チャイルドライフスぺシャリスト

先日のプロフェッショナルは、日本ではまだ少ない、チャイルドライフスペシャリストでした。この日は名大小児科でご活躍の佐々木美和さんでした。「ある小児病棟物語」と銘打ってありました。

予告を見ていた私は、友人たちに「見てね!」と連絡済み。小児がんや難病の実際を知らない友人は途中で「見ててつらい・・」と素直な感想くれましたが、番組終了後には「このチャイルドライフスペシャリストが、全ての子供達の病院に居るといいわね」と言ってくれ、見て下さってよかったと思いました。

チャイルドライフスペシャリストは、医師でも看護師でもありません。
番組内でも名大小児科の医師が「彼女の力はまるでマジック!ですね」と称賛するほど。彼女たちの活躍はあちこちで大きな成果を上げています。でも日本ではまだ50人ほどしかいないのです。

このブログのコーナーで度々出てきます、1994年入会した日本医大の癒しの環境研究会で、いつだったか?初めてこの資格の方に出会ったときは衝撃でした。アメリカでは既に進んでいるようでした。
その時のお話し思い出すに、小児の患者さんのオペをするときにも、その手術をするそっくりのお人形が出来ていて、各部位が取り外せるようになっていたり、まるでお人形ごっこをするように、小児の患者さんご自身に説明しながらリハーサルするように、子どもだからって親にだけ話すのでなく、自分でも触って、やって貰って話すんだそうでした。
これから起こることをお話ししたりして、傍にいますよと頑張りを応援するのです。他のスタッフと協働し、子どもの気持ちを一番に考え、子どもの乗り越える力をサポートするものです。

番組では日本でもこのような経過を経て、本当に子どもから聞こえてくる声をききたいと思って、活動されていると仰っておられました。

この日佐々木さんは小児の患者さんが入院中「何気ない日常を守ることがどれだけ大切か」「当たり前の日常が当たり前であるように」と何度も話されました。ガンダム作りたい!お友達とお部屋で遊びたい、遊べたら嬉しい・・。そうですよね!

佐々木さんは「チャイルドライフの世界」(藤井あけみ)の本に出会い、アメリカに出向いて勉強され16年だそうです。そして今、名古屋に子どもホスピスを!と言う活動に尽力されていると聞きます。

「病気になった子どもの人生も、祝福されていいですよね!」の言葉が胸に突き刺さりました。小児がん拠点病院は全国にまだ16か所。
AYA世代のガン患者さんの問題とともに、注視していきたいと思います。小児からAYA世代まで繋がっています。それなのに、まだまだ公的サービスが受けられない現状です。

先ずはこの番組をご覧になって関心持たれ、チャイルドライフスペシャリストを目指す方が増えるといいですね。あちこちにいろんな活動の芽がでて、繋がるといいなぁ~とつくづく思います。