オーラル・フレイルの問題提起のはずが・・

この季節の果物と言えばみかん。「みかん」と「ミカン」ではだいぶ印象が違いますねぇ。今日の話題はこの冬のみかんを、思うように食べられなくなって来た方がいる!というお話です。

みかんは唯一手で皮を剥き、切らずに一房ずつ食べられる果物。なぜなら袋を口にしたら、唇で絞り出してみかんの中身だけを食べ、袋を残す!と言う食べ方そのものが大事なのです。そう!「くちびると吸う力」です。

今この、みかんを袋から絞り出して食べる!ことが出来ない高齢者や子供が居ると聞きます。からだの筋肉が衰えるフレイルが、お口にも起こっていて「オーラルフレイル」と言われます。マスクが当たり前の日常、喋るチャンスの減った日常、口周りを気にしなくなり、口紅つけなくなった日常は、口周りの筋肉を衰えさせ、みかんすら食べにくくさせています。大変な事です。

使わないと使えなくなるんですね。(画像に中身を食べ絞った残骸を、失礼ですが載せさせて頂きました)

このブログをのせる際スタッフから「こんな食べ方は今はしませんよ・・」と指摘を受けました。外側を剥いたら、中の部分はそのままぺろっと食べちゃうそうです。もう既にみかんの食べ方さえ違うのだ!世代交代?と認識しました。
ですので、一房つまんで中身を楽しみ、袋を出す!行為そのものが「汚いこと」なんだと知った次第。ここに出した袋の写真をのせるなんて論外のようですが、お許しください。

みかんの袋を残してみかんの中身を食べることが普通?と思って、オーラルフレイルによりそれが出来なくなってる方が多い!と言う危機感をお知らせする記事のつもりが、違う方向に発展し、これはこれで若い人たちの食べ方の違いをしり、勉強になりました。

当たり前と思い込んでいたので、よい機会でした・・。

当院では、お子さんや高齢者に「拭き戻し」(縁日などで売ってる紙製のへび笛)を差し上げ、”吹く力”のトレーニングをやって頂いていました。お子さんでも吹けない子もいて「大変だぁ~」と思います。でもやってる内出来るようになりますね。この”吹く力”と”吸う力” 侮れない大切なことだとお伝えしたかったのです。お試しください。

お口から出した袋の写真、失礼致します。