多忙を極め、音楽聞く時間も忘れていたなぁと夕食後テレビをつけると、丁度N響が始まる時間でした。ラッキー!見るとヤーボ・バルヴィの指揮。そして諏訪内さん。なんという幸運!とテレビの真ん前に陣取りました。

諏訪内晶子さんといえば、デビューの時からみずみずしい美しい人で注目されましたが、もちろんそのバイオリンの実力に大いにビックリさせられたものです。

ふつうは海外のコンクールで受賞したりすると、帰国して凱旋公演を行い、あれよあれよと有名になって、あちこちコンサートが目白押しになり、こんなに急に忙しくなって、レッスンとか大丈夫なんだろうか・・?と外野の私は心配したものです。切符がとりにくかったりするので・・。

ところがこの諏訪内さん、私の記憶に間違いなければ、受賞後確かどこか外国の大学の哲学科に留学したのではなかったかしら・・。その時の新聞に「音楽を続けるうえで、他の勉強が必要だと思いました」とのご本人のコメントが書いてあったのを覚えています。

2月17日のコンサートの再放送。”シベリウスのバイオリン協奏曲ニ短調・作品47”でした
曲を深められた美しい人は、しなやかな右腕の動きを見ているだけで魅了され、からだ全体がバイオリンになった如くで、その伸びやかな音に吸い込まれそうになりました。黒地に赤が飛んだドレスが、またその美しさを際立たせ、地味なデザインなのになんとも素敵でした。演奏終えて舞台を下がるその足さばきから何からエレガントでした。

美しい人は、アンコールに「バッハのラルゴ・ソナタ3番から」を弾いてくださいました。美しい人の美しい音楽にめぐり合い、至福のひと時となりました。