わざと関心からはずす

 何かやってうまくいかなかったらいい加減でそれをひとまずお預けにする。そして面白そうなことを何かやってみる。その間に、はじめやっていたことが路傍の石のように見えてくる。いいかえると、セレンディピティを起こしやすい位置に見える。しばらくしたら、また帰ってきてもう一度試みていると、こんどは案外すらすら進む。
                   「知的創造のヒント」   外山滋比古