6月7日の天声人語を読んで

兵庫県・87歳の女性の投稿です。

ご趣味のコーラスの練習に行くためJRに乗ると珍しく団体客で満席、座れなかったそう

です。お一人の男性が、温かい言葉と動作ですぐに席を譲って下さったとのこと。この男

性は次の下車駅まで冗舌でもなく寡黙でもなく、いたわるように話しかけて下さったそう

です。「私は今年還暦を迎えますけど、若い人たちにどんな背中を見せてきたかなあと

反省してますんや」とおっしゃって、なんて誠実な方なんだろうと心に残ったそうです。

87歳の女性は、60代後半になったころ。席を譲られるようになって「まだ、若いんで

す、結構です」と言葉にしないまでもおそらく、不遜な態度をとっていた。老いた今は逆

に「譲ってもらって当然です」という心が所作のどこかに出ている気がする。譲る側の彼

は満点、譲られる側の私は過去を合わせて何点ぐらいだろうか。これからは、譲られたと

きは誠実な心で感謝しよう。席をめぐってのマナーについて考えさせられた体験だったと

いうものでした。

両親も90を超し自分も歳を重ねるようになって、得ること多いご年配者の投稿でした。

 

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