あのミスタージャイアンツ長嶋茂雄さんが三日亡くなって、野球好きな方だけでなく、ぼうーっとしているのは私だけではないはず。昭和が終わっちゃった・・と言う方、野球好きだけでなく、男性が彼を偲んで涙声なのも・・も見ました
各局が特集組む中、2004年脳梗塞で倒れられてからの、過酷なリハビリ中の画像が頻繁に伝えられます。正直すごいなぁ~と目を見開いてしまう過酷なリハビリ、黙々と必死に頑張る長嶋さん!すごい!
翌4日、同じ脳梗塞治療中の方々から長嶋さんのリハビリ見て「頑張らなきゃ!と思った・・」というご意見が沢山載っていました・・
・16歳で脳梗塞患い、修学旅行にも行けず差別的なことを経験したという女性。当時障害があるって悪いことだと思っていた・・と。しかし長嶋監督が同じ病に倒れそれを公表し、リハビリ頑張る姿さえも公表され、「病気を言っていいんだ」と思ったとのこと、今は身体障害者福祉協会要職をつとめ、小中学生に「長嶋さんと同じ病気でね」と言うと「わかるわかる」と子供たちも反応してくれると
・又67歳の脳梗塞経験者の方は、失意の中でも「ぼくも頑張らなきゃ」と思い、「歩けるようになるんだ」と背中を押された気になりました・・と
・脳梗塞患者さんの復帰を後押しする作業療法士60代の女性は、「カッコいいところだけじゃない、見せたくない気持ちがあってもおかしくないない、つらい訓練も積極的に見せてくれ、そんな長嶋さんの姿に、皆さん勇気をもらえたんじゃないか」・・と
このようなご意見に呼応するように、見てるだけでもお辛そうなリハビリ中の画像がテレビに出た時、当時の長嶋さんご本人がこうコメントされていました
「野球の練習頑張ってる姿は見せたくなかった。でもこのリハビリはお見せしようと思った。だって僕は野球やってる間、皆さんに応援してもらったものね」と
これぞ、ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄さん!
あの声と、笑うと目じりにしわが寄っていかにも嬉しそうになさる笑顔がなんともすてきでした
これを書いている時、急遽帰国した松井秀喜選手が長嶋さんにこう言われたと・・。「お客さんあっての松井秀喜と言うことを忘れるな」
最期の東京オリンピックで松井秀喜さんと聖火ランナー勤めた長嶋さん。右マヒの長嶋さんのベルトを掴むがごとく一心一体となって聖火をはこぶ松井選手のおもいが、そのベルトを掴む情景にあふれ出て涙が止まりませんでした
今も、「リハビリは嘘はいわない、嘘はつかない」長嶋さんが言っていたとテレビが伝えています
長嶋さんは、宝物な言葉を発する方でした
特別の野球ファンではない私にも、長嶋さんってやっぱり特別な方だったんだな・・と今思います。何より言葉の一つ一つがクリアで心に響くこと。穏やかな表情でいつもあの声で。たくさん楽しませて頂き、大きな器と言うものを見せて頂き有難うございましたとお伝えしたく思います
※2024/ 12/12当ブログに、免疫学者多田富雄さんが2006年同じリハビリ中に、「リハビリは社会復帰に向けた人間の尊厳の回復です」と行政に訴えた記事も書かせて頂いております・・。その身になられた方々が、切実に感じられたおもいが届きますように。医療現場も大変な昨今ですが、患者さんが主人公の医療に向かいますように