想像力と手っ取り早い確認能力が必要です

今朝のニュースです。

高齢のご婦人から「119番」に電話あり、「火事?」と言ったらしいのですが、受けた消防庁の交換台は、「蜂(はち)」と聞き、「救急車要りますか?」と聞くと、「いらない」と答えて電話切れたので、消防車の出動なく、結果的に火事で焼死なさったとの報道でした。

先日、スタッフ全員で「認知症」の勉強会に伺い、初期・軽度の認知症もあれば、様々な進行度合いもあることを知りました。又、予備軍の症状でも馬鹿にしてはならない貴重な「兆し」があることも学びました。

このニュースを聞いて私はまず、「入れ歯外してる時間だったんだろうか?」と思いました。入れ歯の方は、寝るとき入れ歯を外して寝る方が多いので、とっさの時に「発語」にならない事もあります。もしくは、認知機能に何らかの症状がおありになって、詳しくお話しできなかったんだろうか?もしくは既に、火の手が回っていたのだろうか・・。いろいろ考えをめぐらし、いずれにしてもお気の毒なことでした。

「蜂(はち)?」と聞いた交換台も「火事ですか?刺す蜂ですか?」と聞きなおす確認のやりとりあってもしかるべきでした。残念ながら想像力と確認が不足していたと思わざるをえません。

当院の患者さんでも、年齢と共に「曖昧な表現」なさる方もあって、失礼ないように、違う方向からの聞き方なり、お尋ね方法をかえたりして、できるだけ、おっしゃりたい事を確認させて頂いたり、お訴えを聞いたりするようにしております。はては「この方はどのようなことを訴えたいのだろうか?」と想像力を働かせ、予診票・当院独自のPOSチャートの記入を再見してアプローチに努めます。いずれにしても、「いいや、いいや」にはしないようにと日々心がけています。また、ご高齢者や耳が多少遠い方は、聞こえてなくとも「うなずいたり」「はい」といったり・・なさることがままあります。このようなことも踏まえて、”鵜呑みにせず” スピーディな確認が必要と痛感させられるニュースでした。どのような状況であったか?事実はわかりませんが、受けた方がもう少し想像力もって「言い直したり、質問したりしてたら・・?」ご本人は受話器を持ってお電話したのに・・と思うと、残念でなりません。どうすべきであったか?今後に生かしていただきたい朝の悲しい残念なニュースでした。