宝石のようなボジョレー

今朝、宅急便でボジョレー・ヌーボーが届きました。2年前震災にあわれた南三陸町の先生からお心遣いの一瓶です。家も診療室も失いましたが、ひとりも欠けることなかったんですよ、全員無事で・・とおっしゃる姿にただただ頭を垂れたものです。どんな思いでこの2年近くお過ごしでいらしたでしょう。もともと知り合いではなかったのですが、ある方のご縁で同じ趣旨で歯科をやっておられ予防の研究会もご一緒、人々のお口の健康を願って日々スタッフともども頑張ってらっしゃる方と知って、震災直後にささやかな救援物資をお送りしただけのことでした。よろず箱のようなありあわせのお口のお手入れ用品をとても喜んでくださり、その後近隣の中学校にはフッ素のペーストも2度3度お送りしました。お身内を亡くされた養護の先生から「子供たちが歯ブラシも頑張って、フッ素もきちんと使って虫歯にしないようにしてたのに、震災以来そのお手入れすら十分にできなくなって困っています」とのお訴えでした。急遽メーカーさん・材料屋さんのご協力も得て、患者さんからのご寄附をいかして、できるだけたくさんフッ素のペーストをお送りしました。それくらいその先生はじめ学校側が子供たちのお口を守ろうと、以前から尽力されていたのを伺って、矢も楯もたまらずお送りしただけのことでした。こちらがお見舞い申し上げる立場ですのに、想像絶する災害に合われながらも今を精一杯頑張ってらっしゃる先生からのボジョレーヌーボーは、もったいなくてルビー色の宝石のようです。被災地の皆様の頑張りに拍手を送り、一人でも多くの方と味わいたいと思います。普通に毎日がおくれることってとってもしあわせなんですね。丘の上に移られご活躍の先生・スタッフのみなさん、これからも地域の皆様のお口の健康維持に邁進なさって下さい。おからだ大切になさってください。ありがとうございました。受付・佐藤

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