ご近所のおばあさまが丹精されてるお宅。今年も小さなクレマチスが咲いていました。

昨年の今頃、父の意識が曖昧になってきて老衰が進んでいたある日、やはりこんな風に咲いていて、朝ふと足止めた私に、「少し切ってあげるから持ってらっしゃい!」と何も聞かずに下さったのでした。

田舎に急ぐ事情話すと「お花好きなお父上ならわかりますとも」と肩押して下さり、有り難く頂いて田舎の病室に持っていき、父はおぼろげな目でもわかったようでした。

洗面のグラスにさすと、母や手伝いの方が「あらキレイ!可愛いお花」と皆が喜びました。父の意識が朦朧とする病室の空気が一瞬和らぎ、皆のきもちが優しくなり、父のスースー寝息が聞こえて来たのでした。

お花のおかげで、いろんな人の気持ちが父を包み、幸せなひとときとなりました。

今日が一周忌になります。