つんくさん 生きる道を選びました

昨日の近畿大学入学式に流れた、つんくさんの再発後の大変なご決断に、びっくりしたのは私だけではないと思います。昨日も画面に流れるつんくさんの画像・お声が出ないのでテロップで流れるご挨拶に、涙がぽろぽろ流れました。手術後の首をいたわるようなスカーフ。おだやかで静かなつんくさんの表情に、どれほどの葛藤がおありだっただろうかと察して、又とめどなく涙があふれてきました。しかし、彼は「大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました。私にできること・私にしかできない事をやろうと思います」ときっぱりおっしゃったのです。歌手が声を失う決断するのってどれほどでらしたことでしょう。

シャランQのまことさんは、もう既につんくはPCで言葉を伝え、最高の歌を書こうとしてるよ。食事も普通にしているし・・と。タリーズの松田さんは「前向きに生きていく。困ってらっしゃる方の役に立ちたいと言っている」とつんくさんの様子を伝えています。小室哲哉さんはつんくが詩を書き曲をかいて僕が編曲するさ!と既にサポート体制であると伝え、周りの方々が心から応援し始めているのを聞いて、又泣きました。

どれほど多くの方がこのつんくさんの病気と現状を知って、勇気づけられたか計り知れません。これから食道発声法の訓練始めるそうです。頑張ってください。当院にも声を失い食道発声法によってしゃべれるようになった方がおられます。どれほどの困難さかはかりしれませんが、声が出るようになって孫に話せるようになったよ・・とその前向きさには脱帽。お口のメンテナンスにもきちんといらしています。手術によって唾液も減り、虫歯が増え易くなったので、こまめにいらしていますが、ご来院の度たくさんのことを教えて下さり、病気の原因が一日30本以上の喫煙だったと自戒してらっしゃるので、待合室でご一緒する他の患者さんに「喫煙の害」を伝える役目もあるんだとおっしゃっておられます。

1998年の歯科予防の会発足以来、私も禁煙支援続けてきました。なかなか難しいですが、歯科だからこそ出来るのが禁煙支援です。つんくさんの病因はタバコではないかもしれませんが、喉頭がんの最大の原因でもあるので、喫煙者は少しでも早く禁煙・卒煙して病気のリスク減らしましょう。患者さんのお気持ち伺いながら、禁煙支援を続けてまいりたいと思います。

つんくさん。この決断なさるまでどれほどの思いでらしたでしょう。これからのご活動を心から応援し、今回公表なさった勇気と前向きなお気持ちに敬意を表します。沢山の方が大きな力を頂いたと思います。どうぞ無理なさらずおからだ労わりながら、つんくさんにしかできない活動をおすすめください。頑張れ!

 

 

 

 

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