けんちん汁

大型台風が行き去ってホッとしたのもつかぬ間、急に冷え込んできました。そうだ”けん

ちん”作ろうと思い立ちました。からだが欲しがったんですね。85歳の母の作るけんち

んは本当に美味しくて、作った日より一日・二日たった方がまた美味しいのです。昔は

沢山大鍋で作るので出入りの方とか・・ちょっと食べてらっしゃいとふるまったものです。

それぞれのお家に作り方があると思いますが、我が家の必須は、お豆腐・にんじん・こんに

ゃく・里芋・棒ねぎですが、必ず豚のバラ肉を先に茹でておいて作ります。なんだ!トン汁

じゃないか?と言われても??ですが・・。我が家はバラ肉は常に茹でて一晩おき、浮いた

脂をとり常時スープ状態に作ってあるので、脂っこいということもなく重宝です。

お豆腐は必ず木綿ですが、軽く水切って手でくずしてから炒めます。私流では、豚バラ肉

の汁にかつおだしを足してにんじん・里芋の順に入れやわらかくなったら、炒めたお豆腐・

こんにゃく・棒ねぎのぶつ切りを入れて火をとうします。全ての具に火が通りお野菜から

いい出汁が出たら、お酒少々とお醤油で味付けします。この段階でお味噌を溶けば

豚汁かも(笑)・・・。

ひょっとしてけんちん汁って?と辞書ひいてみたら、巻繊汁と漢字があるんですね。知ら

なかったぁ。広辞苑には、くずした豆腐と繊切にした野菜を油で炒めたものを実とした

すまし汁とありました。この説明では、けんちん汁のほっこりした、あったかいいいにお

いのお汁の良さは伝わらないですね。母の味には及ばないのですが、台風一過父母に宅急

便で”けんちん”送ったところ、「美味しかったぁ」と電話で母の声。93歳の父が喜んで

いただいたわよ!にホッとしました。田舎では二日目おうどん入れて頂くようです。それ

も美味しそう。そうそう、ゆめゆめ里芋は下茹でしませんように、ヌルヌルしたまま入れ

たほうがお味がいいです。今晩、巻繊汁いかがですか?