STAP細胞証明できず・・

今日は朝から、とても春めいて木々にも新芽や小さな蕾が見受けられました。

先日このブログにも「かっぽう着のリケジョ」の記事とオレンジジュースの記事書きまし

た。(がっかりして昨日削除しました)見た目も研究室も、科学者らしくないところが

にわかに脚光浴びて、理科系の女子学生の希望の星といったお扱いでマスコミも湧きまし

た。かく言うわたしも、オシャレなリケジョとかわいい実験室にすっかり感心して、ブロ

グに3編も書きました。熱しやすい自分を反省しています。

ところがこの報道。昨日はいよいよノーベル賞受賞者の理化学研究所理事長・野依博士ま

で登場して「きわめてずさんで、あってはならないことだ」とのコメント。食品偽装の会

社が深々頭を下げるがごとく謝罪する姿に、又学生間で言われる「コピペ」などという

いかにも軽薄な言葉も登場!なんともはや・・の気持ちになりました。

IPS細胞の成功以来、生命科学がテクノロジーに走り「作りました」という研究がもて

はやされる風潮があると新聞のコメント。IPS細胞の誕生以前より、科学研究における

「倫理観」というものが盛んに言われていましたが、科学における倫理観と言うよりも

科学者も人であるわけで、「人としての姿勢」が大切なんではないかと今回深く深く

思いました。人であることというのは、何をするにもとても大切だと思います。レベル

は違いますが、私達のような歯科医院であっても、歯科医師も歯科衛生士も歯科助手も

受け付けも・・専門職としてだけでなく、「人として」という観点がないと皆様と誠実にお

話することはできませんし、治療も進みません。

ノーベル賞目指す科学者やネイチャー・サイエンスに載るような、世界的な発見をする方

と比較しては失礼かもしれませんが、やはり「人として」やるべきこと、やってはならな

いこと、又すべきことあると思います。

科学者としての基本姿勢や倫理観を育てる科学教育のあり方は十分だったか?とこれも

新聞にありますが、その前に科学者としてでなく「人として」のありようは如何なのか?

科学者ならば、科学者としての矜持はいかがなのか。私自身を顧みてもすぐワーッと興奮

して舞い上がってしまう自分はどうだろうかと苦笑しつつマスコミに流されやすい自分を

恥じたことでした。

最高権威である科学誌の審査が機能せず、共同研究者が苦渋の表情で言いにくそうに

コメントし、草の根的なレビューが機能したことが幸いと言えば幸いでした。

「カルチャーが変わった」「「時代のなせるわざ」という野依博士のコメントがすべてを

物語っていました。コツコツと積み上げた中から私達に有効な科学の発見があります。

ラボでの地道な毎日を過ごされる科学者の方々、その卵のみなさん、どうぞ科学者として

の信念と、自然への感謝と畏怖の念をもって研究の日々を過ごされ、そのご苦労が実りま

すように、又人が幸せになる実りになりますようにお祈りします。このことがよい意味で

次のステップにつながることを、みんなが願っていることでしょう。

STAP細胞証明できず・・