大人むし歯

★「大人むし歯」が増えています

大人になってもむし歯はできるのですか?

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近年、口腔ケア意識の高まりと共に、大人の残存歯は年々増加傾向にあります。

一方、むし歯の全体傾向としては、子どものむし歯は減少傾向にありますが、歯が多く残るようになった大人に、「大人むし歯」が増えているのが現状です。

歯を失う原因の一つは「むし歯」と「歯周病」ですが、歯周病ばかりに目がいっていてせっかく自分の歯を多く残すことが出来ても「大人むし歯」で歯を失ってしまうケースがあります。”むし歯は子どものもの”という先入観や、忙しさに追われてお口の定期ケアを忘れたり、又適切なホームケアを教えてもらってない方や、その方のリスク(なりやすさ)に沿ったお手入れがされてない場合が多いようです。人、皆同じではありません。

定期ケアしていないと「詰めたところも再び虫歯になる」ということを忘れ、土台は自分の歯ということも忘れ、金属がかぶせてあるから大丈夫と見逃してしまいます。

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★痛みに気づきにくい「大人むし歯」とは

「大人むし歯」とはどのようなものですか?

一つは「再発むし歯」です。
一度むし歯になって治療した歯が再び虫歯になることです。ひと昔前は歯科医院は治療する=すぐ削って詰めるところでした。1998年頃から”予防”という言葉が叫ばれ、むし歯も歯周病も予防できるといわれるようになったにも関わらず、やみくもに削って詰める治療が後を絶たず、今でもその現状は否めません。むし歯も歯周病も原因になる細菌の感染症なので、歯科医院ではまず口の中の汚れ(原因菌)のコントロールが先で、緊急をのぞき、治療はきれいになった口の中で初めて、すべきなのです。

そうはいっても、口の中には過去に詰めたものがあり、その詰め物と歯の間に隙間が出き、そこに汚れ(プラーク)がたまることによって再び虫歯になります。プロの定期ケアと自宅や職場でのホームケアをしていれば、かなりのリスクは防げますが、何の症状もないからとケアを怠ったり、はては体調崩されたり、服薬により唾液が減ったり、また食生活の大幅な変化により噛まなくなったり、噛めなくなったり、お口の中の自浄作用が落ちるとむし歯のリスクは上がります。

もう一つは「根元むし歯」。
歯周病などにより歯茎が下がると、歯の根元が露出し、この部分は歯の表面に比べとても軟らかいのでむし歯になりやすく、なると進行が早いのです。沁みる感じがあっても「痛みがないので」だましだましいるうち、気づかぬうちにじわじわと悪化し、最悪歯を抜くケースもあります。

子どものむし歯は平均0・9本となりましたが、噛む食事が減っているせいか、逆に歯周病の前身・歯肉炎の子供がふえてきており、反対に大人では、歯周病のケアは進んできましたが、どっこい「大人むし歯」(再発むし歯・根元むし歯)が増えつつあります。

このように歯周病だけでなく、これからは「大人むし歯」をケアすることが、健康寿命を維持し、美味しく召し上がって、お口元を若々しく保つ毎日を支えます。

さらに「大人むし歯」をことさらに言うには、理由があります。問題の歯の根元(根面=象牙質)はやわらかく、弱い酸性度で溶けるのです。

エナメル質 溶けるPH5・5 このPHを下回る時間短いので象牙質より溶けにくい

象牙質 溶けるPH6・0~6・2 このPHを下回る時間長いので歯が溶け出しやすい
このように歯の根元の象牙質は、むし歯のリスクが高いのです。

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ですので「大人虫歯」に配慮できる歯科医院でプロのケアを忘れず受けて下さい。そして自宅や職場でお口のケアを忘れないで下さい。年齢とお口の状況に見合った「フッ素」をはじめとするケア商品をきちんと使って、汚れを取った後のガード(守り)も忘れずにお願い致します。その上でちょくちょく食べ、ちびちび飲みを控えるだけでも大きな効果があります。
るのは自分・なさるのも自分です。中央歯科は精一杯サポートさせて頂きます