チョコレートによせて・・

バレンタインデーが近づいて、新聞・雑誌・テレビ等など、チョコレート協奏曲状態の日本です。何でも最近はルビーチョコレートなるものが出てきて、バレンタインでもあちこちで名前を見かけます。

先日は夜NHKの「今日の料理」で、何やらキャーキャー騒々しいので見たら、あの有名なピエール・マルコリーニさんでした。チョコレート作りながら、まるでお笑い芸人のようで、なんだかな~でした・・。
あの高級チョコレート作るマルコリーニってこう言う方だったんだ!と思ったら興ざめ・・。ある意味親しみやすくていいのかもしれませんが、日本をマーケットとしか見てないように感じました。あんな風に番組で騒々しくなさらなくてもよいのに・・残念でした。

相反して、朝の番組に、何やら静かな紳士が・・。
伊勢丹の入り口にある高級チョコレート・ジャン・ポール・エヴァン その人でした。
通訳が実にお上手だったせいもありますが、実践下さる柚子のガナッシュにしても、家庭で頂くショコラ・ショのご案内にしても、静かで、清潔で、几帳面なお仕事で、実においしそう。ともかく丁寧な作り方の実践と説明で、チョコレートを大事に扱っておられました。

ガナッシュの出来上がり近くで、包丁を温めながら切り分け、切ったらカカオパウダーの中に入れていく所作も何も、とにかく丁寧できれい!

小さなテーブルにセットされたチョコレートの脇に添えられたお花。赤や黄色でなく、ジェニパーのような青黒い実の小枝。なんともシックで素敵でした。

「エレガントに仕事する」と仰る物静かなエヴァンさん。あのロブションが、ショラティエとして認めてくれていたそうで、大変大きな教えを受けたと静かに述べておられました。

行列してでも、ジャン・ポール・エヴァンのチョコレート買いに行きたくなりました。