つむじ曲がり

青葉も育ち湿気も増えてくると、気になるのは髪のこと・・
先日馴染みの美容院に行った時の会話。長くお付き合いしている、私よりちょっとお若い先生と笑ってしまいました

というのも、「つむじ」がどこにあるかによって、カットに工夫もいるし、自宅でブローするにもコツがいるっていう話になったところ・・

そう言えば、昔「つむじくさいこと、言わないで」って言いませんでしたか?と先生。そう言えば「つむじ曲がり」ならよく言ったけど・・と
そこから出るわ出るわネガティブな言葉ばかり。気難しい・へそ曲がり・素直じゃないこと・ひねくれてる?・根性が悪いってこと・意地っ張り・・等など

そうしたら先生が「つむじがいくつもある方がおられるんですよ」と、エ~ッ!それはスタイル整えるの大変ねぇと同情しつつ盛り上がり・・

そう言えば「つむじの具合いが悪い」とか、「つむじ風」とも言いますよね。と会話止まらなくなり大笑い。もう一つ「あまのじゃく」っていうのもつむじが曲がってるんでしょうかね・・に出尽くした感ありで、大笑いしてシャンプーに入りました。この会話私よりずいぶん若い!?美容院の先生とですが、もっと若い方達とだったらこんなに盛り上がらなかったでしょうねぇ
いい悪い別にして、日本語の豊かさと、微妙なニュアンスの差に、美容院の先生と二人して大笑いでした

緑も日に日に更に濃くなって、雨音も続くようになる今日この頃、まだ時折ヒヤリとする中美容院を出ました。日本語の奥深さ、ステキさを話せる方が居て下さって、大笑いして幸せな時間でした。日本語って豊かですねェ

帰宅したらニュースで、「頭皮にカビ増殖が増えている」と、エ~ッ!
うそ~?つむじどころの騒ぎじゃないわ・・!
イヤハヤ大変大変・・

考える基礎は ”生活”

長い間、考える基礎は知識であると信じていましたが、知識から思考の生まれることはまれで、生まれる思考は小粒で非力です。

思考は、生きている人間の頭から生まれるのが筋です。研究室で本を読んでる人は思考に適しません。生活が貧弱だからです
                         「50代から始める知的生活術」              外山滋比古

歩き出す言葉たち

今まで気づかなかったんだろうか?ステキな小さなコーナーに目が留まりました。お作りになったのは横浜在住の「短歌人」属する小俵鱚太さん。お名前もギョッ(魚っ)!の1974生まれの方の作品です

・花は散る 小俵鱚太

 ・旅さきの博物館はしんとして居たい気持ちに靴音がある

 ・散るとすぐ変色をしてしまうか黄昏にコブシが咲いている

 ・バーというところは豆を剥くところ ピスタチオ剥く指シンクロし

 ・カレー屋の隣に住めば春の午(ひる)なにかをおもいつつ眠るはず

 ・北国から戻れば桜が満開の人ごみに曳くスーツケースよ

これらが紙面の右下にこっそりあって、鱚太さんの小さな写真があって、へーっ!この方がこういうふうに詠まれるんだぁ~「ふ~ん」とおもって、その紙面の上を見たら

■さらなるガザ攻撃・殺戮を直ちに阻止せよ
  この殺戮を許してはならない。国連総会決議では圧倒的多数の諸国がガザ地区の即時停戦を繰り返し求めてきた。ガザ停戦を直ちに、文字通り直ちに阻止しなければならない。藤原帰一さんの切なる文だった・・・・・

鱚太さんの歌と世界で起こっている対比に、息をのむ五月もあっという間に
二十日過ぎ・・・・・

寝させる

思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはない。思考を生み出すにも、寝させるのが必須である。
長い間、心の中であたためられていたものには不思議な力がある。寝させていたテーマは、目をさますと、たいへんな活動をする。なにごともむやみと急いではいけない。人間には意志の力だけではどうにもならないことがある。それは時間が自然のうちに、意識を超えたところで、おちつくところへおちつかせてくれるのである。
          「思考の整理学」   外山滋比古

