本を読む学生の患者さん

当たり前と思うようですが、最近待合室でスマホをする方はあっても、若い方で持参の本を読む方はかなり珍しいです。今日の男子学生さんは、予約の時間よりかなり早く見えて「待ちますから・・」と。カバンから出した本を熱心に読んでいます。他の患者さんがご覧になった本をかたずけに行った折「何の本をお読みになってるんですか?」とお聞きすると、照れたように差し出されました。”マッキンゼーの・・” 何やら面白そう。大学に入り授業も面白くこの本はホント面白いんですよ・・とのこと。

中に日本の外交は云々書いてあったので、実はね”日本の医療もそうなのよ。なので私達オーラルフィジシアン”というグループ(熊谷崇・日吉歯科)に属して、患者さんに利益になる歯科医療を勧めたいと思っているの・・と、ちょっと唐突と思いましたが、本の内容にひっかけて話してみました。興味持って下さったので、日本の健康保険が疾病保険と言って、病気を治す為の保険で、予防する保険でない事。その為に削らなくてもいい歯を削ったり、いじらなくてもいい歯を早めにいじったりする医療が後を絶たないこと。そうでなくするために、当院では皆さまにお口の中の資料取りをしてご説明し、ご自身に理解いただいて、どうしたらお口の中をよい状況にできるか?ご一緒に考えて頂き、診療進めていきたいのですと。スタッフも技術もスキルップの勉強もしますが、機会あるごとに、国内外のドクターの講義を聞いて新しい情報なり、今海外ではどのように考え対応されているのかなど、・・外も知って情報収集に努め、見極めて患者さん方に良かれと思うことを提供したいと考えていますと話しました。

学生さんってこんなにわかってくれるんだ!と、真剣に聞いて下さる目を見て、若いって真綿のように吸収早いなぁと感じました。だからこそ、正確で裏付けのある情報を提供したいと思います。

話し終って又、大事そうにページをめくる学生さん。”紙の本”を持ち歩く様子をなんだか嬉しく思いました。スマホやタブレットで本は読めますが、やはり私は紙の本で読みたい。本は紙質・意匠・文字の様子など小さい総合芸術です。本は世界を広げてくれます。
今日は久しぶりに、楽しみな学生さんに会えてうれしいひとときでした。