骨粗しょう症またはがんなどの治療を受けている患者さまへ

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当院では、受診の際に普段のんでらっしゃるお薬の情報をお持ち下さるようお願いしております。というのは、お薬の服用がお口の中に様々な症状(不便)をひき起こしたり、又服用なさるお薬によっては当院(歯科)での治療をコントロールせざるを得ない場合もあるからです。

今回のお知らせは、骨粗鬆症の改善薬についてですが、歯科治療を安全・安心に進めるために、ぜひ「骨粗鬆症」のお薬お飲みになっておられる方は受診の際お薬の説明書をお持ちになり、受付にてお申し出ください。

又このお知らせは、骨粗鬆症のお薬を飲んではいけないということではありませんので、ご自分で、のむのをやめたりなさらないでください。

現在では日常的にお口の中を清潔にするのがあたり前になってきていますので、歯科医院で、定期的にお口の汚れの管理をするために通われ、ご自身でのホームケアに努められ、抜歯などの処置がなるべく無い様に心がければよいことです。また抜歯が必要な時には、ご相談なさった上でということです。

ですので、このようなお薬にかぎらず、のんでいるお薬は歯科医院に知らせた上で、安心して受診なさってください。

がん治療には副作用がつきものです

抗がん剤や放射線などによるがん治療では、口内炎をはじめ様々な口のトラブルが起きます。普段の口内炎と違い傷みが強いことも特徴で、水すら飲めないこともあり食事が取れなければ、当然体力の低下を起こし、そこから体の中に細菌が入り敗血症になることもあります。
又口が乾きやすくなり、会話がしにくくなる、食べ物が飲み込みにくくなるなど、患者さんに苦痛をもたらし、がん治療の継続さえ難しくします。厄介なトラブルを回避するためには、がん治療状況に配慮した、適切な家でのお口のお手入れ・プロによるお口のケアが必要です。

当院ではドクターはじめケア担当歯科衛生士が、皆様のがん治療状況に合わせ、主治医と連携しながらお口のケアにあたります。

現在のがん治療では、単にがんを治すだけでなく、患者さんやご家族の負担を減らし苦痛を軽減する「支える治療」(支持療法)が重視され、口腔ケアもこの支持療法の一つです。
今や口腔ケアなくして十分ながん治療は行えません。そして口腔ケアは、がん治療の副作用を予防するためにできる数少ないセルフケアの一つなのです。
口から食べないとかえって口の中は汚れるので、お辛くない範囲でできるだけセルフケアは継続しましょう。

又、できればがん治療前、少なくとも2週間以上前には歯科を受診頂き、「歯石の除去含む歯と歯肉のケア」をしておき、グラグラの歯などある場合は手術中に抜けて、治療の妨げになりかねませんので、早めの対応が望まれます。

当院はこのような考えの元、患者さんの主治医ドクターと連絡をとりあい、歯科治療や口腔ケアを行います。
口の痛みや乾きが軽減し、普通に食事ができれば、日常生活を維持したまま、がん治療を受けられます。

*あくまでも連携医とのご相談の上ですので、状況によってはご希望に添えない場合もあります事ご了承下さい。

顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現を防ぐためのお願い

日本歯科医師会 広報第1616号(平成26年3月5日付)
より要約・抜粋

ビスフォスフォネート系薬剤(以下BP剤)(主に骨粗鬆症、場合によってはがん治療)による顎骨壊死・顎骨骨膜炎の発現は、最近よく知られるようになりました。近年BP剤と異なる骨吸収を抑制するディスマノブの投与を受ける患者さんにおいても、顎骨壊死・顎骨骨膜炎が報告されています。

これによりBP剤とディスマノブに共通する破骨細胞の骨吸収を抑制する作用が関与と推測されます。

この症例の多くは、抜歯などの侵襲的歯科処置、局所感染に関連して発現しています。顎骨が口腔内常在菌により感染しやすいという特殊性を考慮して、口腔清掃による口腔管理を徹底することで、顎骨壊死・顎骨骨膜炎の発現頻度を低下できるとも考えられております。

ですからお口の中を清潔に保つために、セルフケアと歯科医院での定期ケアが大切です。

これらの薬剤(お薬)を服用している患者さんは、歯科医院や歯科口腔外科を受診の際には事前に必ずこのようなお薬飲んでいることお知らせしたうえで、治療を受けて下さい。

このお知らせは、このようなお薬の服薬を否定するものではなく、歯科の治療を安全・安心に受けて頂くためのものです。また、歯科治療を優先せざるを得ない場合の、BP剤の休薬に関しては主治医と歯科医との連携が必要です。自分で薬をやめたりせず、必ず主治医にご相談ください。

この詳細については、日本骨代謝学会のホームページを参照下さい。

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代表的なBP錠

bp錠

引用元:雑誌NICO