「75歳以上を高齢者と呼ぶことにします」って・・。

 

お正月開けての新聞に大きく、今まで65歳以上としていた高齢者を「75歳以上を高齢者とします」の新聞一面の記事。

何だかなぁ~!

随分前 「前期高齢者」「後期高齢者」という基準が出きて、前だの後だの・・と言う呼び方で問題視されたのもついこの間。今度は高齢者そのものの定義を「75歳以上」と。65歳はまだ元気で活躍頂けるし・・と。この国は行き当たりばったりで、本当に先を見越してというか、大きなビジョンの無い国だなぁ。

先日成人式でしたが、成人も18歳以上とするとか検討中と・・。テレビ番組では、18歳以上を成人とすると、ローンとか組めちゃうけれど大丈夫なんでしょうか?とコメンテーターが案じていました。忘れてたけれど、そうなんですね。こりゃ大変なことだわ。しっかりした18歳も居るかもしれないけれど、まだまだ幼い18歳も居るでしょうし・・。

以前書きましたが、成人病を「生活習慣病」と命名変えるまで20年近くの歳月かかったとおっしゃる日野原先生が、かつて「新老人の会」を立ち上げられ、単にお楽しみの会かと思ったら「70歳以上の方の健康度を判断する目安が日本にはないのよ。70歳以上を若い方のデーター基準に低いの高いのと判断しても違うしね。だから新老人の会でデーター取って分析し蓄積して、今後高齢者の健康指針にするの」とおっしゃったことを思い出しました。いつも日野原先生は先見の明があるなぁ!と感心いたします。

100歳が6万人。近い将来団塊の世代が一気に超高齢者になる今。裏付けある事実に基づき、国民の健康に寄与する国としての指針が求められます(昨年熊谷先生の勉強会で公衆衛生の先生から、厚労省が2035年プランを検討し始めていると伺いましたが・・)

私達歯科医院としては、”生活者としての皆様にお役にたつべく” 今現在わかっている事実に基づき、自分の健康は自分で守れるノウハウをきっちりお伝えし、ホームケアとプロケア両方の必要性、「お口の健康があなたのお身体の健康と生活を維持します」ということを伝え続けていかなければと、再度決意とともに確認しました。小さい頃から、お若い頃から 「習慣が作る心も体も」ですね。