かかりつけ薬剤師

ポリ・ファーマシー!
多剤投与が言われて久しい昨今ですが、最近では、テレビでも放送されるようになりました。

随分前このブログにも書きましたが、この地区の薬剤師さんからも、一昨年の三師会でこのポリファーマシー問題が指摘されました。発表された薬剤師さんからは、特に高齢者の多剤の問題が提起され、ご説明や指導が難しい現場の状況も報告されました。

今回テレビで見たスゴイかかりつけ薬剤師は、「スーパーかかりつけ薬剤師」で、拝見してビックリでした。100人近く患者さんを地域でサポートしているそうです。

➀お薬に限らず、病気のことも気軽に相談に乗ってくれる
②脈はかってくれたり親身に話を聞いてくれる  
➂24時間対応(とのことですが・・)と評判です。

60円から100円の手数料かかるそうでした。患者さんと対面下さった上で、必要なら医療機関につないでくれ、介護の相談にものって下さるので、ご高齢者が安心しきったご様子でした。

当院そばのドラッグストアの薬剤師さんもなかなか、特に高齢者に親切で、何度も何度もの同じ問いにも、根気よく聞いて「何なら主治医の先生に、お薬相談してみましょうか」などと対応されています。又お薬手帳忘れたり、実物を持ってきて相談の方にも、調べて口で言うだけでなく、紙に書いて「これはこう、こちらはこう・・」とまあ親切に対応されていてビックリしました。のみ方聞いてもわからない、忘れちゃう・・なんて方にも、いつも根気よく教えて差し上げている様子に出くわしますと、偉いなぁ~、根気のいることだなぁと感心します。

誰もがスーパーかかりつけ薬剤師にはなれなくとも、ちょっと気にしてあげる、面倒がらずに説明し直してみる、こんなことかもしれませんね。薬剤でなくとも当院でも心がけなくては・・。
ご高齢者も、話すと、又聞いてくれると不安が消えるということでしょう。

それにしても、たーくさんお薬出すお医者さんの多いこと!
患者側も「何の薬ですか?」「飲むとどうなりますか?」「飲まないとどうなりますか?」いろいろ聞いて薬飲んだ評価を必ずしてもらい、意味なくズルズルのんだり、勝手に中止したりしないことですね。
ましてや飲まずに捨てるなんて、医療費の無駄遣いです。

とてもよく説明下さる先生も中には居られますが、そのようなお医者さんばかりではないし、ご高齢になると会話に時間もかかり、つい端折って対応するお医者さんも居ます。お医者さんに聞き直せなくて、かかりつけ薬剤師さんに面倒見てもらうなんて本末転倒ですが、それでもお世話くださる薬剤師さんがいる方はラッキーです。

患者さん側も臆せず、ご自分の飲むお薬のこと主治医に質問してください。難しいけれど、やらないと何も変わりません。