こどもにお話しする前に (親が病気になった時)

親が病気になった時、子供にどう説明しますか?

・こどもの視点から

  ・お父さん・お母さんはなぜ入院していて、いつおうちに帰れるの?
  ・ぼく・わたしが悪いことしたから病気になったの?
  ・今までどおり触ったり甘えてもいいの?
  ・ぼく・わたしはどうしたらいいの?

・子どもの気持ちに寄り添って

  ・なぜ入院していて、いつうちに帰れるのか?
      具体的なことをお話ししましょう。
       (例)*おなかの痛いところを治してくる
          *手術で悪いところを取ってくる・・などを聞くことにより
           こどもなりに心の準備ができます

  ・誰かが悪いわけではないこと
      特に幼児は、自分のせいで大切な人が病気になったと思いこむことが
      あります。患者さん自身を含め、誰も悪くないことをこどもに伝えること
      で、こうした思い込みや罪悪感を取り払うことが出来ます。

  ・病気のため痛いところ、苦しい時があること
      痛い・痛くない部分を示し、抱っこが無理な時は手を握る、そっと触るなど
      「今まで通りできること」も伝えると、こどもなりに工夫してスキンシップ
      をとれるようになります。

  ・手伝えることを具体的に子どもに伝えること
      こどもなりに、「お父さん・お母さんにしてあげられること」を一生懸命に
      考えています。小さなこと(物をとってもらう、片づけを手伝ってもらうな
      ど)でも、こどもができることを伝えてあげましょう。

*こどもに病気の話をするときに大切なことは、病気になった人の「気持ち」を伝えることです。

時には病気の話より、目の前でがんばってるお父さん・お母さんの思いを知ることの方が、子供の安心感につながることがあります。
病気の話をするときには、「あなたがいてくれるだけでうれしい」「学校や習い事でお友達と楽しく過ごしているのが何よりうれしい」と、必ず伝えて下さい。そうすることで、子どもは安心して、こどもらしい日常生活を送れるようになります。

お父さん・お母さんのケアの輪に子供もしっかり入れた上で、そのことをこどもに伝えましょう。そうすることで、こどもの自尊心や達成感、思いやりの心がより大きくなります。  以上、がんセンター よろず相談より引用

たまたま来院の患者さん(保育園の園長先生)とこのパンフレットについてお話ししました。実際親御さんが病気で入院・手術という家庭も少なからずあって、こどもたちへの対応には苦慮していますが、この内容はいいですね・・と一部お持ちになりました。いろいろな方々と連携しあい、知恵を出し合うことが必要ですね。少しでも子供の不安が払しょくできれば幸いです。