水洗式咀嚼!?  (岡山大学・小児歯科岡崎先生より)

今注目の、また唾液の話です。   

”唾液” 文字通り 口から垂れる液です

   ”よだれ”も 唾液が余って垂れるから ”余垂れ(よだれ)”というらしいです。

岡崎先生によれば
  以前は、子供が口を開けると唾液が沢山出てきて、防湿の為にラバーダムというものをつけた。それでも横から漏れ出すので、その下に排唾管挿入して治療した。ビショビショに唾液出る子供が多かったので、正直治療する方にしてみれば、唾液は厄介者だった。

ところが、最近の子供は、口を開けていても唾液(つば)がたまらない。おかげで治療はとても楽になったが、そうも言っていられない。どう考えてもこれはおかしい。どうして!?

一つに食生活の変化を上げておられ、特に

  常に水やお茶など飲み物を飲みながら食べている。流し込みながら食べているので
  これを”流し込み食べ” =水洗式咀嚼 と呼んでいるんですよ。唾液でなくなります

  昭和30年代まで、食事中にお茶飲むと「行儀悪い」と言われたものです。調べたら
  サザエさんの漫画にも、食卓に”湯のみ”は置かれておらず、お茶は食事が終わったら
  みんなで飲むものだったと記憶しています。
  今はファミレスでも、席につくとまず水を持ってきます。

  マウスの実験でも、水分の多いエサを与えると、耳下腺・顎下腺の発達が悪かったそ
  うです。
  同じことが、いま私達の子供たちに起こってるのではないだろうか?と案じてらっし
  ゃいます。

そういえば・・と自分でも小さい頃を思い出すと、いまよりもっともっと「よく噛みなさい」と言われるまでもなく、噛み応えの多い食事があったように記憶しています。おかげで、「良い食材を味で覚えたせいか?」今どこへ行っても、何を食べても美味しく味わえ
お店の方とも食材談義も事欠きませんし、友人同士で食事をしても、豊かな食材で育った幸せは何事にも代えがたい・・と親に感謝するばかりです。

お仕事もつお母さんも増えてきて大変だと思いますが、食事の経験は生活習慣として、大きく響きます。
どうかこの岡崎先生のご指摘に耳を傾け、親御さんもご一緒になさって下さい。お母さん方もお若くても、どんどん唾液は減ります。お子さんとご一緒に、お食事時の水分の取り方をちょっと工夫されて、唾液が出るように思い切ってトライしてみましょう。お水・お茶などをお供にせずとも、良く噛めば必ず唾液は出ます。やらなければ出ません。唾液でなくなるばかりでなく、飲み込み困難になります。

唾液が少ないと虫歯も俄然増えます。
知らないでいて不自由になるのは、もったいないですね。

 

 

 

 

 

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