1杯のホットコーヒー、1杯の温かい緑茶

以下、小林弘幸先生の「心と体の免疫力を高める最強習慣から」です

わたしは、基本的にいつも常温か、温かい飲み物を飲んでいます。なぜなら、体の冷えは想像以上に悪影響をもたらすから。冷えによって血流が滞って、腸の機能が低下すると、相関する自律神経のバランスが乱れます

そこで私は、ホットコーヒーや温かい緑茶を多くの人にすすめています。

先ずコーヒーには抹消神経を拡張させる作用や、抗酸化作用があり、血流を良くしてくれ、大腸のぜんどう運動も促し、腸内環境がよくなって、全身に血液が流れやすくしてくれるからです。ハーバード大学の研究によると、コーヒーには幸福感に関わる快楽物質である、セロトニンやドーパミンを増やす作用があり、適量のコーヒーには抗うつ作用まで見込まれるというのです

緑茶については、「テアニン」というアミノ酸に注目です。テアニンを摂ると、脳の「α波」が増加するとわかっており、α波が増えると副交感神経の働きが活性化して、抹消の血流が改善されます。α波はリラックス状態を示すので、気分がふさいだりイライラしたりするときには、一杯の温かい緑茶が最適でしょう

 

折しも、新茶の季節。
先日新茶のコーナーでは、茶葉をそのまま食べさせてくれました。私は日本茶を買う時には必ず、茶葉を食べさせていただくので、「ラッキー!」とばかりにお味見しました、「う~ん」なんて甘くて瑞々しい柔らかい香り!自宅用と、友人に。あと仕事してらっしゃる方にお仕事場で召し上がれるように、とティーバックになった新茶も買いました
小林先生おっしゃるように、α波が出てリラックスなさり、ゆったりなさってお仕事進むでしょうか・・

先日友人宅に新茶を持参した時には、「ちょっと待って・・」といって、大事にしまってあった五月の兜の絵柄で、裏には菖蒲が描かれた九谷のお茶碗出し、器をあっためて丁寧に新茶を入れて下さり、幸せな香りに包まれました。
小さな、けれど大っきな充足感につつまれました・・
新茶は香りもさることながら、その若葉のような緑色がまさに新茶。α波が溢れ出るようで、幸せ感につつまれました

 

母の日に心の豊かさを・・

先日の母の日に、こんな言葉が書いてありました

 ★心の豊かさは、その人が「何を経験したか」「何を心に留めたか」によって決まる
今日は母の日。みんなを見守ってくれた、母の心に残ったものを思いたい。たくさんのことを見つめていたはずの、心の豊かさを。

短い文章ですが、感慨深く読みました

甲状腺機能減少・・

まだ寒さも残る春の日、あのいしだあゆみさんの急逝に私もビックリ致しました。アンニュイな雰囲気で、名作ドラマでは心のひだを演じ独特の声で歌う歌詞が沁みました・・

訃報が甲状腺機能減少・・と伝えられたので、更にびっくりした方も多かったのではないでしょうか?私の周りにも甲状腺機能減少・甲状腺機能亢進治療受けている友人も結構いるので、ザワザワし驚きました

甲状腺の症状よく言われるのは、★倦怠感・動悸・夏でも寒気したり、気分の落ち込みだったり、急な体重増加などなど、更年期や、加齢による変化に似ていて気づくのが遅れがち、未だ未だ若くとも、ついストレス多くてねぇ~とかたづけてしまいがちです
又、一般の血液検査の項目に、甲状腺は含まれてないようで気づくのが遅れるとも言われています。ですので上記のような不定愁訴のような、疲れともとれる、更年期症状ともとれるような状況あらば、血液検査して調べるのが簡単で有効なようです

以前私共の患者さんで、上記の症状が複数お訴えがあった時、血液検査をおすすめしたり、甲状腺専門医をご紹介したりして3~4人の甲状腺疾患がわかり、それぞれ細かな対応、コントロール頂いて仕事にも生活にも支障なくなって、安心なさった例もありました。

著名人の報道などでビビってしまいますが、更年期や疲れなどとせずに、受診なさって現状を把握し「案ずるより産むが易し」、先ずは血液検査でわかることもありますから、どうか上記★の症状でお悩みの方は甲状腺関連も調べてみて下さい。まずは自分のからだの声に耳済ませ、ご相談して採血からなら、気が重くとも踏み出せますね

