タバコからの脱却 (「毛細血管は」増やすが勝ち!根来秀行著より)

歯科で仕事をしていると、歯周病の管理に重点おいてやっていると、また禁煙支援していると、どうしても歯茎のことが気になります。歯茎はそう毛細血管の集まりです。なので「毛細血管」は増やすが勝ち!という本を見つけると、すぐ買ってしまいました。面白いおもしろい。東大からハーバード大・パリ大とご活躍の先生ですから、旬な情報引き出しいっぱいの根来教授本です。

さて本題 ”タバコからの脱却”です(この本の抗ストレス実習から引用紹介致します)

喫煙する人の多くは、心を鎮めるためにタバコを吸うようですが、言うまでもなく、健康にとっていいことは皆無です。喫煙によって体内でフリーラジカルがつくられますが、タバコ自体にもフリーラジカルが含まれていて、ダブルパンチで毛細血管を酸化させます。また、タバコに含まれる一酸化酸素は、血管の内皮細胞をダイレクトに傷つけ、動脈硬化を促進します。ニコチンは、交感神経を刺激して、血圧や心拍数を上げるだけでなく、血栓を増やします。タバコの本数が多く、喫煙期間が長いほど、動脈硬化のリスクも高まり、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、虚血性心疾患や脳卒中、呼吸器疾患や肺がんをはじめとするがんのリスクも高くなります。

タバコにお酒が加わるとさらに最悪です。タバコを吸うと肝臓のエネルギー源である血液の量が減り、仕事量が増します。そこにアルコールの代謝という仕事が加わると肝臓は更に酷使されることに。
日頃は禁煙してるのに「お酒の咳だけ一服」という人も多いようですが、お酒を飲みながらの喫煙によるダメージは、飲まないときの2倍以上に高まるのです。

喫煙は副流煙によって、周りの人の健康も脅かします。受動喫煙者は、心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が1・3~2・7倍にもなることがわかっています。また、親が喫煙者であると、その子供はタバコの煙に慣れ、将来喫煙者になる可能性が高くなるという報告もあります。
誰にとっても、タバコは百害あって一利なし!と心得て、スパッと禁煙を!がんばれ!

どうですか?
2001年から禁煙支援している当院ですが、近々受動喫煙防止法が国会にも上がるようです。健康被害を鑑み、働く方の健康維持という視点からも禁煙は必須と思われます。
し好品を国でとやかく言われたくない・・と言う声も聞かれますが、思った以上にご本人だけでなく、周りへの健康被害が明らかなのです。
当院で禁煙に成功された方が後で決まっていう言葉。「前行ってた店には、もう行かない。だって臭いんだもの・・」つい先日までご自分が吸っていた時には残念ながら気づかなかったのです。タバコをやめてしばらくすると、吸う方のタバコの臭いが鼻につくようになり、以前足しげく通っていた飲みに行くお店がどうも居心地悪く感じるようになるようです。そうなんです。吸ってると気がつかないのです。タバコ臭!!!

怖いのは臭いだけでなく、有害物質もまき散らしている・・と言う事実です。
どうぞ、空気の良いお店で、お酒もお料理も楽しんで下さい。きっともっと美味しく感じるはずです。レッツ・トライ! 応援団はいっぱいいます。早く健康取り戻して下さい。

それに、禁煙してタバコ吸わない方が Cool!ですよ。