秋波を送る

秋波  岩波国語辞典によると→「媚びを表す目つき。色目」

    「もともと、秋の澄み切った波の意で、美人の目もとの感じを形容したことから」とあります。

    成語林では、女性のひそかに誘うような視線を「秋波」と表現した
    漢詩が紹介されているそうです。

今回新聞に繁茂にこの言葉が躍っていたので、注目してしまいました。このように女性が色目を使って異性の関心を引く表現のはずなのに、先月の選挙に伴う動きを伝える記事、裏事情を伝える記事では、なぜか?「秋波」の送り手が殆んど男性政治家や政党で、これは立候補の打診や選挙協力の模索と言った、いわば「片思い」段階の言動を呼んでいるのかもと思った・・とある新聞に書かれています。
こうした使い方は、遅くとも明治半ばには見られたそうです。

一方で女性政治家が男性に対して「秋波を送った」と書いてあった原稿には「接近を図った」などと言い換えてもらったこともこの新聞社ではあったそうです。純粋に政治的な話なのか、女を武器にして色目を使ったのか?あらぬ誤解を招きかねないからだと記されています・・。面白いですね。

政治部デスクに聞くと「秋波を送る」というのは一種の「永田町用語」。今回も様々な駆け引きを「秋波」と呼んでいたそうです。

これも女性の総理候補が長らくいなかったこともあり、本来の意味を意識することはなかったとのこと。日本では女性議員の少なさが海外から指摘されて久しいです。

相手の気を引こうと躍起になるなる様子を、女性のこのような色っぽい言葉に例えるのも男社会のせいなのかもしれませんね。

私が無知だったのか縁がなかったにか?「秋波」という言葉と、政治の世界で誤用というか普通に使われていたなんて、ものを知らないということはおそろしいと痛感しました。日本語でもまだまだ知らない言葉が沢山あります。
恥ずかしい次第です・・。