受動喫煙で死亡 年1・5万人 (2016/5/31新聞発表より)

5月31日は世界禁煙デーでした。
当院は19年前から、禁煙支援しておりますので、常に喫煙者へのアプローチはしております。この日はマスコミでもいろいろ取り上げられていましたが、受動喫煙と病気の因果関係がわかっている4つの病気で、非喫煙者と比べたリスクや、職場や家庭での受動喫煙割合の調査などから、推計されたのがこの数字です。
受動喫煙が原因で死亡する人が、国内では年約1万5千人に上ると厚生労働省の発表です。

病気別には、肺がん 2484人
      心筋梗塞などの虚血性心疾患 4459人
      脳卒中 8014人
      乳幼児突然死症候群 73人

男女別(乳幼児を除く)では 男性 4523人
              女性 1万434人
女性が2倍以上になるのは「家庭内での受動喫煙が女性が圧倒的に高いため」と
国立がん研究センターの片野田統計室長は説明しています。
この話からすると、常日頃私どもの心配している、ファミレス・コーヒーショップなどの
喫煙コーナーはいかがなのでしょう。働く人たち(バイトも含め)もサービスするたび
喫煙者から受動喫煙受けてるはずで、労働環境として頂けません。特に女性は将来母体になるかもしれず、受動喫煙の影響は大きいのです。

WHO(世界保健機構)によると、2014年時点で、英国・カナダ・ブラジル・ロシア等49か国が法律で公共の場所を”屋内全面禁煙”にしています。先ほどの片野田さんは「死亡数を下げるためにも、日本も屋内禁煙の法制化が必要」と話しています。

また、当院HP「クローズアップ」の禁煙に関する情報見て頂きたいのですが、海外のタバコにはタバコパッケージ表面の三分の一以上の写真での警告や肺がんなどの患部の写真を載せて、健康リスクを訴えていますが、今回国立がんセンターの調査で、日本の喫煙者もこの画像掲載を半数近くが認めている。禁煙の後押しを求める気持ちのあらわれ・・としています。又文字だけの表示では半数以上が効果が薄いと答えたそうです。
国内の喫煙率はまだまだ20%前後が続いています。

当院の禁煙支援では、「脳が○○本のニコチン依存症になっているだけで、”やめられないあなたの意志が弱いのではありません”」とその方のお口の中の状況・特に歯茎や虫歯の状況踏まえ、生活習慣伺ってそれぞれに沿った禁煙支援しております。
ですので、”タバコのヤニ取り”だけはしておりません。表面のヤニ取りしても吸ってる限り意味がないからです。ご了承ください。

HPのクローズアップ見て頂くとおわかりいなると思いますが、もう既に受動喫煙はセカンド・スモークだけでなく、サード・スモークの心配されています。子供たちへの受動喫煙も大きな問題。ペットにすら心配する方もいます。喫煙者を悪者扱いするのでなく、喫煙のリスク知ることは大事な方への愛情です。喫煙が原因の病気の苦しみは想像を超えます。どうか、よけいなお世話と思わず、お近くの歯科医院もしくは医科の先生にご相談下さい。晴れやかな青空の中、美味しい空気を胸一杯吸って下さい。「息くさーい!」なんて言わせないでください。大切なあなたのからだが心配なのです。