「コーヒーになります」

ファミレス・飲食店でお料理持ってきた店員さんからこんな風に言われたことありませんか?最初はギョッでしたが、あまりに多いこの言い方に、最近では「バイト敬語」なのかな?と思っていたら、昨日疲れて果てて寄ったファミレスで、中年女性も「こちらパンになります・・」でした。ギョッ!

「なります」と言われるとひねくれものは、出されたものがこれから「パンになるのか」と思ってしまいます・・。

でも三省堂国語辞典によれば動詞「なる」の「あたる。相当する」の意味の使用例として挙げ、一方岩波国語辞典は「1980年くらいから広まった俗用」としています。

岐阜大学の言語学・洞澤教授はこうした言い回しをやはり「バイト敬語」と呼び、「コンビニ敬語」「ファミレス敬語」とも呼んでアルバイトの若者たちが接客業全般で使っているとのこと。「です」と断定は強すぎ「ございます」だとかしこまりすぎと感じ、その間を狙ってるとの分析です。

「レシートのほうはよろしかったでしょうか」
「千円からお預かりします」のような表現も、店の指導でなく、先輩・仲間が使ってるから、よく耳にするからと業務が無難にこなせる便利な表現として考えられているようです。

しかしながら、世論調査で「気になる」という割合が五割・六割と増えていることもあり、ロイヤルホストでは一定期間「禁止語」として指導もしていたようです。テレビなどで「テーマはこちらになります」駅では「一番線に参りますのは、東京行きになります」など、世代や場所に限定されない新しい表現として定着しつつある・・という見方もあります。
皆様はどうお感じになりますか・・?

患者さんに「こちらが○○さんの虫歯になります!」なんて口腔内写真を説明したりするのは、控えたいですね。
世代を超えてスタッフと話し合わねばね・・。

NHKのアナウンサーでも最近は「アレッ!?」みたいな表現に、思わず首かしげることありますが、私達は医療職ですから、できる限り正しい美しい日本語で、正確にお伝えしたいものです。さてはて・・。