「秋は肺」体調管理を是非!(お天気キャスター森田さんのコラムより)

今年は台風の接近や上陸がやたらと多かったですね。お盆休み終盤からわずか2週間のうちに台風が4つもきて、特に東北や北海道など大きな被害がありました。また、全国的に太陽に見放された日が多く、日照時間も記録的な低さだったようです。くり返す灰色の空に気も滅入り、予期せぬ体調不良に悩んだ人も多かったのではないでしょうか?天気と身体は、切っても切れない関係だと実感します。

古代中国の思想では、季節と四つの方角が関連付けれら、冬は北、春は東、夏は南、秋は西だそうです。同じアジアの日本ですから、季節ごとに多くなる風向きを思い浮かべると納得します。

自然と人体とは互いに密接な関係という考えで、中医学ではとらえられています。例えば肺は、だんだん空気が乾いてくる秋の気候の影響を受けやすいとされています。残暑と長引く天候不順も加わります。弱っている身体に、色々な要因でストレスがかかると、免疫力が下がり、呼吸器系のトラブルが発生しやすくなります。この時期は気管支ぜんそくが起きやすく、アレルギーなどが原因とはいえ、気温や気圧の変化も大きくかかわってると言われます。

朝晩と日中の気温差によるストレス、寒冷前線の通過や台風の接近等による気圧の変化、より刺激になりやすいようです。「秋は肺」の古くからのいわれは、自然や人間の特徴と関わりをよく見極めているということになりますね。

水分の補充・栄養摂取に心掛け、身体を温める食事をお取りになり、色づく木々に心を癒し、忙しくなる師走まで、体調管理に努めてください。朝一番の白湯も結構良いものです。お試しください。