりましたから、これから金管楽器を頑張ろうという子供たちに、このような大切なこをおっしゃってくださって本当に嬉しいことでした
びっくりする子どもたちを前に、「じゃ、歯ブラシあげよう!」っておっしゃった上野さん、大事なことおっしゃて下さり有難うございました

きっとこの子供たち上達して、いい音出すようになりますね

FAST! 知ってることが大事!(R5・6年・今年2月に続き再掲載です)

FAST!

朝テレビでやっていたので、慌てて見ました
このFAST 実は20年以上前から待合室の、患者さんが良くご覧になる新刊本の横に、目立つようにファイルで置いといたものでした
脳卒中の気配に気づく「サイン!」です

F →face  お顔のゆがみ

A →arm  腕
      両手を前に出し、どちらかの腕が下がらないかどうか
      

S →speech  スピーチ・ろれつが回らない
            言葉が出てこない・・などないか

T →time   時間  ①上記FASTの症状が見られれば、少しでも早い 
          対応が必要です
          躊躇せずに救急車です→その際、
          ②もう一つの「タイム」
          ★その症状が ”起きた時間のメモ” があると
                                    救急処置に大いに役立ちます

このような文面で、大きく書いたファイルを、どの新刊本より目立つ様においておきました。「変な歯医者ねぇ」とよく言われましたが「知っておくと、存外役立つことってある」が院長の口癖でした。特に脳卒中の類や、くも膜下出血では時間が勝負です

当院では、禁煙支援活動もしておりましたから、喫煙は脳卒中のリスクの一つでもあるので、皆様がちょっとでも知って、頭の隅にあれば・・と思っての事でした。お役に立つことなく、緊急性がなければそれに越したことありません
久しぶりにテレビで見て、「アッ脳卒中のFASTに違いない」と思い老婆心ながら書くことにしました

番組では、お一人住まいの方が救急車に電話しようにも、「119」が出てこない方・・の例も紹介され、日ごろ傍から携帯を離さずにとも言ってました

又、「仮面高血圧」の方も居られるので、血圧を自宅で測る際、座って測るほか、立って測ることもして、比較下さいとも言っていました、違いがあるんでしょう、その違いに日頃のサインがあるんですね・・

又★自分で小さいカードに、名前・生年月日・緊急連絡先・治療中の疾患・服薬・アレルギーの有無を書いて、お財布に入れておくのはどうでしょう?と医療者からの提案もありました、役立つこと大なり!★救急安心カードですと

ストレスフルな昨今にこの寒さ、しっかり食べて水分もとられ、睡眠を十分とって、体を労わってやりましょう

★★令和7年2月、急な寒さと地方によっては大雪の現在。あちこちの番組でヒートショックや、脳梗塞のサインなどやってましたので、このブログも再々掲載させて頂きました

・令和6年も再掲載しました(令和5年初掲載でしたが、梅雨が明け再びの猛暑に他局でも再び「FAST]やっていましたので再掲載させていただきました
救急車どうしよう・・と躊躇せず、#7119に電話!と案内されていました)

人生後半にこそ読みたい秀歌(永田和宏さん)を読んで

細胞生物学者、歌人でもある著者・永田和宏さんが贈る秀歌とエッセイ

「人としての尊厳」

☆初めてのオムツをした日母が泣いた私も泣いた春の晴れた日
近藤福代 朝日歌壇2020・5・3

自分でトイレにも行くことがむずかしくなり、やむを得ずオムツをすることになった。母が惚けていてくれれば、オムツも抵抗なくされるのでしょうが、意識がしっかりしている老いがついにオムツに頼らざるを得なくなったときのショック。この一首では「母が泣いた私も泣いた」と親子がそれぞれ泣かざるを得なかったところに、人としての尊厳を奪われるように感じざるを得ない、容赦のない現実が端的に表れている

「老いのユーモア」

☆あかるすぎる秋のまひるま百円の老眼鏡をあちこちに置く
小島ゆかり「雪磨呂」

まだまだ若いと思っていた作者が老眼鏡を必要としていると聞いて愕然とすることも確か。しかし、このあっけらかんとした表現は、変にもったいぶった女性の老いを軽やかに飛び越えているさわやかさがあって、好きな歌でらっしゃると

中高年は人生の困難をのりきる収穫期。永田和宏さん、自ら後期高齢者になった経験から深く読み取る・・と帯にあり私も同感すること多々ある中、むか~し柏木先生、デーケン先生等々人生の達人の方々から教えていただいたことを思い出し、「にもかかわらず笑う」でいけたらいいなぁ・・と

先日ある集まりにボサノバの小野リサさんいらして、イパネマの娘など歌って下さって素敵でした。最後にはボサノバ風に「ケセラセラ」、つい一緒に口ずさんで友人と「だよね~」と暢気な私たち

出来るだけ楽しいこと探ししていたいと思って樹々を見れば、葉っぱがまことに美しく色づいて来ました。その足元では、丸くて白い秀明菊の花弁が風に揺れて・・
花言葉は「あせていく愛」「忍耐」「多感なとき」だそうです・・思わず笑ってしまった秋もたけなわ

