がんのことをウチではポンとよぼう(ご主人からの言葉)

テレビでよく見かけするピアニスト・国府弘子さんのお話、新聞で拝見しました。

ちっとも知りませんでしたが、2009年夏、50歳の誕生日の直前に乳がんが見つかったそうです。夫に勧められ受けた無料検診がきっかけで。幸い手術はうまくいき、ホルモン療法の副作用で心身のバランスを崩し、毎朝目を覚ますと絶望しうつ状態に。ふがいない自分を責めますます心が沈み、どよーんとした空気が流れたある日、情報集め気丈に支えてくれていた年下のご主人が「がんという言葉の響きが良くない。がんのことをウチではポンと呼ぼう。勝てる気がする」とおっしゃったんだそうです。ミュージシャンだからか、その後「このポンが」「このポンめ」・・そう呼んでるうちに気持ちが軽くなり笑っていたと・・。

がん発覚から5年たちホルモン療法も終わり「自分は何のためにピアノを弾いているのか」闘病中考え続けた結果、治療が終わった翌年、原点に戻ろうとソロアルバムを出され完全復帰されたということです。

なぜ「ポン」だったのか。ご主人本人も覚えてないとのことですが、きっと優しい人だからあんな話を思いついたのだろうと・・とお二人ツーショットの写真は、限りなく自然で優しい雰囲気にあふれるものでした。
”気がつくと・・心に軽さが” が副題ですが、「言葉」って本当に大切ですね。ますますのご活躍を楽しみにしております。