頑張り過ぎないで下さい・・
新年度始まってウキウキ半分、不安半分、慣れない職場・環境だったり、又気温差も大きくストレスも大きいですよね
おからだ専一です、どうぞ無理なさらないで下さい

オーラルフレイル予防に!パ・タ・カ・ラ体操再掲載いたします

先日、東大の高齢者研究エキスパート・飯島勝矢先生がテレビに出ていらして、言い古されたことながら、あらためて地道な、普段できる「オーラルフレイル予防の体操」を言ってらしたので、この三月掲載したパ・タ・カ・ラを再掲載させて頂きます。一日一回でも、やらないよりやった方がいいですよね。最初はむずかしいですけれど、やってるとちょっとずつ出来るようになるから不思議です。では、以下再掲載いたします。

★今回は特にパ・タ・カをお話ししたく、本来はパ・タ・カ・ラ、もう20年以上前から言われている、パタカラ体操です

皆さまご存知の、お口を動かす体操です。発表された時はなんだかなぁ~位でしたが、この数年高齢者施設でもやって下さるようになりました

私も、患者さんに提案する立場としてやっておりましたが、頻度はかなりいい加減でした、それがそれが、最近年齢と共に必需体操!になりました💦
やらないと始まらない。やれば口は動き、大きく開けられ、発音もハッキリできもちろん一番肝心な「飲み込み」も問題ありません

さらに「誤嚥」という言葉が、とても知られるようになりました、大きな災害で日をおかずに予期せぬ「誤嚥性肺炎」が悪さをしたとわかってからですね

さて、なぜ、パ・タ・カを特に申し上げたいか?というと動く箇所が、はっきり違うからです、特にこの三つ!

パは→唇の動き

タは→舌の前の方

カは→ ★舌の根 (実はこちらがとても重要です、衰えに気づきませんから・・)先ほどお話しした、「誤嚥」って喉のゴックンのところ「カ」の発音ですね!

なので、私はパ・タ・カ・ラ体操のついでに、「カ」をギャロップで発音したり、テンポを変えたり負荷もかけてやっています。パ・タ・ラに比べ「カ」の発音は本当に疲れますが、やらないでいると「できなくなるので!」お風呂での発語がお勧めですが、長風呂は危険ですから、のぼせないように、ほどほどに・・

そうそう、以前お相撲の「若隆景」を何べんも発音するのもいいですよ!とお勧めしました。「わかたかかげ」「わかたかかげ・・」スピードアップしてもう一回「若隆景」!段々言えるようになりますね

お風呂でのぼせない様に気をつけて!ですがついでに、お風呂に入る前に「コップ一杯のお水を飲んでから!」もお伝えします。大事ですよ~!

 

 

折々のことば 3388 今永昇太

「丁寧に扱ってもらわないっていうのが、僕の中では一番の理想なんですよ」
                      今永昇太

大リーグ・カブスの左腕は本拠シカゴでの開幕戦で八回途中まで投げ、白星を挙げた。監督は選手の体を慮り、適当な時点で交代させるものだが、今永はその日、監督に続投を願い出た。
「Trust me」(私を信じて)と。

彼は調子のよい時も悪い時もそれなりに試合をつくるから放っておけ、と言われるのがプロとしての矜持?   4月14日朝刊のスポーツ面から。

※野球ファンではないけれど、カッコいいなぁと思う時はしばしばある。大谷のスーパーな活躍は置いといて、こんな折々のうたに目が留まるのはなぜか・・
海外で日本の選手が活躍するようになって久しいが、私の記憶では野茂選手がスタートだったと思う、あの独特の風貌に投球ポーズ。私はまったく詳しくないので見た目でしか物は言えない

そう思っていたら、新聞の、本の案内に「広岡」の文字。広岡ってあの広岡?ショートの?私、MCI心配されるとし頃なのに妙なことだけ覚えてる・・
「93歳まで錆びない生き方」という本を幻冬舎から出版。93歳になられた懐かしい温厚な広岡さんの顔写真が「最後までやれる事をやろう」苦しい欲望と楽しい欲望。どうせなら楽しい欲望を持って生きる・・と微笑んでいる
欄外に、「考えた方一つで人間は変わる。運命は等しく拓かれることを証明した、成功と幸福の哲学・・」と