折々の言葉  3500

木を植えるときは1本だけではなく3本植えなさい。日よけのためと、果物のためと、美観のために
                     アフリカのことわざ

事を起こす時には、目下の関心に囚われず、広く世界のこと、はるか先のことまで考えるようにとの謂。思考と想像の地平を拡げてゆく力がひとを大人にする。ガンビアにもこんなことわざが
「一人前の大人は、しゃがんだ姿勢で木の上の子どもより遠くを見ることができる」アフリカのことわざ研究会編「アフリカのことわざ」から

お口のにおいを悪化させる!?ご注意

久しぶり日中に健康番組見ました。「この時期口臭トラブル!毒ガスと同じ!」と言い方が怖い!
今20代のおしゃれさんは、ブレスケアを持ち歩いてるんだそう・・へ~ッ!

男性より、若い女性の方が口臭多く(そうかなぁ、なんとなく男性の方が口臭ありそうだけど・・)中年女性はもっと口臭を自覚し、家族から指摘される方も多いのだとか・・ショック!だけど、それは女性ホルモンがおおいに関係している、思春期・妊娠期・更年期・・と照山裕子先生のご指摘でした

存じませんでしたが、今は炭酸の泡をお口の中にスプレーして歯磨きするのが流行っていたり、やはり炭酸系のマウスうウオッシュが流行っていて、中には乳酸菌配合でそのまま飲み込めるのだとか・・エ~ッ!これらは存じませんが、一つだけそうだろうな?と思ったことがありました

それは・・
お口のにおいを悪化させるのは
  ・スムジー
  ・野菜ジュース
  ・ヨーグルト  などの「飲みっぱなし!」とのご指摘でした
これらドロッとしてトロミのある飲み物は、口の中に残りやすく、嚙まないで済むから唾液も出にくく、汚れが流れない・・と照山先生のご説明
そりゃそうだ、歯の表面にも隙間にもぺったりつきっぱなし!

このブログに何度もフレイル予防、パタカラ体操、早口言葉等々ご紹介していますが、何より「唾液」の働きが大事。大事な上に何もしなければ唾液は出ないし減る一方、とまさしく、今一度自覚して実践あるのみです

そう思っても、あれもこれも、あ~忙しいと思っちゃいますが、お口って本当に大事、歯はただあるんじゃなくてよい状態にキープするには、定期メンテナンスと、日々のお手入れに多少の努力と工夫がいりますね、みんなお口の中は違うから、やるならちゃんとやらないと・・
お化粧やお肌の手入れと共に、イエそれ以上にお口の、歯のお手入れ大事大事。美味しく食べられなきゃつまらないし、家族とお友達と美味しくおしゃべりしながらご一緒したいですものね
お口の、歯の手入れは定期的にプロにやってもらう他、日々その都度は自分でやるしかないんですよね

口臭気にせず歯を良い状態に保って、おしゃべりもお食事も楽しむには、面倒くさがらないでやりましょう。わかってはいるけれど・・、けれどけれどで何もしない!って若い頃よく言われた私

1998年「虫歯も歯周病も細菌の感染症」と。そして本当の歯科の予防を知った現場の経験経て、それまで充分でなかった、歯の大切さとお手入れの自戒も込めてご紹介です
気づいた時からやればどうにか・・なります
いつまでも、自分の歯で歯茎で味わって美味しくいただけ、にこやかにおしゃべりして楽しく居たいですものね

季節のにおい

都内の気温がぐっと下がった日の天声人語は、いつもながらこの季節のキンモクセイと思ったら、樟脳のにおいの話だった。若い方はご存じないかもしれない。ひとむかし前、衣替えで冬物を出してくると、しまっておいた毛のものなどには虫除け保存のためにいれた「樟脳」のにおいが染みついていたものです

加えて、路上に散らばる銀杏のにおい。今でも近所では炭挟みで拾っていく高齢者も見られます。子供たちが不思議そうに見ると「手で触っちゃダメ、かぶれるよ」と

でもでもやはりこの季節は、キンモクセイ
マンション内でも先週から芳香が漂い始め、ある日突然「ここにいるよ」と鼻をくすぐると記事にあるように、通り過ぎてから「アッここにいたのね」と思うことしばしば。小さなオレンジ色の花なのに、どこに、このにおいの秘密があるのでしょう

そう言えば大人になってから、中華料理でだったでしょうか?「桂花陳酒」という甘いお酒をロックで出された時には心底驚き、キンモクセイの花を3年漬け込んだお酒で、楊貴妃が愛飲したとのことでした。
お酒になったら華やかで美味しいけれど、私的には「ここにいるよ」って通りすがりに出会う香りや、「アラッ去年もここに居たね」と道すがら出会う、キンモクセイの方が好きだなぁと、秋の到来に勝手に思ったことでした。寒くなりました・・