命をいただいて

友人に生ハムに凝ってしまい、カットするときに生ハムの塊をセットするスタンド!を買

ってしまったものがおります。まあその恩恵に預って美味しい生ハムを食べさせてもらっ

たので、なんとも・・ですが。その時後ろ足が美味しいんだけど、高くてね!と言ったのを

聞いておりました。

この沿線の坂戸に有名なその業界では知らない人はいないという生ハムつくりの達人が

いらっしゃるようです。尾島博さんと言って防腐剤・添加物一切使わず、塩のみで作って

いるとか!何でも起業コンサルタントとしてスペインにいらして当地で生ハム食べた時の

脂のとろけ具合・どんぐり食べて育ったイベリコ豚の香りに魅せられ、お仕事辞めて生ハ

ム作り37年だそうです。日本のハムやソーセージに必ず入っている亜硝酸塩も使わない

そうで、本当に「塩」のみ。

あまりのいい香りに虫が寄ってくるそうで、カビが生えてもご自分で開発したラードや唐

辛子のパテで撃退!あくまでも自然ににこだわって信念もって作ってらっしゃるようです

当時スペインでも塩だけで作るメーカーはなかったとのこと

先日九州に豚をよい状態で育てている方がいると聞いて尋ねた野島さんが傑作でした。

育ててる方が自分で作った野菜で豚を飼育し、豚本来の姿で育てたいと野原を

駆け巡って自由に走り回る豚見ても、「後ろ足のももしか目に入らない」そうです(笑)

「美味しい生ハムを安全な状態で作りたい」この信念貫く野島さん。「生きてる間

楽しくストレスなく豚を育てたい」とおっしゃる養豚の若者。

このお二人から作られた生ハム。うすーく切ってこのエピソードを思い浮かべながら

大切に味わってみたいと思いました。それにしても「塩」だけとは!

芸術品のような脂とおいしそうな肉の部分。

私達も生き物として、同じ生き物から命いただいて毎日があります。このような生産者

の顔が見えてくると、残さず美味しく頂かなければとつくづく思います。

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