かくれ誤嚥!

ここ何日雨もなく、乾燥状態が続いています。
寒いのでおっつけ暖房に頼りますから、私達の体は超乾燥状態です!

窓口で患者さん方に伺っても、「お茶飲んでますよ」と言いうものの、一日1・5リットル以上飲まないといけないそうですよ・・と申し上げると、だいたい「そんなに?」と仰います。まあお食事の汁もの等水分含めてですが・・。

たとえ水分取っても、年齢とともに”口が乾く=ドライマウス”は否めません。
私は大丈夫よ!と豪語される方のお肌を見ると、かさついていることも多く、ご自分では意識してないかもしれない・・と危惧します。

実際メンテナンスでも治療でもお口を開けて頂くと、診療用のミラーが粘膜にくっつきがちな方や、見るからに乾燥してるなぁ~と言う方も多く、舌(ベロ)見てもドライマウスは明らかにわかります。

以前はなかったことですが、最近ではテレビで「誤嚥」という言葉、「誤嚥性肺炎」という言葉を、耳にしない日はなくなりました。新聞の死亡欄にも「誤嚥性肺炎による」と書かれることもしばしばです。

このように、口・喉が渇いたままですと、”かくれ誤嚥”を起こしがち。それが肺炎に繋がり、怖いですが死に至る場合もあります。

ですので、お食事後だけでなく、寝て起きたら、まずうがい又は空ブラシ(何もつけずにブラッシング)しましょう。ペッと吐いた唾が濁ってるはずです。このように、起きてすぐ召し上がらず、必ず口の汚れを取ってからにしましょう。

誤嚥性肺炎を予防するには、➀水分を取る ②歯の・お口の中の汚れを取る ➂香辛料などをうまく使い唾液を促す ➃顎の下の唾が出るポイント(唾液腺・顎下腺等)を指でマッサージして唾液を促す等々。➄よくしゃべる(ベロを動かす)・笑うなど、ちょっとしたことが喉の渇きを助けます。

このあごの下のマッサージは、数年前から待合室で皆様にお教えしますと「アラッ、ほんとに唾が出るわぁ~」と皆さん仰います。がその後なさってますか・・?

どうぞ日ごろのエクササイズというより、”ながら・・”でいいので、ぜひなさってみて下さい。特に口開けて寝る方(ほとんどの方でしょうが?)は朝起きたら口はバリバリです。私は大丈夫!!と過信なさらず、相手はバイ菌、目に見えない強者ですから、油断大敵です。

面倒くさいと仰らず、ちりも積もれば・・ですので、是非になさってください。
寒さもこの一二か月です。肺炎など起こさないようになさって、元気に乗り切りましょう。

追記・ラーメン・麺類など召し上がる際、コショウ・七味唐辛子などの香辛料振ることは
   唾液も出てとても良い!と東北大学佐々木教授により検証されています。但しやり
   過ぎはダメです。喉を傷めます。ほどほどに。