ヤレヤレ・・私、広岡さんに弱いのです。大昔お世話になっていた社会保険労務士でとても温和なオジサンが、ある日私に言ったのでした。「あなたのような方は広岡監督の本を読んでください。きっと勉強になります」と
信じた私は素直にその本を買い、読み切って私にその本を勧めたオジサンの凄さに感謝したものです。まさしく私のウイークポイントが的確にわかり、どんなお説教より効きました。なので広岡監督はある意味、私に道を示して下さった恩人なのです。読後の効果あったかどうかはわかりませんけれど・・

折々の歌で今永昇太さんの言葉に触れた日に、野茂選手がふと浮かび、広岡さんを思い出し、その本を読みなさいと言ってくれた社労士さんを思い出し、野球好きな方からは笑われそうな話だけれど、これもセレンディピティ!と感謝の一日でした

「病院ラジオ・ファシリティドックのいる病院」見逃し配信明日6日朝9時迄です!

4月26日このブログにご案内したNHKテレビ「病院ラジオ」(サンドイッチマン)5月1日放映。

たくさんの方見て下さって有難うございました。ご覧になった方皆さん「涙なしに見れなかった!」「小児患者さん、少し上の年の患者さん方皆さんが、医療者の皆さんと十分なコミュニケーションとられて、自分の病気をしっかり把握され、前を向いて頑張ってらっしゃる姿に涙止まらなかった・・」と。また「再放送はいつですか?子供にも見せたいし、友人にも知らせたい」と連絡頂きましたが、再放送は未定です。

でも明日6日の朝9時迄、見逃し配信でご覧になれます。
サンドイッチマンのお二人の、素晴らしい!言葉を繋ぐと言いますか、心を繋ぐと言いますか・・絶妙の間合いに、小さい患者さん、成長期にあるお子さんの患者さん、看病する親御さん皆さんが、ホッとなさって、「何とかやっていこう」と前を向く姿に涙涙・・でした。思わず画面に向かって「頑張れ~」って

医療スタッフの方々の何気ないしぐさや、ご配慮がすばらしいこと!

副題にあったファシリティドック(病院で働く犬)のアイビーは、サンドイッチマンが傍に来ても、のび~するほどリラックスして、いかに都立小児医療総合センターが居心地いいのかを即座に感じました

見逃した方明日朝までです。どうぞ・・

まごわやさしい

随分前から言われて久しい「まごわやさしい」!
身近でない方は「何のこと?」かもしれません

これはバランス取れた和食と言いますか、食生活の基本の頭文字をとった造語です。今般小児科医でらっしゃる83歳の家森百合子先生のご指南をみつけました
今でも87歳のご主人のお弁当を、これに則ってお作りだそうで、すごい!としか言いようありません。言い古された「まごわやさしい」ですが、もう一度思いだしてみましょう

「ま」  豆・おから・高野豆腐

「ご」  ごま

「わ」  わかめ・ひじき

「や」  野菜・(ドライ)野菜

「さ」  魚・かつおぶし

「し」(干し)しいたけ

「い」  いも・(干し)いも

私が習った20年くらい前と随分表現が変わっています、お元気な高齢者が増えた今、83歳の小児科の女医先生が乾物(干し・・とあり)をうまく利用なさって、見事なご提案にビックリしました。身近にある乾物をうまく取り入れればいいんだぁ~、そっかぁ~と気が楽になったというか、さすがでらっしゃるなぁ~と先輩の知恵に感心しきりです。最近は焼き芋が小さいパックで、スーパーで売ってますものね、便利でおいしい!

野菜のところでドライ野菜とは!スゴイ発想にビックリ!それ聞いてスーパ―覗いてみたら、ドライ野菜って売ってるんですね。人参の千切り干したのもありました、超便利!お味噌汁やお吸い物用にワカメまで入ってるのもあり、いろいろに使えそうです。お饂飩とかにゅう麺とかにも・・すぐ使えるし!

83歳の小児科先生のアイディアに脱帽です。すぐ真似させて頂こうっと
干しいもも、保存できるし美味しいですよね。こういう風に考えれば、無理なくできそうです

柔らかい頭と発想、それに好奇心。すごいなぁ~!カッコイイなぁ~!