熱中症対策

熱中症で救急搬送される方が後を絶ちません。これだけテレビや新聞地域で呼びかけても、熱中症になってしまうのです。ほとんどの方が口にするのは「ちゃんと取ってますよ水分!」

人の身体は6割が水分・50キロの方なら30キロは水です。この量は体内で厳密にコントロールされてますが、想定外の高温だったり、水分摂取が少ないと脱水になります。
体重の約2~4%の脱水で、激しい口の乾きや倦怠感・頭痛が。5%以上の脱水で脱力・吐き気などが現れるそうです。体重の5%と言うと50キロの人で2・5キロ(2・5リットル)です。

熱中症で運ばれた方に、どのくらい飲んでるか?聞くと大体「スポーツ飲料をチョコチョコのんでペットボトル一本くらい・・」という方が多いようです。足りませんね。ですので救急外来で2~3リットルの輸液を点滴し、症状軽快した場合は1ℓで中止し、「涼しい部屋で、おしっこ出る程度に水分とって」と帰宅させるようです。

では何をとればいいのでしょうか?
熱中症の脱水原因は汗です。汗には、塩分・カリウムと言った電解質も含まれるので。水分にナトリウム・カリウム・塩素も補給できるといいので、スポーツ飲料となります。最近は電解質濃度の濃い「経口補水液」も販売されています(決して味はよくありませんが先日あるメーカーから、結構飲みやすいものが新発売となりました)

このような補助食品の助けも借りながら、基本的には食事です。暑い日ほど、朝食にお味噌汁・スープなど我が家は取るようにしています。そしてご飯からもとれますが、あえて、お雑炊やお粥なども作って、水分を積極的にとっています。更に色のきれいな野菜・果物・海藻などからカリウムも積極的にとるようにしています。

お茶やコーヒー類・一部の栄養ドリンクはカフェインが含まれているので、利尿作用が出てかえって脱水することがあります。ビールも同様です!まずビールは美味しいですけれどね

おトイレが忙しいですが、出た分補充しましょう。
当院では、来院されると、美味しいお水の摂取と「岩塩(今年はパタゴニア)」を差し上げてなめて頂いています。海外の岩塩ってそれぞれお味が違ってとても美味しんですね。

PS スポーツ飲料には相当の砂糖が含まれています。飲みっぱなしは虫歯になりやすいので十分注意ください。蛇足ですが、スポーツ飲料は自宅でつくれます。1リットルの
水に3グラムの塩・20グラムの砂糖です。冷蔵庫でも一日しか保存できません。

 

世六把野

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