口内フローラ

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花田信弘先生による、「口内フローラ」というお考えを紹介します。

花田信弘先生は、1998年当院が予防の研究会発会に参加してすぐ、先生のお話し聞くチャンスがありました。OP代表の酒田・熊谷崇先生と共に大変革新的な情報公開なさって随分勉強させていただきました。

一時国立保健医療科学院口腔保健部長でしたので、和光の駅でお目にかかったりしました。現在は鶴見大学の教授です。

九大出てアメリカに微生物研究で留学されていたので、1998年日本初の歯科予防の会が発足した時「虫歯も歯周病も感染症である」との見解が発表され度肝を抜いたものですが、あれから18年、先生はずーっと、この口内感染症の原因菌について発言続けてこられています。

今はやりの腸内フローラだけでなく、花田先生は「口内フローラ」と名付けておられます

口から虫歯・歯周病菌の悪玉菌が入って発症し、特に歯周病菌は、歯茎の炎症通して、血管に入り、血管を攻撃して更なる炎症を起こします。

血管の中のコレステロールの戦いがおこり、善玉コレステロールが悪玉コレストロールになり、これに動脈硬化が追い打ちかけて血液を固めようとするそうです。

この菌は90秒で拡散するとか。現在心筋梗塞・認知症・はては関節リュウマチまで影響及ぼすことがわかってきたと伝えています。

お口の中をなぜフローラ(花畑)と呼ぶのでしょうか?

それは、善玉菌・悪玉菌・それに日和見菌の存在が、まるでお花畑のようにあるからでこの三つのバランスが崩れることにより、お口の中といえども〝死の危険がある”と伝えています。

特に歯と歯茎の間にいっぱい栄養(悪玉菌のエサ)があると口内フローラが乱れます。特にでんぷん質が悪玉のエサになるので、食後の歯みがきは大事ですね。美味しいもの食べたら、きちんと歯ブラシすることです。

またこれまで先天的遺伝要素大きいと言われていた、がん・糖尿病も、後天的遺伝学という考えが出てきて(慢性炎症が先天的遺伝を変えていく)、この理由には、「内臓脂肪」と「口内細菌」があげられているとか。

昨今、お口の中の歯周病菌が心臓病・糖尿病・骨粗鬆症などの原因菌となっていることはマスコミなどで伝えられていますが、この日の花田先生の「慢性炎症が先天的遺伝をも変えていく」という報告には、正直驚きました。

そこで、花田先生は唾液をたっぷり出す努力することを上げられました

口内フローラを整えるのにまず “唾液” だそうです

  1. 口すぼめたり ベロを上下の歯の周リをグルグル回す、唾液ふき出てきます
  2. あごの下のぐりぐりを押す 唾液じわーっと出ます
  3. 味覚で刺激する 美味しそう!とゴックン!します
  4. スマホ姿勢は唾液出にくくなる上かみ合わせにも良くないことを理解し、意識する
  5. キシリトール100%がムはキカイ的刺激として唾液出る

美味しい情報 砂糖なしのココア

善玉増やして、悪玉菌減らす効果あるようです。ただし、砂糖抜き。

言いにくい事ですが、亡くなるとき “死因” が歯周病とは言われません。

ですけれど、歯周病菌が大きな病気の引き金になっていることが徐々にわかってきました。

私達が思うよりずっと、口の中の細菌の重大性が明らかになることは、脅威でもありますが、やれること「予防」も出来ますので、まずは理屈を正しく理解し、家で出来るホームケアと、きちんとしたプロのケア(全身との絡みをきちんと踏まえた歯科医院での)を受けて、口の中の細菌のコントロールが “当たり前の習慣”になることを願います。

その意味で、18年前から熊谷崇先生率いる予防の会で、初めてご教示賜った花田信弘先生がずーっとこの研究続けられ、マスコミでわかりやすく説明なさることは、大きなご貢献と思いました。

研究続けられていることでエビデンスが増えて、増々全身との関係性が明きらかになってきています。

「わかっちゃいるけどなかなかネェ」という方々も、ぜひお口のケア、なさって下さい。

お引越しや、ご多忙で中断されている方は、どうぞ少しでも早く、お口のケアを再開ください。きっと気持ちのいいお口を実感され、体調も良くなるのではないでしょうか?

中央歯科クリニックは、皆様が「ごキゲンな毎日」をお過ごしいただけるように、これからも最新で裏付けある情報をお伝えしてまいります。

2016・3